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動く家!? 夢のヴィークル、キャンピングカーで非日常の世界へ。
Guide to Camping Car Life

動く家!? 夢のヴィークル、キャンピングカーで非日常の世界へ。

憧れつつも、ちょっと遠い存在だったキャンピングカー。ただ、思い切ってそれを手に入れれば、味わったことのない自由が待っています。自分が行く場所すべてが宿というスペシャルな体験には、どんな贅沢なホテルも太刀打ちできないはず。ここでは、そんなキャンピングカーの代名詞として知られる「ウィネベーゴ」をフィーチャー。車内に一歩足を踏み入れると、かつてのアメリカ映画の中に見た、あの心躍る景色が広がっていました。(この記事は雑誌『フイナム・アンプラグド Vol.12』より転載)

  • Photo_Naoki Yamashita(01), Tetsuo Kashiwada(02、KiKi)
  • Styling_Tomomichi Kondo(01)
  • Text_Takashi Sakurai
  • Edit_Ryo Komuta, Soma Takeda
  • Special Thanks_Tsuyoshi Kajikawa(01)

本場アメリカに学んだモーターホームのある生活。

オーニング(日除け)を出して、テーブルと椅子をセットすれば設営完了という手軽さも、キャンピングカーライフの魅力のひとつ。〈ローンチェアー×ピーエフエスパーツセンター〉チェア 各¥8,500(ピーエフエスパー ツセンター)、〈ブルーリッジ〉ボイジャーテーブル ¥34,000(エイアンドエフ)

実はキャンピングカーというのは和製英語で、アメリカではRV(リクリエーショナル・ヴィークルの略)、もしくはモーターホームと呼ぶのが一般的。だからアメリカではキャンプが目的というよりは、旅のツールとしての要素が強いみたい。家ごと移動してしまえ、という考えは、西部開拓時代の馬車に始まって、アメリカでは根強く残っているメジャーな余暇の過ごし方のひとつ。

今回の撮影にクルマを提供していただいた梶川剛志さんは、古いキャンピングカーモーターホームライフを楽しんでいるひとり。彼の移動手段でもあり宿となっているのは、ウィネベーゴ社の「ブレイブ」というモデルで、1970年代のもの。おそらく国内に数台しか存在しておらず、「これぞアメリカンモーターホーム」を体現したようなルックスです。

キャンピングカーの旅にテレビなんて必要ない。焚き火こそがアウトドアでの最高のエンターテイメント。〈ペトロマックス〉焚き火台 ¥16,000、グローブ ¥5,100(すべてスター商事)、〈ウッドアンドフォーク〉スツール ¥26,800(キャンバス)、〈ス ノーピーク〉火ばさみ ¥1,900(スノーピーク)、〈ファイヤーサイド〉火吹き棒 ¥4,300(ファイヤーサイド)

サーフィン関係のショップを構えている梶川さんは、年に数度は仕事を兼ねてアメリカにサーフィンをしに行っていて、 そこでこの「ブレイブ」と出会ったそう。すぐさま購入を決め、なんとそのまま自分でアメリカを自走して、 LAの港から日本へシッピングしたといいます。もちろん道中は、アメリカ各所を巡り映画さながらのロードトリップも堪能。

アメリカ流の楽しみ方を知っているから、日本での使い方もキャンピングカーというよりは、モーターホームのそれに近いものがあります。目的地を決めず、景色の良い場所に出会ったら、そこをその日の宿とする。気に入ったらそのまま何泊かして、焚き火を眺めながらボーッとするだけで、そのリトリート効果は抜群でしょう。

自由を手に入れる手段としてのキャンピングカーの有用性。

キャンピングカーに年代や色みを合わせたギアを揃えれば、70年代にタイムスリップ。

他にもキャンピングカーを持てば、 アウトドアレジャーの前線基地的な使い方もできます。例えばサーフィンだったら、その日の波の様子に合わせて宿泊場所を移動していけるし、スキーやスノーボード、釣りなども同様です。ホテルのようにチェックイン・チェックアウトなど、時間の制約もないし、移動する家を持つだけで、グッと遊びの幅が広がり、遊べる時間自体も増えていきます。

高い位置に窓が付いているので、室内の日当たりも良好。

車内からの眺めも、キャンピングカーでの旅の楽しみ。梶川さんは毎年お正月には海岸を訪れて、初日の出を眺めるそう。

キャンピングカーのオーナーの多くは自由という言葉を口にします。通常の旅の場合は、どうしても宿泊場所に縛られ、泊まる場所=目的地にせざるを得ないからです。けれど動く家を持つということは、ニッポン丸ごと宿になるということと、ほぼ同義。どこに行くのも自由、いつ行くのも自由。キャンピングカーを所有するということは、さまざまな束縛から解放されるということなんです。動く家に乗り込めば、制約の多い日常から、一気に自由な非日常へと旅立てます。

PROFILE

梶川剛志

神奈川県横浜で70年代カルチャーをテーマにしたライフスタイルショップ「ホーリースモーク」を経営。
公式サイト
Instagram:@holysmokejp

INFORMATION

ホーリースモーク

電話:045-914-5573
公式サイト

ニートRV

電話:043-234-5000
公式サイト

エイアンドエフ

電話:03-3209-7575

カリタ

電話:045-440-6444

及源鋳造

電話:0197-24-2411

スター商事

電話:03-3806-2651

キャンバス

電話:03-5639-9699

スノーピーク

電話:0120-010-660

ファイヤーサイド

電話:0265-82-4676

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