KEYWORD 04:Diversity
“老若男女”が働くことで生まれる
大きなメリット。

木和田正昭商店で働く職人たちを眺めていると、あることに気づきます。それは、男女に偏りがなく、年齢層も若手からベテランまで幅広いということ。「老若男女、多様性に富んだ人たちが働くことによって生まれることがある」と佐野さんは話します。

「豊岡にはカバンづくりの学校があって、地元の若者たちがそこへ通って勉強をしています。そうしてボトムの部分から地場を支えようとする仕組みってなかなか珍しいと思うんです。製造に携わる人たちが幅広いことで、ベテランたちの技術もきちんと若手に伝承され、今後も末長く生産の現場をキープすることができますよね。いろんなステージの人たちがいるけれど“いいものをつくる”というミッションは共通していますし、多種多様の歯車が上手に噛み合って回転することで、柔軟で持久力のある現場ができているんです」