PROFILE
2014年に『CLIMAX NIGHT e.p.』でデビューし、同年9月に発表されたファーストアルバム『PARAISO』が年間ベストディスクとして各メディアに取り上げられる。19年には国内にとどまらずマレーシア公演や、中国主要7都市を含む4ヵ国10都市に及ぶアジアツアーを開催。今年8月には「フジロックフェスティバル’21」に登場し、11月には2年ぶりの新アルバムのリリースと全国ツアーを控える。自身は釣りとカレーの趣味が高じて、各カルチャーメディアでも活動の幅を広げる。
Instagram:@kas_fe4 @kas_fishing
海でも街でも、気持ちいいグラミチ。
ー 粕谷さんと言えば、釣りのイメージ。ハマったのはなぜでしょう?
このドキドキ感は何にも代えがたいんです。釣れたら気持ちがいいし、さらに大きいのを仕留めたくなる。終わりがないですね。ライブで味わう感動とは別の類の高揚感があります。もとはと言えば4年前、沖縄で全国ツアーを終えた後に釣りをしたのがきっかけで、あの時は大漁だったのも嬉しかった。
ー 釣りをしながら何を考えていますか?
今日の天気なら海のなかはどうなっているのか、どんな仕掛けにしようか、と意外と目まぐるしく考え続けています。水面に魚が見えるからと言って上手いこと釣れるわけではなく、作戦を練ったり変えたり対峙しているんです。
ー 長い自粛期間中も、釣りを楽しまれていましたか?
朝、ほの暗い時間に、ひとりクルマで海に向かうことも多かったです。場所を選べば密な環境も避けられますし、いいリフレッシュでした。とはいえ本当は友達と行くのも好き。釣りの成果が、運なのか実力なのか分かるじゃないですか。誰かと釣っていると不思議と差がついたりして、友人が3匹で自分が1匹ならぼくの釣り方が悪かったのかと思ったり。他愛もない世間話を聞きながらのんびりするのもいい。早く友人と釣りが楽しめるようになると嬉しいですね。
ー 釣りのある生活でファッションは変わりましたか?
選ぶ服は変わりました。古着が好きでしたが、機能性を求めて新しい服も探しに行くようになった。とはいえ機能だけで満足するわけではなくて、やっぱり自分の思うカッコイイ服がいいじゃないですか。例えば、釣り用のベストはそのままスタジオに着て行ったりするし、〈グラミチ〉のパンツもよく穿きます。
ー 釣り着としてはなぜ便利なんでしょう?
もともとクライマー用のパンツだそうですが、海釣りも意外と動きが多いんです。よく屈むし、テトラポットを移動することも。だから動きやすいパンツが有難いんです。長い丈なら虫刺されも防げますしね。夏に限ってはショーツも穿きますが、年中活躍するのは結局こういうロングパンツですね。
ー 釣り姿ながら温もり感のあるスタイルで素敵です。
適度にゆったりしたシルエットも好きです。今日のようなTシャツはもちろんいいし、これからの季節は古着の軍モノのシャツを羽織るのもいいな、と想像しました。カーキのミリタリーシャツ、合わせたいです。
ー 2つ目のコーディネート、ホワイトのパンツはいかがです?
新鮮です。これまで白を穿いてこなかったのですが、これは真っ白ではなくて風合いのある白。落ち着いた雰囲気に初めてアリだと思わさせられました。この格好もそうですが、自分にはイエロー系が合う気がしていて、からし色のポロシャツに合わせてもいいかなって思いました。もちろん、動きやすさは文句無しです。
ー 股下はガゼット仕様なので、先ほどお話しいただいた岩場の移動にもピッタリですね。
確かに。それにキャンプにもいいですよね。釣りにハマる前からそもそも自然は好きで、山に行くのにもよさそうだと思いました。
ー 釣り・キャンプ・街と、さまざまな場面に対応します。
まさに。色違いや素材違いも欲しくなってます。
ー もともと私服で愛用していたのはなぜですか?
穿きはじめたきっかけは、事務所の社長がよく〈グラミチ〉のパンツを穿いていたこと。単純にカッコよく映ったし、ベルトに付いているロゴの刺繍も気になってどこのものか教えてもらったんです。
ー 最初に〈グラミチ〉を穿いた時の感想は?
とにかくラク。釣りに限らず、普段着も着心地は重視したいんです。ドラムを叩く時は動きやすい方がいいし、以前は飛行機や新幹線で地方に行くことも多かったのでリラックスできるパンツが重宝しました。事務所の社長もツアーの帯同で移動が多いひとなのですが、実際に穿いてみて彼が愛用している理由が分かりましたね。
ー 粕谷さんにとっては、自然でも都会でも着心地のいいウェアがいいんですね。
それにこのパンツ、釣り中に動きやすいのはもちろん、帰りにちょっとコーヒーを飲みたくなった時も気兼ねなく穿いて行けるデザイン。〈グラミチ〉は、もともとの自分好みの服と釣り用の機能服、その間にあるような一本です。
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