STYLE 1 決めすぎない“普通”に、自分らしさが出る。
PROFILE
モデルとして雑誌やCMを中心に活躍するかたわら、フリーマガジン「EA magazine」を創刊し、編集長を務めている。来年3月に公開される、今泉力哉監督による映画『猫は逃げた』で主演に抜擢。多方面で才能を発揮し、今後の活躍に期待が高まっている。
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ー 〈チャンピオン〉にどんなイメージをお持ちですか? そして、最初に着たのは?
いい意味で、当たり前にある日常の洋服というイメージです。意識して最初に買った〈チャンピオン〉は、古着のスウェットでいまも大事に持っています。
ー 古着屋さんにはたくさんのスウェットが並んでいると思いますが、〈チャンピオン〉のどこに魅了されたのですか?
古着を探す時って、1枚ずつサッサッサッって流れ作業で見ていくことが多いんですけど、〈チャンピオン〉のスウェットは、パッと見のデザインがかわいかったのと、生地の触り心地が他のスウェットと違っていて、たくさん並んでいるなかで自然と手が留まったんですよ。


ー そのスウェットは、どんなデザインですか?
いま着ているようなカレッジもの。グレーのボディに、ネイビーの文字が描かれているものです。
ー 偶然ですね! カレッジスウェットは、どうコーディネートしますか?
20歳の私も、いまの私もカレッジを着ていて、年齢を問わずに着られるベーシックなデザインだからいいですよね。今日はデニムに合わせて、“普通”に着たかった。さっき話したように、当たり前の良さがあると思うんです。普通に、決めすぎないで着られるのが、〈チャンピオン〉のスウェットだと感じています。昔は、同じようなデザインなのに、柄のスカートとブーツを合わせて、メイクも濃いめでした。その当時から変わらずに着られる服って、ほとんどありません。


ー スタイリングの好みが変わっても、着続けられる普遍的な魅力を感じている、と。ビーズのネックレスもかわいいですね。
自分でつくったんですけど、このチープさを加えても、カレッジスウェットを大人っぽく着こなせるようになったんじゃないかな。少し前にビーズのネックレスを付けていたら、子どもっぽくなっていたはず。ベーシックな服でコーディネートするときって、その人のオーラみたいなものが影響して、ファッションとして昇華されると思うんです。最初はゴールドのネックレスを付けようと思ったけど、私には少しカッコよすぎちゃった。“普通”がコーディネートのテーマだったから、カレッジスウェットにビーズのネックレスを合わせても、私なりの“普通”が成立するようになったのが嬉しかったです。選択肢の幅が広がったことに、今日気づきました。

ー 着用いただいているのは、MADE IN USAのリバースウィーブ®︎です。12.5オンスと生地は厚めですが、着心地はいかがですか?
どちらかと言えば、厚手のスウェットのほうが好きで、リブが締まっているほうがスタイリングしやすいんです。メンズのお洋服もよく着ますが、オーバーサイズで着たい訳じゃなくて、デザインが好きなだけ。デザインが良くても、ダボっとしたサイズ感だと、全体のバランスを取るのが難しいんですよね。でも、このスウェットはリブがしっかりしているからシルエットが良くて、パンツと合わせやすいです。