
PROFILE
アルゼンチンのソウルフードであるチョリパンのお店「Mi Choripan」を営む。代々木を拠点に活動をする「Chicken Heart Running Team」のメンバーとして活動し、日々ロードでトレーニングを積む一方、休日はトレイルに出てランニングを楽しんでいる。
みんなが思っているほどツラくない。
ー 中尾さんは、前回の記事で登場いただいた藤川さんと一緒にランニングをはじめたそうですね。

中尾:そうですね。ぼくも藤川と同じ時期に自分のお店をオープンして、連日連夜飲み歩いて、締めのラーメンを食べて帰るという生活を続けていたら、やっぱり太ってしまって(笑)。これはマズイなということで、ランニングをはじめました。当時、30歳を越えて、過去最高の体重だったんです。このままだと一生体重が落ちないだろうなということで、危機感を覚えました。
だけどお酒はやめたくなかった。それでちょっと遠くの飲み屋さんまで走って行って、飲んで、そして帰れば、プラマイゼロになるだろうということで、藤川と一緒にはじめたんです。
ー 走るのがツラくて途中でやめてしまう人も多いと思うんですけど、中尾さんがランニングを続けられたのはどうしてなんですか?
中尾:だんだんスピードが早くなっていったりとか、長く走れるようになるのが楽しかったんです。そうした成長というか、やっていることの成果がでてくるんですよ。もちろんツラい瞬間はあるんですけど、走り終わったあとのビールののどごしは最高ですし、ごはんは美味しく感じるし、いい体もゲットできる。だから、逆に走らないほうが自分にとってはストレスなんですよ。一昨年に怪我をして、半年くらい満足に走れなかった時期があって、そのときは本当にツラかったですね。
ー 走ることが欲求へと変わったんですね。

中尾:そうですね。自分にとってはライフスタイルの一部になっています。キツイし、走りたくないっていうときもありますけど、走り終わったあとの気持ちよさを知っちゃったので、もうやめられないですね。
ー いまはどれくらい走っているんですか?
中尾:月に400kmほどですね。毎日10~15kmほど走っていて、十日にいっぺんくらい休んで。レースがあるときは月500kmくらい走ります。怪我したときは300kmくらいに減りますけど。
ー そんなに走るんですか!? 生活に支障がでてこないですか?


中尾:でてこないですね。うちのお店では自家製のソーセージをつくっているんですけど、その中に干して乾燥させる過程があるんです。営業中も干してはいるんですが、思うように湿度が下がらず、お店に誰もいない状態でそれをやる必要があって。だから、朝営業がはじまる前に走ってこのお店まできて、ソーセージを干してからまた家に戻って、そこからまた出勤するっていうことをしていて。だからランニングと仕事が繋がったりもしているんです。
ー 走ることが遊びであり、仕事でもあると。
中尾:ほぼ遊びですけどね(笑)。走っていると無心になれるし、頭がクリアになるんですよ。あとはポッドキャストを聞いたりもできるし。結構いい時間ですよ。みんなが思っているほどツラくないです。どんなことでもそうだと思うんですけど、楽しさの中にツラさって絶対あるじゃないですか。それを乗り越えたときに達成感を得られるし、すべてひっくるめて楽しいと思える。レースにでたときもキツいんですけど、終わったらやっぱり楽しかったってなりますし。

ー その達成感によって脳が満たされるんですね。
中尾:そうそう。それがいいんですよ。

〈MIZUNO〉ウェーブライダー25 ¥13,500 1997年の登場以来アップデートを繰り返しながら進化を遂げてきた、〈ミズノ〉で最も人気のあるランニングシューズ。このモデルで25代目。初級者から中級者に向けたアイテムで、気持ちよく前に進む走り心地が特長。ソールには高い反発性と柔らかさを実現した高反発ソール素材『MIZUNO ENERZY』をソール全体に搭載。さらに、ミズノ独自のソール構造『MIZUNO WAVE(ミズノウエーブ)』の形状を改良し、柔らかくて反発性がありつつも、走行時の左右のブレを抑え、スムーズで快適なランニングをサポートしてくれる。