DAIWA PIER39
フィールドと都会をシームレスにつなぐ服。日本で釣り具のトップシェアを誇るメーカー〈ダイワ〉が、本腰を入れてファッションブランドをつくった。それが〈ダイワ ピア39〉だ。プロもアマも関係なく、たくさんのフィッシャーたちから絶大な支持を得る〈ダイワ〉が手がけるからこその説得力がこのブランドの服には備わっている。
コレクションはすべて化学繊維の生地で仕立てられていて、すぐに洗えるし乾きも早い。釣りは水や潮と向き合うスポーツだからこそ、そこにこだわった。
もちろんデザインの考え方も、根底には釣りがある。参考にしたのは “用の美” が詰め込まれたヴィンテージのフィッシングウェアやハンティングウェアだ。たとえば、ジャケットについている大きなポケットは、かさばって動きづらくならないようにマチは薄めの設計になっている。だけど横長にすることで、きちんとルアーケースがしまえるように工夫してあるのだ。それにサングラスホルダーや、ワイヤーが伸び縮みするピンオンリールを引っ掛けるためのフックをつけるなど、ディテールにもこだわっている。服の内側にはポケットがたくさんついていて、収納力も抜群だ。
そしてこのコレクションでいちばん重要といえるのが、街着としてのファッション性。釣りと掛け算したのはミリタリーやトラッドなどのアメカジの要素。アイテムはどれもデコラティブな装飾を排除したシンプルかつベーシックなもので、長く着ることを念頭に置いてデザインされている。生地は化繊にこだわっているけど、光沢感のないコットンのような風合いのものをセレクト。手持ちの服と合わせやすく、街で着ても違和感ないようにするためだ。ゆったりしたシルエットはいまのトレンドにも合致するし、何より動きやすいから、釣りもストレスなく楽しめる。実際、このブランドの服で釣りをするひとたちもいるという。
“用の美” がたくさん詰まった都会的な服。それが〈ダイワ ピア39〉なのだ。