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6人のクリエーターが着る新時代のエッセンシャルウェア。後編
Heron Preston for Calvin Klein

6人のクリエーターが着る新時代のエッセンシャルウェア。後編

誰もが知るアメリカのブランド〈カルバン・クライン(Calvin Klein)〉。この半世紀以上の歴史のなかで生まれたアンダーウェアやジーンズは、近代ファッションの象徴として若者たちを虜にしてきました。そんなブランドがヘロン・プレストンと交わり、リミテッドコレクションをリリース。プレストンというと、カニエ・ウエストやヴァージル・アブローらを慕う、ストリートシーンの申し子であり、デザイナーとして着実にその名を広めています。彼が母国のブランドのためにつくる服は、フーディ、Tシャツ、タンクトップにジーンズなど、まさにエッセンシャルウェアと呼びたくなるアイテム群。オーガニックコットンやリサイクル素材を積極的に使った、見た目だけではない、未来を見据えたデイリーウェアになっています。このコレクションをいまの時代に名を残す、6人のクリエーターが着用。後編ではラッパーのKEN THE 390、ミュージシャンのAAAMYYY、そしてスケーターの小魚が登場します。

  • Photo_Takuroh Toyama
  • Styling_Yasuka Lee
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Ryo Muramatsu

主張してなさそうで、実はしている。

PROFILE

KEN THE 390

ラッパーであり、自身のレーベル「DREAM BOY」を主宰。2006年、当時会社員でありながらアルバム『プロローグ』でデビュー。その後もコンスタントにリリースを続け、これまでに11枚のアルバムを発表。現在は「フリースタイルダンジョン」のレギュラー審査員としても活躍中。昨年、デビュー15周年を迎え、2枚組のベストアルバム『15th anniversary DREAM BOY BEST ~2012-2020~』をリリース。今年3月にニューアルバム『en route』を発表した。 Instagram:@kenthe390

ー 普段、どんな服を好んで着ていますか?

KEN THE 390:シンプルで質がいいものをよく着ています。柄物やブランドロゴが前に出る服よりも、無地であったりプレーンなアイテムが好きですね。

ー ヘロン・プレストンがデザインした今回の〈カルバン・クライン〉のコレクションは、そうしたKENさんの好みにフィットしそうですね。

 

KEN THE 390:そうですね、まさに好きな感じです。主張してなさそうで、実はしている感じ。さり気ないですよね。実はこのコレクションのアンダーウェアをプライベートで購入したんですよ。

 
 

ー 服ではなく、アンダーウェアを?

KEN THE 390:今回のキャンペーンビジュアルを見て、いいなと思ったんです。普段から〈カルバン・クライン〉のアンダーウェアは好きで穿いていたから、このコレクションも試してみようと思って。これから夏もやってくるし、見えてもいいものを穿きたいという気持ちになってたんです。ヒップホップの腰パン文化で育ってきたので、見せてなんぼなんで(笑)。〈カルバン・クライン〉のロゴが見えると、「ちゃんとしてるんだな」って思われるというか。普段だったら黒一択なんですけど、オレンジ、カーキ、グレーの3色を買ってみました。色で遊んでいる感じがいいなと思って。

ー 今回着てもらった服はいかがですか?

KEN THE 390:やっぱりシンプルでベーシックなデザインがいいですよね。定番のデザインを尊重しつつ、さり気なくオレンジのステッチが入っているところもおもしろい。青いジャケットは普段選ばないんですけど、今回着てみていいなと思いましたね。

オーガニックコットンをブレンドしたキャンバスデニムにガーメントダイを施したジャケットは、前立てが比翼になっているところもポイント。ボトムには同じくオーガニックコットンのジョガーパンツを合わせて、スポーティなスタイリングに。ジャケット ¥30,580、Tシャツ ¥11,880、パンツ ¥18,480、その他 本人私物

ー 最近の音楽活動についても聞きたいんですが、今年3月にニューアルバム『en route』をリリースされましたよね。どんなお気持ちでつくられた作品なんですか?

KEN THE 390:去年、デビュー15周年を迎えて、そこから1年はアニバーサリーイヤーとして活動をしようと思っていたら、コロナと被って思うような動きがとれなかったんです。だけど時間ができた分、楽曲制作にものすごい集中できて、そうしてできた曲が今回のアルバムに入っています。

普段はコンセプトを決めて、そのテーマに沿ってつくっていくんですけど、今回は15周年ということもあって、1曲1曲の集中度を高めていきました。それでまとまって曲ができたら、そのときにコンセプトを考えようと思って。

ー コロナによって外出しづらかったり、ライブなどの現場活動もできないなかで、刺激やインスピレーションが得られず制作に苦しむアーティストもいると思うんです。でも、KENさんの場合は違ったんですか?

KEN THE 390:ぼくはすごく集中できました。時間があって、好きなことをしようと思ったときに、自分で望んで制作していたんです。映画を見たり、料理をしたりとか、他にも楽しいことっていっぱいあるじゃないですか。でも、ぼくにとってはそれが曲をつくることだった。趣味とかも含めて、生活のなかでプライオリティが高いんだって改めて気づきました。

ー 今回の作品は客演も豪華です。それは曲をつくりながら考えられたんですか?

KEN THE 390:この曲に合うのはこのひとだなとか、このメッセージを一緒に発信するならこのひとだなっていうのはぼんやり考えていて。楽曲にオリジナリティがあるのは当然ですけど、その他にも、周りのアーティストとクロスオーバーする感覚が自分の特徴だと思ったんです。先輩や後輩のラッパー、それにジャンルの異なるアーティストなど、それぞれにアクセスできるのが自分の強みでもある。だからそこは意識しましたね。

ー ボーナストラックとして収録された「TARO SOUL & KEN THE 390」も話題になっていました。

KEN THE 390:もともとユニットを組んでいたけど、二人の名義で出すのはすごい久しぶりでしたね。彼もぼくとデビューが一緒だから、お互い15周年なんです。二人とも親になり、コロナによって時間の余裕ができたときに、いまだったらいいモチベーションでできるんじゃないかと思って声をかけたんです。結果として、すごく気持ちいい作業になりました。

ー どれも大事な曲だと思うんですけど、特に思い入れの強い曲はありますか?

KEN THE 390:般若さんとR(-指定)と一緒にやった曲ですね。Rは後輩で長い付き合いがある一方で、般若さんは大先輩だし、昔から好きで聴いていたけど、自分のフィールドとは別の世界にいらっしゃる方なんです。だけど、自分も15年やってきていまだったら誘えるかもと思って声をかけさせてもらいました。般若さんも簡単に客演を受けるアーティストではないのに応えてくれたのが嬉しかったのと、同時に自分の成長も感じられた曲なんです。そういう意味で、自分のスタンスを守って15年も続けてきてよかったと思えましたね。

ー 今作はKENさんにとってひとつの集大成ではあるけれど、一方では現在進行形の作品でもあるなと思いました。この先もまだまだ続くような、そうした余韻を感じられたというか。

KEN THE 390:つくっているときは、自分が持っているものを全部出そうという意識でいました。でも、でき上がった曲を聴いていると、まだまだこれからっていうようなフレーズが結構入っていることに気づいて。自分にはまだ成長余地があるって、本気で思ってるんだなと。やっぱり曲をつくるとモチベーションが上がるんです。もちろん反省点もあるんですよ。だからこそ次はこうしようって思えるというか、燃えてきますね。

ー 最後に、今後の目標ややりたいことを教えて下さい。

KEN THE 390:やっぱり作品のリリースはコンスタントにしていきたいと思いました。日常が変わったとしても、いいペースで自分の作品と向き合いたいなと。あとは7月にぼくが主催のイベントをするんです。般若さん、梅田サイファーに出てもらうんですが、そういう主催のイベントはここ最近やってなかったので、これからは積極的にしていきたいですね。先ほども話した通り、ぼくの強みはいろんなアーティストにアプローチできるところ。ジャンルを越えた組み合わせの妙みたいなものを、楽曲だけじゃなくてイベントを通して伝えていきたいです。コロナが落ち着いたら、そういう目線でイベントをつくっていきたいと思っています。

INFORMATION

“Heron Preston for Calvin Klein”
Shop List

原宿ポップアップ
期間:~6月13日(日)
住所:東京都渋谷区神宮前6-27-8 1F
来店予約の受け付けはこちら

カルバン・クライン 渋谷スクランブルスクエア店
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12 2F
電話:03-6712-5188

カルバン・クライン アンダーウェア 原宿店
住所:東京都渋谷区神宮前6-27-8 1F
電話:03-6452-6450
※アンダーウェアのみ取り扱い

カルバン・クライン 心斎橋店
住所:大阪府中央区心斎橋筋1-6-4
電話:06-4708-7402

ヌビアン 原宿店

住所:東京都渋谷区神宮前1-20-2
電話:03-6447-0207

カルバン・クライン カスタマーサービス
電話:0120-657-889
※緊急事態宣言中の各店の営業情報は「カルバン・クライン ジャパン」の公式SNSと各商業施設のウェブサイトをご覧下さい。
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