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レッドウィングを通して考える、現代的なアメリカンカジュアルの答え。
MODERN AMERICAN CASUAL with RED WING

レッドウィングを通して考える、現代的なアメリカンカジュアルの答え。

アメリカンカジュアルを語る上で、避けては通れないブランドはたくさんあります。シャツ、デニム、シューズなどなど、それぞれのアイテムによってマスターピースは変わりますが、ことワークブーツにおいて、〈レッド・ウィング(RED WING)〉の名前は外すことができません。その質実剛健なつくりと精悍なルックスは、ワークブーツとしての機能はもちろん、アメカジのスタイルを確立させる強い存在感をたずさえているのです。そしてそうした魅力にいま、トレンドの潮目がジワリジワリと近づいています。では、いま〈レッド・ウィング〉を履くならどのような着こなしがいいのか? そのヒントを教えてくれたのは、「ビームス(BEAMS)」のプロダクト ストラテジストを務める柴崎智典さんと、〈パープルシングス(PURPLE THINGS)〉のデザイナーである菊乃さん。ふたりのスタイルから、これからのファッションの流れを探ります。

CASE 02 菊乃 / PURPLE THINGS デザイナー

PROFILE

菊乃
PURPLE THINGS デザイナー

写真やデザインの勉強のため、ロンドン、サンフランシスコに留学。帰国後、2015年より自身のブランドである〈パープルシングス〉を立ち上げ、デザイナーとして活動。昨年からYouTubeチャンネルをはじめ、動画の制作にも力を入れている。

ー 菊乃さんは普段スニーカーをよく履いているイメージなのですが、ブーツはどうですか?

菊乃:スニーカーがほとんどですね。ラクだし、シンプルに好きで自分のスタイルにも合うので。あと、たまにローファーとかも履いたりします。ブーツはむかしよく履いていて、わたしが二十歳くらいの頃。ロンドンに留学していた時代で、サイドゴアのブーツを気に入って履いていました。

ー 当時はどんな服装にブーツを合わせていたんですか?

菊乃:いまとそんなに変わらないですよ。Tシャツにデニムにブーツみたいな。デニムのショートパンツとかにも合わせてましたね。

ー 〈レッドウィング〉のブーツをこれまでに履いたことはありますか?

菊乃:メンズの品番で私のサイズに合うものをギフトで頂いて、それを何度か履いたことはあります。自分のスタイルと照らし合わせたときに、まったく違和感のないブランドというか、なじむ感覚がありますね。今日履いているのはレディースのモデルだけど、メンズと比べるとすごくスリムな印象。これなら女性でも履きやすいと思います。

ー 〈レッドウィング〉に対してはどんなイメージがありますか?

菊乃:去年〈フラグメント〉とのコラボモデルが出ていましたけど、やっぱり藤原ヒロシさんが履いている印象があります。90年代にもカスタムモデルをリリースして、それがヒットしたっていう逸話も聞いていて、すごいなぁと。だから時代を席巻したブランドなんだなという印象ですね。でも、あまり女の子が履いているイメージはないので、すこし新鮮な感じもします。

ー 菊乃さんの今日の着こなしも90年代の香りがします。

菊乃:MA-1とデニムという組み合わせしか思い浮かばなかったですね。そうゆうイメージがわたしの中にあって。普段の自分の好きな格好もそんな感じだから、全然違和感なく履くことができました。コーディネートは迷いがなかったです。

ー ブラックバウンダリーの色はすごくソリッドな印象ですね。

菊乃:いちばんシンプルなカラーリングだし、定番な気がしたのでこれを選びました。自分の中にある〈レッドウィング〉の印象がちょうどこの色だったんです。あと、このモックトゥもやっぱり象徴的だなって。白いソールもカジュアルな感覚がありますね。気合を入れてこれを履くというよりも、日常的に履きたいデザインですね。

ー 履き心地はいかがですか?

菊乃:見た目はすごく重そうに感じるかもしれないけど、実際に履いてみるとすごく軽いし、なにより歩きやすいですね。思った以上に快適です。

ー 〈レッドウィング〉の魅力はどんどん履き込んで自分らしい味がでてくるところにあると思うんですが、菊乃さんはそうしたアイテムに惹かれることはありますか?

菊乃:わたしは基本的に長く使えるものとか、ずっと着られるものが好きで、それがモノを選ぶときのひとつの基準でもあるんです。それこそ、デニムが自分の肌になじんでくるのもすごく魅力的に感じるんですよ。そうゆうものって心地がいいし、愛着も湧いてきます。だからブーツもそれと同じで、履き込むことで自分の足の形にフィットしてくるし、それがどんどん心地よさに変わっていく感覚が好きですね。

わたし自身あまり人と被るのが好きじゃないので、そうやって履き込んで自分のスタイルに育て上げることで、他の人には真似できないオリジナルのモノになるのはやっぱりうれしいですね。

ー ここ最近、アメカジブームが囁かれているんですが、菊乃さんはそうしたトレンドの波みたいなものを感じますか?

菊乃:アメカジブームが来ているんですね。でも、たしかに言われてみればそうかもしれません。いままではストリートな着こなしが多かったけど、20代の若い世代の子達がアメカジのスタイルで原宿を歩いているのをよく見かけます。もっと上の世代はむかしアメカジを通過してきた人たちが多いと思うので、若い子たちがそうゆう着こなしに興味を持っているのかもしれないですね。

ー 菊乃さん自身はアメカジを意識することはありますか?

菊乃:あまり意識せず好きな服を着ています。だけど、アメカジって基本的に男の子のカルチャーだと思うから、それに影響されているのかもしれないですね。わたし自身、メンズのカルチャーが好きなので。自分のスタイルをファッションのどのジャンルに当てはめていいかはわからないんですけど、男の子がアメカジを好きなのは理解できるし、ちょっとずつそうしたヒントをもらっているような気がします。今日のコーディネートもその要素があると思うんですけど、ちょっとコスプレ感があると思うんです。そうすると、そのキャラになりきれるんですよね。そういうのがわたしは結構好きなんです。

ー 男性がストレートなアメカジのコーディネートをすると、どうしてもガッチリした印象になってしまうんですが、女性がするとコテコテとした印象が薄れて、すごくバランスがよくなりますね。

菊乃:そうかもしれないです。だけどサイズ感とかはちゃんと気にしています。MA-1もメンズサイズというよりは自分に合うものを選んでいるし、デニムもヒップが綺麗に見えるものを選んで穿いています。そうすると、こういうブーツもヘルシーに履けると思うんですよ。

ー MA-1やデニム以外に合わせるとしたら、どんなコーディネートが他に思いつきますか?

菊乃:今日はまったく悩まずにこれを着たので、なんだろうなぁ。ニットとかを合わせるのもかわいいかもしれないですね。コンパクトなグレーのニットとか、スエットみたいな感覚でシンプルに合わせてみたいです。ボトムはほとんどデニムかスエットしか穿かないので、そのどちらかですね。〈レッドウィング〉とスエットパンツの相性もよさそう。わたしは肩の力を抜いておしゃれを楽しみたいから、王道的な組み合わせがやっぱりいいな。気合いを入れて「これ履きました」っていうよりも、もっと気楽にブーツを履きたいです。それが自分らしくいられると思うので。

6″ CLASSIC MOC #3373 ¥39,900+TAX 〈レッドウィング〉のウィメンズラインである「ヘリテージウーマン」の一足。伝統的なアイリッシュセッターのモックトゥを、女性向けに再構築している。ワイズは「B」と細めの仕上がりで、なおかつ軽量で快適。しかしながらそのクオリティはメンズのアイテムと変わりなく、丈夫なレザーを使用し、ソールにはトラクショントレッド・ソールを採用している。

INFORMATION

レッドウィング・ジャパン

電話:03-5791-3280
Instagram:@redwingheritage_jp
redwingheritage.jp

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