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FEATURE
映画『ひらいて』山田杏奈 × 芋生悠 インタビュー自分とかけ離れたものへのそれぞれのアプローチ。
SENSE OF DISTANCE

映画『ひらいて』山田杏奈 × 芋生悠 インタビュー
自分とかけ離れたものへのそれぞれのアプローチ。

綿矢りさの同名小説を原作とし、主題歌は大森靖子が担う本作では、若き恋は人を狂わせる、とでも言いたくなるような主人公の突飛な行動が物語を推進していく。キャラクターへの共感を強く強く求められる現在のエンタメ作品の流れを踏襲しているとは言えないが、人と人が心と体をひらいて通じ合うことの意味を、透き通るようなエモーショナルな映像で描いている。映画の中の住人として、その世界をリアリティを持って体現した、主役・愛役の山田杏奈と恋敵役ながらも愛と不思議と心を通わせ合う美雪役の芋生悠の二人を迎え、その映画に至るまでの道のりをたどった。

  • Photo_Yu Inohara(TRON)
  • Styling_Ayano Nakai(山田杏奈)、koji oyamada(芋生悠)
  • Hair&Make-up_Fumi Suganaga(Lila Management)(山田杏奈)、Chiaki Shioyama(芋生悠)
  • Text_Shinri Kobayashi
  • Edit_Yosuke Ishii

芥川賞受賞作家・綿矢りさが描く小説「ひらいて」を原作とした今作。監督を務めたのは、『また一緒に寝ようね』でぴあフィルムフェスティバル2016映画ファン賞・審査員特別賞を受賞し、オムニバス映画「21世紀の女の子」でも注目を集めた若干26歳の首藤凜。「この映画を撮るために監督になった」というほど、首藤が思い入れ、10年越しに映画化を果たした。

STORY

成績もよくて、明るくて目立つタイプの愛(山田杏奈)は、同じクラスの“たとえ”(作間龍斗)にずっと片思いをしている。
ひっそりとした佇まいで寡黙なタイプだけど、聡明さと、どことなく謎めいた影を持つたとえの魅力は、愛だけが知っていた。
そう思っていたある日、彼には「秘密の恋人」がいることを知る。
それが病気がちで目立たない美雪(芋生悠)だとわかった時、いいようのない悔しさと心が張り裂けそうな想いが彼女を動かした─。
「もう、爆発しそう─」 愛は美雪に近づいていく。誰も、想像しなかったカタチで・・・。

PROFILE

山田杏奈 / 木村愛 役

2001年生まれ。埼玉県出身。2011年に開催された「ちゃおガール☆2011オーディション」でグランプリを受賞しデビュー。『小さな恋のうた』(19年)で、第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。近年は『ジオラマボーイ・パノラマガール』(20年)、『樹海村』(21年)などで主役を務める。待機作は『彼女が好きなものは』(21年12月3日公開予定)などがある。

PROFILE

芋生悠 / 新藤美雪 役

1997年生まれ。熊本県出身。2014年、「JUNON Girls CONTEST」でファイナリスト選出。映画『マスタードガス・バタフライ』(16)で初主演。『ヒゲとレインコート』(18年)でショートショート フィルムフェスティバル&アジア2019 ベストアクトレス受賞。近年の出演作として『37 Seconds』(20年)、『ソワレ』(20年)、『HOKUSAI』(21年)など。空手は黒帯、書道は師範の腕前。

INFORMATION

映画『ひらいて』

10月22日(金)全国ロードショー

公式サイト:www.hiraite-movie.com
公式Twitter:twitter.com/hiraite_movie
公式Instagram:www.instagram.com/hiraite_movie

出演:山田杏奈 作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.) 芋生悠
   山本浩司 河井青葉 木下あかり
   板谷由夏 田中美佐子 萩原聖人
監督・脚本:首藤凜
原作・綿矢りさ『ひらいて』(新潮文庫刊)
音楽:岩代太郎 主題歌:大森靖子「ひらいて」(avex trax)
©綿矢りさ・新潮社/「ひらいて」製作委員会

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