STYLE 03.出口大輔

PROFILE
1990年生まれ。2014年に独立し、普遍性と時代を掛け合わせたスタイリングで、様々な媒体やファッションブランドを手掛ける新進気鋭のスタイリスト。また2021年にはデビューブランドのコレクション製作にも携わるなど活動の域を広げている。HITOME所属。
カラースニーカーのトリセツ。
ー マスタードカラーの「ワイルドライダー ヴィンテージ」を上品にまとめたスタイリングが、とても素敵ですね。
出口:ありがとうございます。今回の「ワイルドライダー ヴィンテージ」のマスタードは、いい感じの古い雰囲気がでているカラーだったので、落ち着いたアースカラーの配色上下で色を重ねてみました。


ー 普段から色物のスニーカーは履かれるんですか?
出口:実は普段は革靴のローファーが多いんです。仕事上、靴を選ぶときに大切にしてるのが、脱ぎ履きのしやすさと、履き心地です。撮影時にさっと脱げて、さっと履けるものや、長く履いていても疲れないものを重宝しています。


出口:普段のスタイルでも革靴っぽく履けるスニーカーを選びがちです。ヴィンテージのスニーカーをちょこちょこ持ってるんですけど、そういったスニーカーとかって結構ソールが薄くて、革靴っぽく履けるものが多いんですよね。このスニーカーも僕の好きな70年代の型が元ネタになっていて目を引きました。ヒール部分の青の配色も良いですよね。
ー そうですね。このスニーカーは1970年代のランニングシューズに1990年代のトラックスパイクを融合させたデザインなので、出口さんのヴィンテージスタイルにもマッチしていますね。
出口:このスニーカーからはオーセンティックな雰囲気が伝わるので、普段ボリュームのあるスニーカーや白いソールを履かない人でも、今日僕が穿いてるようなヴィンテージの太めのパンツを合わせたらバランス良く仕上がるし、普段通りのスタイルができると思います。
ー なるほど。それだと普段から出口さんのようなヴィンテージスタイルの多い人も取り入れやすいですね。その他にも履きこなしのコツがあれば教えてください。
出口:マスタードカラーにデニムはもちろん合うし、定番だと思うのですが、ちょっと違った雰囲気に持っていきたいときはやはりカラーコーデがいいと思います。ボリューミーな靴は、細いパンツだと主張が強くなってしまうから、太めのパンツの方がいいと思います。特に日本人の体型だと、太めのパンツの方がバランスが良くなる。そしてトップス。今ってビッグシルエットに行きがちなんですが、今日僕が穿いてるようなヴィンテージのテロテロのスラックスでも、トップスはジャストサイズや、小さめくらいのものでバランスをとると上手くまとまります。

出口:それと僕自身の話ですが、最近はカラーのパンツを履くことが多くて結構いろんな色のパンツを持ってます。僕はパンツをベースにコーディネートを組むことが多いので、今日もパンツからマスタードカラーに合いそうなものを選びました。色を入れすぎると上級者テクになってきますが、カラーパンツを使ってスニーカーと同色でまとめたコーディネートもいいと思います。

ー スタイリングのコツをたくさん伝授していただきありがとうございます! 最後に何かあればひと言お願いします。
出口:いつもそうなんですが気に入った靴を履き潰すまで履いたり、服も飽きるまでとことん着倒してから次にいくんです。特に履き物でいうとそんなにこまめに変えず、いつもこれ、みたいなものを乗り継いでる感じです。だからこそ今回のスニーカーのような自分のスタイルに合うヴィンテージ感あるデザインのものは、どうしても気になってしまいますね。これからの季節に履き続ける新たな一足に加わりそうです。そしてこの記事を読んでいる読者のみなさまにも、マスタードカラーを楽しんで履いてもらえたらと思います。

WILD RIDER VINTAGE MASTARD