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FEATURE
好きすぎてフィーチャリング! JQさんとMummy-Dさんにアレコレ訊ききつつ、フイナムのプロデュースもお願いしてみたりで。
Nulbarich Featuring Mummy-D

好きすぎてフィーチャリング! JQさんとMummy-Dさんにアレコレ訊ききつつ、フイナムのプロデュースもお願いしてみたりで。

約2年2か月ぶりとなる待望の4th アルバム『NEW GRAVITY』をリリースしたNulbarich。ゲストアーティストとして参加したRHYMESTERのMummy-Dさんは、NulbarichのフロントマンであるJQ さんとの共通点を“プロデューサー体質”だと語ります。自身のバンドをトータルプロデュースするJQさん。これまで数々のアーティストをプロデュースしてきた”日本一フィーチャリングされているラッパー”ことMummy-Dさん。今回はそんなお二人に、出会いからお互いに抱く印象、制作の裏側、そして完成した楽曲についてなどアレコレ伺いました。さらには“プロデューサー体質”のお二人と見込んで、図々しくも“あるお願い”まで!?

  • Photo_Shinji Serizawa
  • Styling_LAMBDA TAKAHASHI(JQ)、Chika Yamashita(Mummy-D)
  • Hair & Make-up_Hitomi Monobe(JQ)
  • Text_Tommy
  • Edit_Yosuke Ishii

PROFILE

JQ

シンガーソングライターのJQを中心に結成されたバンド・Nulbarichのプロデューサー/ボーカルを務める。ソウル、ファンク、アシッドジャズなどをベースにした音楽性で、メンバーを固定せず、演奏形態はそのときどきに応じて変化する。2019年12月には、バンド史上最大規模となる、さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブ「Nulbarich ONE MAN LIVE -A STORY-」を成功させた。現在は制作の拠点をLAに移し、今年4月には約2年ぶりのニューアルバム『NEW GRAVITY』をリリース。オリジナル作品と豪華アーティストを迎えたコラボ作品の2枚組でリリースされ、大きな話題を呼んでいる。

PROFILE

Mummy-D

ラッパー/プロデューサー。1989年に宇多丸と出会いヒップホップグループ・RHYMESTERを結成し、1993年にアルバム『俺に言わせりゃ』でインディーズデビューを果たす。メンバー交代を経て1994年にDJ JINが加入し、現在の編成に。近年はドラマ、CM、舞台などに出演する役者業やナレーター業などにも活動の場を広げている。RHYMESTERとしては2020年12月に書籍『KING OF STAGE ~ライムスターのライブ哲学~』を発売。2021年4月にはMTVのアコースティックライブ企画「MTV Unplugged: RHYMESTER」の模様をパッケージ化したライブアルバム/映像作品『MTV Unplugged: RHYMESTER』が好評発売中。

ナルバリ星から東京にライブを観に行ったのが10年以上前。そしたら、トイレでDさんにバッタリ遭遇!

ー 『Be Alright』での共演は、そもそもどういった経緯から実現したものなんですか?

JQ: 単純にぼくがRHYMESTERのファンだったっていう。アルバムでいったら3rdの『リスペクト』の頃ですかね。ヤバイ!という噂がナルバリ星まで届いてきて…。

Mummy-D(以下、D): えっ、そういう設定なの!?

JQ: はい(照れ)。一応、プロフィール非公開なので“こりん星”があった場所の横に故郷があるということで。

D: 「急に何を言い出すんだコイツは!」ってビックリしたわ(笑)

ー (笑)。遠く離れた惑星にまで、RHYMESTERの名は鳴り響いていたと。

JQ: はい! そのアルバムにみんな衝撃を受けて、もう仲間内で回してCDに落とし込んで…「いや、買えよ!」っていう話なんですけど(苦笑)。そうしたら池袋にあったクラブ「bed」の人気イベント「DYNAMITE」にあのRHYMESTERが出るぞ! と。いてもたってもいられず、ナルバリ星から東京にライブを観に行ったのが10年以上前。そうしたら、トイレでDさんにバッタリ遭遇! あの憧れの神様が小を…いや、聖水を出されていて。

D: 聖水って(苦笑)

JQ: 緊張しながらも長めの手洗いしつつ待って、「大ファンです!」と握手をお願いしまして。コッチは大興奮だけど、Dさんからしたらどこの誰とも知れないクソガキじゃないですか。それを受けてDさんも「とりあえず手だけ洗っていい?」って。その一挙手一投足にいちいち「カッケー!」とシビレちゃって(笑)。それがぼくの中でのファーストコンタクトです。

D: そうらしいんだよね。その後、同じレーベルメイトとしてJQを紹介してもらった際にその話を聞いて、「あ〜はいはい!あの時の!」っていう誠意のかけらもないようなリアクション。全然覚えてなかったんだけどね。ウソつけー!ってやつ(笑)

JQ: 相方の宇多丸さんにも「絶対お前覚えてないだろう!」ってツッコまれていましたよね(笑)。それまでぼくの一方的な片思いで、どうにかして繋がれないかなぁって。もう、憧れの女の子とどうにかしてお近づきになりたいっていうのと同じ思考ですね。そんな中で、アルバム制作が決まって。コロナ禍でライブも出来ないし、だったらコラボレーションも面白いかもねとなった時に、「絶対にやりたい!」ってお願いしました。

D: こっちにもボンヤリと色んな情報は耳に入ってきていたんだよね。「バリバリのヘッズらしいよ」とか「パーマネントのユニットとしてやっているっぽい」とか。それで興味もあってセッティングしてもらったんだよね、お見合いを(笑)

JQ: そうですね。コロナ禍でリモートでの制作がメインになっていたとはいえ、コラボレーションの話が現実味を帯びてきたら、やっぱり「Dさんに会いたいぞ」と。“Mummy-Dと一緒に食事をした”って自分の歴史に刻み込みたいじゃないですか。なので「一度合ってみないと分からないかもしれないです」なんてイキッたこと言って、セッティングしてもらいました(笑)。で、その会で気に入ってもらえるように沢山話をして、その後にはしっかり杯も交わしていただいて。

D: そこでJQのこれまでの歴史も聞いたし、色んなことを話したよね。というか、むしろその時しかほぼ話してない位。もちろんZOOMミーティングなんかはあったけど、レコーディング自体はキャッチボールの応酬って感じで。

Nulbarich INFORMATION

『NEW GRAVITY』

2019年のさいたまスーパーアリーナワンマンまでを第1章と位置付け、2020年からは第2章の幕開けを宣言したNulbarich。待望の4thアルバムはキャリア初となる2枚組。制作拠点をLAに移し、まるで“新しい重力に支配された世界”のようにニュールール・ニュースタンダードが生まれ、変化せざるを得ない環境になった現代において、自分らの置かれた”NEW GRAVITY”な環境に真摯に向き合い制作された。本作では、これまでは行わなかった客演作品やプロデュースワークなど、多角的な取り組みを行ってきた彼らが提示した新たな世界観が存分に味わえる。

初回限定盤:VIZL-1891 ¥4,000+税 (3CD:Disc1~3) DISC3:Nulbarich Live Streaming 2020(null)
通常盤:VICL-65496-7 ¥3,500+税 (2CD:Disc1~2)
https://nulbarich.com/feature/live_2021#release

LIVE

2021年初の単独ライブ【Nulbarich ONE MAN LIVE -IN THE NEW GRAVITY-】
6月13日(日)東京・東京ガーデンシアター
OPEN 17:00 / START 18:00
チケット:VIP指定席 ¥16,500-(税込)/ 指定席 ¥8,800-(税込)
VIP特典: VIPエリア指定席
VIP限定音源7inch(プレイパス付き)
VIP限定Tシャツ
チケット一般発売:5月22日(土)10:00~
※小学生以上有料/おとな1名につき未就学児1名無料、ただしお席が必要な場合はチケット必要
問い合わせ先:クリエイティブマンプロダクション 03-3499-6669(平日 12:00~18:00)
https://nulbarich.com/feature/live_2021

RHYMESTER INFORMATION

『MTV Unplugged: RHYMESTER』

コロナ禍の東京で刻みつけられた「Unplugged」の新しい歴史
国内ヒップホップグループ初の快挙が早くもパッケージ化

2021年2月28日、MTVで放送されて大反響を呼んだ『MTV Unplugged: RHYMESTER』のパッケージ化が早くも実現。グループ32年のキャリアで初のライブアルバムとなるCD/デジタル版、映像ディレクターのtatsuakiが全映像を新たに編集したDVD/BD版、いずれもオンエアではカットされた楽曲を含む完全バージョンでのリリースだ。

blu-ray:VIXL-339 ¥5,800+税 DVD:VIBL-1018 ¥5,000+税
LIVE CD:VICL-65494 ¥3,000+税 &各種配信サービスにて配信中
https://www.rhymester.jp/mtv-unplugged/

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