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マルヒロがつくった公園という巨大なウツワ。
PLAY at HIROPPA

マルヒロがつくった公園という巨大なウツワ。

2年前、そこはまだ、ただの空き地でした。長崎県の波佐見町で焼き物の商社としてさまざまな商品の企画をおこなう「マルヒロ」。彼らがその空き地の手入れをおこないつくったのは、波佐見焼よりももっと大きなウツワ。「HIROPPA」と名付けられたそのウツワは、緑が豊かで居心地がよく、程よい刺激もあり、みんなが笑って時間を過ごせる公園なのです。伝統を大切にしながらも、それに縛られない発想力で波佐見焼の概念を塗り替えてきたのが、「マルヒロ」の3代目に当たる馬場匡平さん。10月1日、波佐見町内にオープンするという「HIROPPA」は、そんな彼が10年の構想を経てつくりあげた空間です。ではさっそく、公園内を案内してもらいながら、その見所やオープンに至るまでの想いを語ってもらいましょう。

  • Photo_Fumihiko Ikemoto
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Yosuke Ishii
  • Special Thanks:Satoru Arai(en one tokyo)、Tsuneki Namura(ITONAM Inc.)

子供が自由に遊び方を決められるようになっている。

ー そこからどう公園をつくりあげていったんですか?

松尾:最初はシーソーとか、ブランコを設置しようと思ってたんですけど、既製品じゃなくてイチからデザインしてつくりたいっていうのを「DDAA」と一緒に話してたんです。だけど、それをデザインしても、遊具の保証をとるためには「遊具の安全に関する規準」(一般社団法人日本公園施設業協会)」に則りデザインをする必要があって、そうするとコストがとてもかかってしまうのと、多目的に使えるように平場を多くとることにして、一旦遊具を諦めたんです。

ー なるほど。それで地面に高低差をつけて、その場所自体が遊具になるように設計したということですか?

松尾:そうですね。ポジティブな言い方をすれば、ブランコなどの遊具って遊び方が決められてるじゃないですか。だけど、こういう地形的な構造が遊び場になれば、子供が自由に遊び方を決められるようになるんですよ。

馬場:さっき紹介したすべり台になる丘の反対側は、ボール当てにもなったりしてて。子供がそれを自分で発見して遊んでたらいいですよね。そういうのを見てると、親も楽しくなる。敬くんには言ってるんですよ、賢い遊び方をしてる子供がいたら、声をかけておいて、と。それで将来スカウトしようって(笑)。

ー そして、公園に優しい彩りを加えている植物や、「マルヒロ」とゆかりのあるアーティストたちが参加しているところも魅力的だと思いました。

馬場:季節ごとにいろんな植物が育つのを見たくて、地元の西海園芸さんにお仕事を依頼しました。食べられるものを植えて欲しいというのは最初からオーダーしていたんです。花が咲いて、それが散るだけじゃなくて、季節によっていろんな果物やハーブが育つのも楽しいじゃないですか。会長の仕事もできますし(笑)。

馬場:アーティストたちに力を借りたのも、他の公園とちがうことができますよね。デルタと俊太郎くんの作品が見られる公園なんて、日本にないですからね。今後も他のアーティストの方に絵を描いてもらう予定です。

あと、「HIROPPA」のロゴを描いてくれたGOO CHOKI PARさんっていう三人組のアーティストは敬くんが紹介してくれたんですよ。パラリンピックのグラフィックも手がけたりしている人たちで、そうしてまた新しい仲間ができたのもうれしいですね。

INFORMATION

HIROPPA

hiroppa.hasamiyaki.jp
電話:0955-42-2777
住所:〒859-3702 長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷682
Instagram:@maruhiro.hasami
※オープン日はコロナの状況や天候により変更する可能性がございます。
随時、マルヒロのInstagram、HPなどで情報を発信していきますのでご確認ください。

OPEN-END

カフェ(HIROPPA内)
www.openend.jp
Instagram:@open_end_jp

MARUHIRO

電話:0955-42-2777
hasamiyaki.jp
store.hasamiyaki.jp

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