PROFILE
フランス生まれ、日本在住。自身のブランド〈シアージ（Sillage）〉をディレクションし、そのオンラインショップやセレクトショップ#whatwewear storeを主宰する傍ら、フォトグラファーとしても活躍するマルチプレーヤー。インスタグラムアカウント@yuthanan__で更新されるコンテンツに多くのファンを持つ。愛称は“ニコ”もしくは“ユタナン”。
人と会うことや移動することが減ったなら、そのぶん積極的にオンラインで買い物をしたり、人と繋がったりしたらいいと思う。
ー 正直、3回の連載では収まらないくらいたくさんの引き出しを持っているようなので、まるっと「プライベート空間」としていまのライフスタイルについて教えてください。コロナのパンデミックでたくさんの人が生活様式を変えているようだけど、ニコはどうですか？
ユタナン：ぼくのライフスタイルはほとんど変わってないんだ。色んな場所で色んな仕事をするから、オフィスはあるけど毎日そこに通っていたわけじゃないからね。ここ1年半くらい海外に行けないのが辛いけど、逆にこの状況で留まらなきゃいけない国が日本なのはある意味ラッキーだなって前向きに捉えてるよ。
ー 前向きにいられるのはいいことですよね。では、ノマドワーク、リモートワークに慣れているニコから、リモートやフリーランスをはじめた人にアドバイスはありますか？
ユタナン：良い椅子に座ること！ クールな椅子だからって座り心地もクールとは限らないでしょ？ ぼくも時々ソファーで仕事をするから、背中だけグランパなんじゃないかって感じるくらい疲れるんだ。25歳なのに…。あと、パソコン作業をするなら、画面は目の高さくらいにしないと、頭の重みで疲れるから気をつけて！
ー すごい現実的なアドバイス（笑）
ユタナン：真面目な答えでしょ？（笑）。あとは、ポジティブを心がけることかな。オン/オフの切り替えが必要っていう人もいるけど、ぼくは常にオンなんだ。何曜日でも何時でも、世界のどこかでは作業をしている人がいる。そういう状況をぼくはストレスに感じないし、オンタイムで世界のどこの誰とでも繋がれることを、前向きに受け止めて、楽しんでやるのは大切だと思うよ。みんなぼくを必要としていたり、サポートしてくれている人たちだから。大企業じゃないんだし、できるだけ誠実にコミュニケーションをとっていきたいんだ。
ー 立派です！！ 他にアドバイスは？
ユタナン：スターバックスに毎日頼らないこと。
ー え？
ユタナン：ぼくがいつも陥る悪い癖かな（笑）。毎日スターバックスに行っちゃう。イッツ デンジャラス。
ー 一体何を頼んでるの？（笑）
ユタナン：宇治抹茶ラテ。ソイミルクでもアーモンドミルクでもダメ。アレルギーだから（笑）。牛乳の宇治抹茶ラテ！ スターバックスが悪いわけじゃないよ、でも無駄遣いだろ？ 自分でもわかってるんだ。やめられないけど（笑）。だから毎日はダメだよとアドバイスしたい。
ー 良いアドバイスだと思います（笑）
ユタナン： （笑）。とにかく、COVIDでイベントや展示会が減ったりオンライン会議が増えたりと多少は変わったけど、ぼくは元々オンラインやインスタグラム上で仕事をするから、仕事に向ける時間や意識はほとんど変わってないんだ。実際に人と会うことや移動することが減ったなら、そのぶん積極的にオンラインで買い物をしたり、人と繋がったりしたらいいと思う。ぼくは自分が好きなものをインスタグラムでシェアする事で仕事にも繋がっているし。
ー 10代20代は抵抗なくソーシャルメディアを使っていると思うけど、大人になるにつれて、人によってはアンチというか、インスタグラムに積極的に投稿する事を冷めた目で見る人もいますよね。そういうことを考えると自分もソーシャルメディアに投稿するのをためらってしまうことがあるんですが…。
ユタナン：白い目で見ているのはその人たち自身の問題で、ぼくやキミの問題じゃないからいいんだよ。仕事と関係なくても、オンラインで誰かと何かを共有する事、表現することで気分が良くなったり、自分の人生を楽しく豊かにできるならそれでいいと思うんだ。そこから学ぶことの方が、冷めた目を気にするより大事だと思わない？
ー おっしゃる通りです！
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