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無印良品の軽量ダウンとニットが寄り添う、4人のライフスタイル。
To anybody, anywhere.

無印良品の軽量ダウンとニットが寄り添う、4人のライフスタイル。

〈無印良品〉の服は使えるし、優秀だという声はあちこちで聞きます。しかも、ファッション好事家からも。今年のラインナップの中では、本格的なアウトドアブランドと肩を並べる750フィルパワーを誇るダウンと、高地に生息するヤクの毛をブレンドしたウールセーターがすこぶるいい。しかも、日々のくらしを支える日用品を最適な価格へ見直すという取り組みのもと、昨シーズンに比べて価格が下がったのもありがたい。面構えはシンプルだけど、その中身は高品質。質実剛健という言葉がぴったりな〈無印良品〉の軽量ダウンとニットを、ライフスタイルが異なる4人とともにお届けします。

  • Photo_Yuko Yasukawa
  • Styling_Takeshi Toyoshima
  • Hair&Make_Narumi Tsukuba(Shogo)
  • Text_Shinri Kobayashi
  • Edit_Keisuke Kimura

04 モデルが語る農業の気持ちよさ。

PROFILE

Shogo
モデル / モデル事務所 VELBED.代表

怪我によりサッカーを断念し、モデルの道へ。モデル事務所に所属した後に、独立して「VELBED.」を設立し、代表に就任。長年、特別支援学校や東北でボランティア活動を積極的に行っている。3年前に横浜に農地を借り、都内の自宅から足しげく通い、様々な農作物を育てている。
instagram@Shogo_velbed

PROFILE

Shogo
モデル / モデル事務所 VELBED.代表

怪我によりサッカーを断念し、モデルの道へ。モデル事務所に所属した後に、独立して「VELBED.」を設立し、代表に就任。長年、特別支援学校や東北でボランティア活動を積極的に行っている。3年前に横浜に農地を借り、都内の自宅から足しげく通い、様々な農作物を育てている。
instagram@Shogo_velbed

コントロールではだめ。自然のサイクルに合わせないとうまく育たない。

(撮影協力:港北ニュータウン農園)

ー 農業を始めたきっかけはなんですか?

Shogo: 震災直後から東日本大震災の復興ボランティアに携わってきたんですが、ある神社の、全壊してしまった表参道を整備する手伝いをしたんです。その道は坂になっていて、土が水ですぐに流れてしまうので、補強のために近くの芝を移植したんです。そこで土を触っていたんですよ。そのあと、ボランティアに行く頻度も落ち着いてきたときに、単純に土を触りたいなと。子供にも触らせたかった。そんなときにこの「港北ニュータウン農園」の方に出会って、始めました。

ー どんなものを育ててますか?

Shogo: 大根や葉物を中心に、収穫まで3ヶ月〜半年のものを組み合わせています。あとは、つい先日埋めたニンニクは、収穫が来年の6月と長めですね。

ー 畑にいるShogoさんは、本当に楽しそうですね。

Shogo: 土を触っていると、何か抜けていく気がしますね。有機農法を学ばせてもらっている先生が、仕事や打ち合わせで街に出たあとに自分の畑に戻って、街で溜めた疲れを、土を触って抜くそうなんです。そのことを「アースする」と呼ぶんだとか。洗濯機とか冷蔵庫とかについているアレですね。

ー よくこの農場に通われていると聞きました。

Shogo: 3年前に始めたときは、土いじりが楽しいから始めたんですが、いまやかなりの中毒ですね。中学生の頃は苦手だった、化学の窒素やリン酸などの要素を、自然に覚えられるようになりました。あとは、作物が気になって仕方ない。夏だと明るいんで、朝4時とかに来て、作業をした後に息子のお迎えをしたりしてます。毎日手入れすると、その分だけ変わるんです。

ー 収穫したものを食べてどうですか?

Shogo: 自分で収穫して食べると感動もひとしおですよね。化学肥料や農薬を使わない有機農法でやってます。

ー ここは高台だから景色もいいですね。

Shogo: 夕日が綺麗だし、朝も最高です。モデル事務所の代表としてのデスクワークもあるので、各所への連絡なんかは、畑にあるイスに座ってパソコンでやったりして。とにかく気持ちいい。

ー 農業を始めて、変わったことはありますか?

Shogo: 天気予報が気になるようになりました。晴れと雨のバランスが気になるし、雨の日をうまく利用して、タネを植えたり育てたりしないと強く育たないんです。あとは、分解されて土に還るものと還らないものの区別がつくようになりました。例えば木は時間がかかるけど分解される。プラスチックはどれだけたっても分解されない。自然の大きなメカニズムみたいなものを感じています。都会には土も虫もいないし、人工的な香りが強い。街とここではそういうギャップがあります。

ー 自然のリズムのような循環を感じるということですね。今日のニットの原料の一つがヤクなんですが、冬の毛が夏前に抜ける時期をうまく利用して毛を刈り取っているんです。

Shogo: まさに自然のサイクルですね。畑をやり始めてわかったのは、自然のサイクルに合わせないと作物はうまく育てられない。農業をやるまでは、食材を買って、作って、食べるという流れしか知らなかった。でも最近は、その前後として、食材を作って育てることや、食べ終わったあとのことを知るようになりました。わかったのは、それが円を描くように何から何まで繋がっているんだなということですね。〈無印良品〉はそういうサイクルを踏まえているというイメージが昔からありますね。

ー ニットの着心地はどうですか?

Shogo: 毛が細いのか、柔らかいのでハイネックでも首回りが気持ちよかったですね。

ー 冬でも農作業をされるそうですね。ダウンもぴったり。

Shogo: 冬は芯が冷えるので、ダウンは農作業にもすごい使えそうです。ベストタイプなので、腕周りも自由ですし。

ー 農業に関して、これから先の展望はありますか?

Shogo: この先、ちょうど高齢の農家さんから代替わりするタイミングなので、コンクリートに変わってしまう農地がいっぱいあると思うんです。それを少しでも食い止められたらなと。あとは、ここより小さくてもいいので、農地を借りて、友達や知り合いが誰でも来ていいような場所を作りたい。前に芋掘りしたときに、ヘアメイクさんが子供と一緒に来たんですが、そういうのがいいですね。あとロマネスコを育てたい。サイケなデザインがかっこいいし、うまいらしいんです。いま育苗しているので、収穫が楽しみですね。

INFORMATION

無印良品

www.muji.net

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