Talks About Watch
それぞれの等身大のファッションにマッチするティソの時計。
フイナム：さて、今回スタイリングで使った「ティソ ジェントルマン オートマティック」について、改めて話を聞かせて下さい。
正明：インタビューの冒頭で触れましたけど、レザーストラップとメタルブレスの2つ付いてくるから飽きずに使えますよね。時計って毎日つけるものだし、気分によって変えたいんですよ。
正明さんお気に入りのレザーストラップ。クラシカルでシックな表情の色が、ジャケットやかっちりしたコートといったドレッシーな服にマッチし、上品かつタイムレスなムードをつくる。
フイナム：正明さんは特にレザーストラップの色が気に入っているそうですね。
正明：はい。フェイスのグレーとワントーンで揃っているところが、すごくエレガントだしモダンに見えます。
フイナム：普通は黒ですよね。この深い色味のグレーってなかなかありません。
正明：高級感があってシックだけど、ドレッシー過ぎないのが良いですね。
信之：弟もぼくも、割とクラシックでオーセンティックな時計が好きなので、すごく良いねと話して盛り上がりました。飽きることなく毎日つけられるというか、つけていくうちにどんどん自分に馴染んできそうだなって。
正明：飽きのこない万能な時計ですよね。
信之：この時計って機能は現代的だけど、さり気なくクロスが入った文字盤とかデザインはクラシカルでヴィンテージっぽい。ぼくらふたりはスタイリングするときに新しいものに対してクラシカルなものを掛け合わせることをすごく大事にしているので、シンパシーを感じるのかもしれません。
正明：そう思います。機能、デザイン、価格のバランスがすごく良い。
信之：オーセンティックというか、歴史が感じられるし、エレガントさがあるのも良いですよね。弟ともいつも話すんですけど、時計はいろいろなものを挑戦するより、歴史がちゃんとあるものをつけたいんです。服で攻めてる分、時計は歴史のあるブランドのものをつけるのが正解だよねって。その点これは〈ティソ〉の時計だから、背景やストーリーがしっかりしているのも魅力ですね。
フイナム：おっしゃる通り、165年以上の歴史を持つスイスの〈ティソ〉ですが、ふたりはこのブランドにどんなイメージをお持ちですか？
正明：時計オタクってわけでもないぼくも知ってる「バナナ・ウォッチ」をはじめ、キャッチーな代表作もありながら、スポーツタイプのものからドレスウォッチまで、あらゆるタイプの時計をつくってるイメージです。値段のレンジも広くて、「バーゼルワールド」でも存在感のあるブランドなのに数万円の代表作もある。守備範囲が広くて、高級なものとユニークなものがちゃんと混在してるっていうのがすごいし、面白いと思います。
信之：もともと前衛的なイメージが強かったんですが、そこにちゃんと歴史があるから美しく見えるというか。見た目の面白さだけで勝負するということではなく、歴史のなかで変化してきているから深みがありますよね。今回着けてみたら、すごく新鮮だし説得力がありました。
スポーティーでカジュアルな印象のメタルブレスは、さまざまなモード×カジュアルのミックススタイルを引き締め、コーディネートをまとめてくれる存在。
フイナム：ちなみに、今日提案してもらったスタイリングの他、どんな風に生かせそうですか？
信之：時計って、自分のコーディネートを最後に締めてくれると思うんです。だからこういうクラシカルな時計を、あえてカジュアルな感じのコーディネートの仕上げで使うような提案が良いのかなと。
正明：この時計って本当にどんな格好にでも合うと思います。スウェットにデニムのスタイルにも、もちろんスーツにも。だからこそ、80s、90s、モード、いろんなテイストの服を境界なくミックスしている、いまの若い子たちが〈ティソ〉の時計を合わせたらすごくおしゃれな感じがします。
フイナム：いろんなミックススタイルのまとめ役として、スタイリングにインパクトを出せるアイテムになりうるということですね。
二人：そう思います。
