衝撃吸収と反発のバランスがちょうどよかった。
ー 走るときのギアはどんなこだわりで選んでいますか?
藤川:もちろん機能性があるのは大前提ですが、最近はいわゆるガレージブランドのウェアを好んで着ています。どうゆう人がつくっているのか、顔が見えるものを着たいんです。


ー スポーツブランドのウェアはあまり着ないですか?
藤川:そんなことないですよ。スポーツブランドの機能性はやはり優れていますし、安心感がありますよね。だからレースにでるときは、インナーとして着るなど、自分のスタイルをキープしながら、そうした機能性の力を借りています。
ー シューズにはどんなこだわりがありますか?
藤川:トレイルを走るときは色んなシューズを試していますね。ロードの場合は正直、見た目で選んでいます(笑)。ぼくの場合毎日ロードを走るとはいえ、何十kmも走るわけでもないので、そこまで機能を求めているわけではないんです。それならかっこいいやつがいいかなと。でも、最近はスピードも意識しながら走っているので、シューズの性能の差は前よりも感じられるようになりました。
ー 藤川さんは普段からランニングできる服を着ることが多いそうですね。
藤川:美容師なので、おしゃれを楽しみながら走れる服を着てますね。だから家のクローゼットには速乾性の高い服ばかりなんです(笑)。せっかくなら走れるやつを選びがちというか。シューズもその流れで走れてかっこいいやつを選んでます。


ー 今回履いてもらった「ウェーブライダー25」は、いかがでしょうか?
藤川:この色いいですよね。いわゆるランニングシューズとはまたちがうカラーリングに惹かれました。ボリューム感があるし、これならこのまま街でも履けますよね。お世辞とかではなく、私物として全然使えますよ。
ー さまざまなカラーバリエーションの中からこの色を選んだのはどうしてなんですか?
藤川:正直どれもいい色だし、どれも履けそうだなと思ったんです。その中でもこの色はデザイン性が優れていると思って。全体的にシルバーとブラックでグラデーションになっているところとか、ミッドソールのレインボーのラインとか、ヒールのデザインもいい意味でランニングシューズっぽくなくていいですよね。

ー 実際にランニングされて感じたことはありますか?
藤川:めちゃくちゃ調子がよかったです。まず足入れしたときのインソールの感触が気持ちよかったですね。それにクッション性もいいし、一方では程よい硬さもキープされているというか。最近はカーボンが入っているシューズが人気ですけど、それに頼らずに自分の力で走っているのを感じられる靴だなと。カーボンだと反発しすぎて、自分の脚で走っている感覚をあまり感じないんですよ。だからトレーニングに向いていると思います。

ー このシューズはミズノ独自のミッドソール素材「MIZUNO ENERZY」をソール全面に配して、「MIZUNO WAVE」を新形状で搭載することで、柔軟性(当社比:製品性能は材料性能と異なります。また、生産上のバラツキや設計などにより効果や感じ方が異なります)と反発性(エナジーリターン=反発性/当社比:ミッドソール材料を鉛直方向に圧縮した際の反発力)を高めたアイテムです。一方で走行時の安定性を高める基幹機能「パラレルウエーブ」の形状をアップデートしていて、中足部の安定性も向上させています。
藤川:やっぱりそうなんですね。着地の安定性はすごく感じました。クッションも柔らかすぎず適度な硬さが感じられて、衝撃を吸収するだけじゃなくきちんと反発して、蹴り出したときにスムーズにその力が伝わってきました。座布団の上で走るような感覚だと、スピードもなにもでないじゃないですか。だけど、これはそんな感じではない。衝撃吸収と反発のバランスがちょうどよかったですね。
ー ちなみに〈ミズノ〉のシューズはこれまでに履いたことはありますか?
藤川:ランニングシューズはないですね。だけど、野球をやっていたからグローブやスパイクは〈ミズノ〉でした。なので自分にとってなじみのあるブランドなんです。

ー やはり海外のブランドと比べると、日本のブランドのほうが足にフィットする感覚を味わえますか?
藤川:そう思います。横幅のサイズが細すぎず広すぎず、ちょうどいいですね。海外のブランドだと、横幅に合わせてシューズを選ぶと、どうしても爪先の部分が余ってしまうんですよ。今回自分のサイズを送ってもらうときに、サイズが合うかどうかの不安もあったんですが、届いたときにそれが杞憂だったことを実感しました。まったくストレスなく足にフィットしてますね。今回に限らずトレーニングで履こうと思います。

