CHAOS FISHING CLUB

PROFILE
東京出身。元保育士。釣りやスケートボードの仲間と一緒に〈カオス フィッシング クラブ〉をスタート。「てきとうにやっちゃうよ?」を合言葉にマイペースに活動している。
てきとうにやっちゃう? ストリートと釣りの融合。
ストリートカルチャーと釣りを上手にミックスしてつくったアイテムは軒並みソールドアウト。ファッション好きの間で注目されているのが、〈カオス フィッシング クラブ〉だ。
「地元の住吉(東京)で小学生の頃からずっと釣りをしていて、後からスケボーもするようになりました。仲間と遊びながらはじめたクラブみたいな感じ。最初はTシャツやステッカーをつくって、知り合いに配ってたんです」
デザイナーの小西武さんが淡々とした調子でそう語る。はじめてTシャツをつくったのが2010年のこと。それがジワジワとストリート界隈で浸透しはじめ、いまではさまざまなブランドからコラボレーションの依頼が殺到。ブランドとして大きく成長を遂げた。
「5年くらい前に突然、ロンドンの『ドーバー ストリート マーケット』から連絡が来て扱ってもらえるようになったのですが、その影響は大きかったです。自分がおもしろいと感じることをやってきた結果だと思いますね」
服をデザインする上で大事にしていることを尋ねると、こんな答えが。
「釣りとスケボーをするときストレスにならないシルエット。あとは手ぶらでも遊べる機能性も意識しています。実際に釣りで着るとやっぱり使いやすいですよ。でも、基本的なスタンスとしては適当かつマイペースにやりたいと思ってて。自分たちのそうゆうノリみたなのをポジティブに理解して、楽しんでもらえたらうれしいですね」



吸水速乾のナイロン素材でつくられたセットアップは、釣りにフォーカスした一着。「ベンチレーションや日焼け防止のために襟を立てて首を隠せる仕様にしています」という自信作。もちろん動きやすさも確保している。シャツ ¥20,900、パンツ ¥19,800(カオス フィッシング クラブ)

定番でつくっているキャップだけど「コーデュロイを使ったのははじめて」とのこと。絶妙なカラーリングが目を奪う。キャップ ¥7,700(カオス フィッシング クラブ)

数年前に〈アブガルシア〉とコラボしたルアーケース。内側には「てきとうにやっちゃうよ?」の文字が入っている。「好きにつくらせてもらえた」と満足げな様子。小西さんの私物。


グラフィックは友人の奥さんが担当。「通称 “女シリーズ” のアイテムで、モーゼを意識して描いてもらいました」。Tシャツ ¥7,150(カオス フィッシング クラブ)

〈エヴィセン スケートボード〉のデッキは最近新調したばかりのもの。「ブラックライトで光る」らしい。小西さんの私物。

「GURU KATOさんという絵描きの方に描いてもらいました。このイラストの原画はちゃんと額装してアトリエに飾ってます」と小西さん。Tシャツ ¥7,150(カオス フィッシング クラブ)

小西さんが実際に使っている釣り竿。左側が〈フェンウィック〉のサクラマス用で、右側は旅にも持っていける〈フエルコ〉のパックロッド。




〈カオス フィッシング クラブ〉のメンバーがつくっているという「わんず」のワーム(疑似餌)。「めちゃくちゃ釣れます!」と小西さんも大絶賛。釘が打ち付けられたバットは「一度50万円で販売したけど売れませんでした(笑)」という思い出の品物。