Case-2 Field by中島貴大

PROFILE
1973年生まれ。スタイリストとして20年のキャリアを持ち、雑誌やウェブマガジン、広告など幅広く活躍。ファッションだけでなく、アウトドアやインテリアなど多ジャンルのアイテムに精通しており、ブランドやメーカーからの信頼も厚い。
素材のコントラストで引き立つアウトドアスタイル。



アウター:〈ジャック・ウルフスキン〉、ベスト:バナナリパブリック、シャツ:〈マウンテンリサーチ〉、パンツ:〈ラルフローレン〉、シューズ:〈ダナー〉、キャップ:〈ブルーイ〉、ステッキ:スーベニア
ー 今回は山歩きがテーマでしたが、こちらのアウターを選ばれた理由をお聞かせください。
中島:まず長さがおもしろいな、って。しっかりロフト感のあるダウンジャケットのデザインだけど、ベンチコートのように見えなくもなく。そのいなたい感じがむしろありなんじゃないかと思って。
ー 実際着てみてどうでしたか?
中島:思ったより着やすかったですよ。やっぱり長さがあるってことはそれだけ温かいですし。女性のロングダウンコートみたくならないようにヘビーデューティなアイテムと合わせたのですが、それも功を奏していますね。ブランド的にもそういう素材との相性がいい気がします。
ー と言いますと?
中島:JWといえばドイツブランドで、ドイツといえば質実剛健。そんなイメージがボクらの世代にはあるので。あとは90年代に渋カジがブームになった頃、JWのバックパックとかが流行っててどれもヘビーデューティなデザインだったんですよ。それこそ当時はいまよりも断然その印象が強かったですね。

ー コーディネートのポイントはやはりレザーベストですか?
中島:色で言うとモノトーンにブラウンを差してるのがポイントですね。ナチュラルな色をひとつ差すことでフィールド感も強まりますしオススメです。あと、もうひとつポイントとしては素材のコントラストを意識していますね。
ー いろんな素材をミックスするということでしょうか? なかなか簡単には真似できなさそうな……。
中島:そんなことないですよ。例えば山やキャンプに行く時、レザーブーツを履くって人は多くいると思います。服に関しても、シャツやカットソーはコットン、ミドラーはウールやフリース、そしてアウターはナイロンを着ていませんか? 意外とみんな自然にやっていることなんですよ。ただ今回はウールパンツやレザーベストといった印象的なアイテムを挟むことで、素材のコントラストにアクセント付けてあげたっていうだけで。


ー 着ていただいたアウターとフィールドの相性はどうでしょうか?
中島:軽トレッキングや散歩なら十分だと思います。撥水性のある素材を使っているので、多少の雨にも対応できますし、どこか腰を掛けるにもお尻まで温かいのもポイントですね。あとは上からガバッと着られるので、今回のようにレイヤードを楽しみながら着るのに最適な一着だと思います。
余談かもですが、モデル名もいいですね。ちょっとフジロックを連想させてくれるというか……(笑)。そんなところにも親近感を覚えました。

Jack Wolfskin
オリジナルの防風素材である「STORMLOCK(ストームロック)」を採用したダウンコート。RDS基準を満たした700FPのダウンがハイロフトを実現しており、ロング丈も相まって厳寒期でも抜群の保温力を発揮する。そのダウンは、サステナビリティが当たり前のドイツブランドだけに、ダウン用に育てられた鳥の羽毛は使わず、食用鳥の副産物としての羽毛を選んでいる。ベンチレーション機能を助けるフロントのダブルジップ仕様や、視界確保のための高さ調節ボタンがフードに付くなどディテールワークも充実。もちろん100%PFCフリー製品となり、JWらしく環境のことも考えられた一着となっている。
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