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高橋ラムダのデリバリースタイリング フォー フイナム。 Vol.02 New Era編
DELIVERY STYLING For HOUYHNHNM

高橋ラムダのデリバリースタイリング フォー フイナム。
Vol.02 New Era編

誰でも知ってる定番ってものには、往々にしてその歴史の長さに比例する色んなルールや先入観がつきもの。例えば〈ニューエラ(New Era®〉のキャップはその典型で、サイズ選びや被り方はもちろんのこと、そのチームやホームタウンへの深い理解無しにおいそれと被っちゃいけない、みたいなムードが一部であったりするのも事実です。でも、〈ニューエラ〉の魅力はそうした深掘りができることだけじゃないはず。自分のキャラやスタイルに合わせて、自由に楽しんだっていいんです。今回ラムダさんから届いたのは、そんな〈ニューエラ〉を使ったフレッシュな3スタイル。キャップやベースボールにまつわるラムダさんの意外なエピソードにも話が及んだフイナム出張版の第2回、最後までお見逃しなく!

  • Styling_Lambda Takahashi
  • Photo_Fumihiko Ikemoto
  • Movie_Yu Okamoto
  • Model_Tomo
  • Edit_Yosuke Ishii
  • Special Thanks_hobo

Styling03 チグハグなルーツのアイテムでつくる、西海岸ストリートなバランス

〈ニューエラ〉キャップ ¥5,500+TAX(ニューエラ/ neweracap.jp)、〈マッキントッシュ〉コート ¥118,000+TAX(マッキントッシュ青山店 / 03-6418-5711)、〈メキパ〉パーカ ¥22,000+TAX(アンシングス / 03-6447-0135)、〈ドレス×インディビジュアライズド シャツ〉シャツ ¥25,000 +TAX(にしのや / 03-6434-0983)、〈イズネス〉ショーツ ¥26,000+TAX(アルファPR / 03-5413-3546)

ロサンゼルス・ドジャースのキャップにバギーなショーツ、ブルー基調の色合わせなど、明確に西海岸のカルチャーを意識した組み合わせ。でも、キャップ以外のアイテムはそれぞれまったく別の背景を持っているのが遊び心たっぷり。濃淡でまとめた青一色の色合わせはいたってクリーンだけど、現地では意味合いが強すぎて安易に着られないということも心得つつ楽しむのが正解。

ー 最後のコーディネイトは、特にコンセプチュアルな色合わせですね。

ラムダ:バッチバチな色合わせってやつだね。クラウンのハチが張ったドジャースのオーセンティックでウェッサイな感じにしてみました。せっかくだからこのロイヤルブルーを生かして、ペイズリー柄とかには頼らずに表現したいなって。

ー パンツと足元がかなり特徴的に見えます。

ラムダ:〈ベン・デービス〉でも〈ディッキーズ〉でもない、グルカのディテールを持った上品なショーツを 腰穿きして、バルーンなシルエットをつくってるのよ。ソックスもライン入りのソックスじゃなくて、ドレス用のリブソックスだったり。そこに合わせたスエードのワラビーもネイビーでめちゃくちゃ上品でしょ。

ー かなり斬新なミックスですけど、色味が揃うとキレイでいいですね。

ラムダ:〈メキパ〉とシャツはボーダー×ストライプだけど、色は青と白で合わせてて。単純なんだけど、意外と見たことないなって、自分で楽しみながらつくってみました。キャップのバイザーはフラットなままで、ツバ裏が見えないくらいの被り方にしてます。

ー やっぱりドジャースのロゴはアイコニックですよね。ラムダさんもいいんじゃないですか? 「LA」MBDAってことで。

ラムダ:一時期その理由で被ってたこと、あるよ。だけどこのブルーがぼくはそんなにデイリーに被れなくて。梶さん(スタイリストの梶雄太さん)みたいにはなれなかった(笑)

ー 確かに梶さんはすごい頻度でドジャースのキャップ、被られてますもんね。

ラムダ:だね。今回はモデルがトモくんで、ぼくらとはまた違う肌と目の色をしてるから、そこをどう活かして面白く見せていけるかなって考えました。

ー ちなみにトモくんはお父さんがアメリカの方らしいんですが、ご自身のルーツは横浜だそうです。

ラムダ:あ、ベイスターズ?

トモ:はい。「045」です。

ー 初めてのコメントが局番ってヤバいですね(笑)。

ラムダ:俺、「042」。三鷹だから。

ー なんだか話が散らかってきましたね(笑)

ー 今日は私物の〈ニューエラ〉も持ってきてくださっていると思うので、ご紹介をお願いできますか。

ラムダ:素材違い、型違いで何個か持ってきたんだけど、まず、これは〈シュプリーム〉の別注のもの。ウール100%で、いわゆるピルボックスキャップ。今日ぼくが被ってるやつの色違いだね。

ー また少しニュアンスが変わって面白いですね。

ラムダ:うん。で、ピルボックスキャップって言えば(ピッツバーグ・)パイレーツのイメージが強いと思って、これも持ってきました。

ー パイレーツのオーセンですね。

ラムダ:そうそう。これもアンダーバイザーがグリーンのクラシックなスタイルで、育てがいがあるかなって、パブリック・エネミーは黒ベースに黄色が多かったけど、これもカワイイなって。パイレーツはなんか思い入れが深いなぁ。このフォントのバランスがシンプルに格好いいんだよね。

ー ドクター・ドレーも被ったりしてましたし、カルチャー色も強めですよね。

ラムダ:そうだね。最後に素材のバリエーションとして持ってきたのがこれ。これも〈シュプリーム〉の別注なんだけど、素材が100%カシミヤなの。被ると格好いいんだよね。ピルボックスとかはタイトに被りたくなるんだけど。これは自分で被る場合は乗っける感じ。

ー モデルによって被り方が変わるってことですか?

ラムダ:変わるんだよね。ちなみにこういうグッズも出てるよ。「キャップ&ハットライナー」と、「アジャスティングテープ」って言うんだって。

〈ニューエラ〉(右)サイズ調整テープ ¥400+TAX、(中)キャップ&ハットライナー ロング ¥1,000+TAX、(右)レギュラー ¥800+TAX(New Era®)

ー キャップの内側に貼って使うやつですよね?

ラムダ:うん。ライナーは汗止めで、フロントの内側に貼っておでこから出てくる汗を受け止めるもの。で、テープはサイズの微調整的な役割。被り方の応用としてはキャップの後ろの内側に何枚か貼って厚さを出して、シルエットを変えるっていうのもアリだと思う。外国人と我々だと頭の形が全く違うけど、それを少し再現できるのかな。

ー キャップの取り入れ方ひとつ取っても奥が深いですね。今日はたくさんベースボールキャップが出てきましたけど、ラムダさんは野球観戦したりはされるんですか?

ラムダ:俺、高校3年間ビール売りしてたよ。中学高校って軟式野球をやってて、プロに憧れつつ東京ドームで。樽を背負って、「ビール、いかがっすか~!」って。

ー ドームのそっち側で活躍されたんですね(笑)

ラムダ:うん。俺、小さいながらにホームランバッターを目指してたんだけど、そのときにバックネット裏から清原の背中を見て、もうこりゃ無理だなと思った。デカすぎんだもん。清原見て挫けちゃった。……これ何の話?(笑)

INFORMATION

高橋ラムダ DELIVERY STYLING

Youtube:高橋ラムダ
Instagram:@tkhslmd

New Era®

neweracap.jp

STUDIO EQUIPMENT

〈ホーボー〉パッチワーククッションL ¥ 23,000+TAX、パッチワーククッションM ¥ 9,000+TAX、トートバッグL ¥18,500+TAX、トートバッグM ¥13,5000+TAX、ショルダーバッグ ¥10,000+TAX(ベンダー / 03-6452-3072)

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