Case 01_Artist TOMASON with ALL STAR 100 HRGN HI
PROFILE
岐阜県出身。元ビームスのスタッフで、2011年より始めたモンスターのライティングが話題を呼び、個展やアートフェスも開催。2019年には自身のギャラリー「MAT」をオープンし、さらに注目を集めている。
instagram:@new_tomason
これまでぼくが履いてきたモデルとは、まったくの別モン。
ー まずは、この「オールスター 100」を履いた感想から教えてください。
元々「オールスター」に対しては、“昔からあるクラシックなスニーカー”という印象があったんですが…コレは履きやすい! 特にクッショニングに関して言えば、これまでぼくが履いてきたモデルとはまったくの別モン。見た目やデザインはそのまま、機能性をアップデートしているというのがすごく感じられました。普段スニーカーしか履かず、“疲れないスタイル”をテーマに生活している自分のスタイルにもフィットしますし。
ー 今回履いていただいた「オールスター 100」は、ヒールラベルやアンクルパッチの文字がひらがなにアレンジされているのもポイント。ビビッドなイエローのアッパーが、TOMASONさんの世界観にも見事にハマっていました。
「無意識のうちに原色を自然と取り入れているようで、よくよく自分の周囲を見渡すと黄色のモノって多いんです。なので、このシューズを見た瞬間にこのアウターが似合うんじゃないかなってビビッときて実際合わせてみたら、思った通りシックリきましたね。で、シューズが可愛らしいデザインなのでボトムスはちょっと男臭いミリタリーパンツを。インナーは主張の強いシューズに対して強い色同士をぶつけるように、真っ赤なポロシャツを選びました。要は自分が描くモンスターの配色でコーディネートを組み立てたという感じです。
ー しかも、アウターはご自身のアートワークでカスタムしているんですね。
あくまで遊びの感覚というか、古着屋で見つけた安い服に作品としてではなく本当にノリで描くって感じですけどね。もう10年間にわたってモンスターを描き続けていることもあり、普通の格好だとなんかしっくりこないんですよ。元々はあまり派手なモノを身に付けていなかったんですが、最近は意識的に取り入れるようになっていて、TOMASONというキャラクターに合った格好をするようにしています。本当はクリエイターとクリエイションの関係性って、順番が逆なんでしょうけどね(苦笑)
ー TOMASONさんの描くモンスターはいまや引っ張りだこですが、いまも毎日描いていらっしゃるんでしょうか?
モチロンです。ルーティーンになっているので描いていないと気持ち悪いんです。作品として描く際は紙に手描きですが、時間がない時はパパッとスマホでアプリを使って描くことも。もっともその場合は、自分の中で溜まったモノを吐き出す儀式としてなので、着色せずに終わる場合もありますけどね。ぼくが生きている限り、永遠とモンスターが生まれてくるので、今後はそれをちゃんと記録していきたいとは考えています。
ー 絵を描いていて、どんな時に“楽しい”と感じますか?
何かを考えながら描くということはほぼ無いけど、いままで自分が見たことのないようなモンスターが生まれた瞬間ですかね。ガチャガチャで狙っていたキャラが出たときの感覚にも近い高揚感が得られるんです。逆にシックリこない時もありますよ。でもそれが数年後には急に良く見えてきたりもしますし…だからこそ面白いんです、モンスターを描くのって。