PROFILE

機械工具業界にてキャリアをスタートし、のちにメガネ業界へ。はじめはショップにて経験を積み、その後自身のブランドの立ち上げを経験。3年ほどブランド運営をおこなったあと、株式会社アイヴァンに入社し、デザイナーとしてさまざまなレーベルの立ち上げに参画。この度、2021年秋より〈E5 eyevan〉を始動させる。
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セレクトショップにてショップスタッフ、プレスを経験。その後、ファッションを中心としたさまざまなブランドのPRやブランディングをおこなう「ムロフィス」を設立。PRディレクターとして活躍する一方、自身がディレクションするバッグブランド〈モノリス(MONOLITH)〉を昨年スタート。〈アイヴァン〉のユーザーであり、中川さんとは旧知の仲でもある。
いい意味で狂っていると思わされた。
ー おふたりは昔からのお知り合いだと伺いました。

中川: そうですね。展示会で初めてお会いして。
中室: そうそう。そこから中川さん自身もそうだし、中川さんがつくるメガネのファンになっちゃって。〈アイヴァン 7285(EYEVAN 7285)〉は6本くらい持ってますし、〈アイヴォル(Eyevol)〉や〈10 アイヴァン(10 eyevan)〉も使わせてもらってます。
ー ユーザーとして、中川さんのつくるメガネの魅力をどんなところに感じていますか?
中室: あくまで個人的な意見ですけど、中川さんのつくるメガネは、ただかっこいい、きれいというだけじゃないんですよ。そうしたメガネって世の中にたくさんあるんですけど、中川さんのものに関しては違う。かけていると、1日を通して納得できるというか。他のものだと、変えたくなっちゃうときがあるんです。

中室: 恐らくそれは、細部へのこだわりが尋常じゃないからなんです。簡単につくられていないというのが、素人目にもよく分かる。そのこだわりに、工場の人たちが振り回されているんだろうなと(笑)。しかも、〈アイヴァン 7285〉にしても、〈10 アイヴァン〉、〈アイヴォル〉にしても、それぞれの違いがきちんと明確化しているところもすごい。〈10 アイヴァン〉はその最たる例で、コンセプトを聞いたときに、いい意味で狂っているなぁと思わされましたよ(笑)。
中川: (笑)。
中室: たとえば〈10 アイヴァン〉のネジって、プラスでもマイナスでもなく、星型のネジを使ってますよね。それは単に奇をてらうのではなくて、軽い力でキツく締まるという、きちんと機能に裏付けされたパーツ選びがされていて。そうしたひとつ一つの部品への知識はどんなところからやってくるんだろう? といつも驚かされますね。

中川: これは職業病だと思うんですけど、日々日常のなかでいろんなもののパーツを見てしまう癖があって。iPhoneだったり、バイクだったり、街に立っている電柱とかのパーツも全部気になってしまうんです。ホームセンターなんかへ行くと、もう帰れなくなりますから(笑)。だけど、中室さんがそんなことを思っていてくださるなんて、思ってもいませんでしたね。そういうお話をする機会があまりないので、単純にうれしいです。