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20周年を迎えたネクサスセブンのいまとこれから。
20th Anniversary of NEXUSVII.

20周年を迎えたネクサスセブンのいまとこれから。

〈ネクサスセブン(NEXUSVII.)〉が今シーズンでブランド創設20周年を迎えました。服に対して真摯かつ誠実に向き合ってきた20年の歩みに対し、「常に勉強という意識を持ちつつ、それを楽しみながらやってきた」とデザイナーの今野智弘さんは語ります。そんなアニバーサリーを記念すべく、さまざまなブランドやアーティストとのコラボレーションアイテムがリリースされます。節目の年を迎えた今野さんは、いまどんなことを考え、未来をどう見据えているのか。当記事の前半は〈ネクサスセブン〉のいまとこれからについて今野さんにインタビューを敢行。そして後半には、コラボレーションの目玉のひとつである〈デサントオルテライン(Decente Alterrain)〉のダウンジャケットを共に手がけたアーティスト・Haroshiさんとの対談をお届けします。

自分が満足できるものでないと、人を満足させられない。

ー ブランド創設から20周年ということで、おめでとうございます。節目の年を迎え、いまどんな気持ちでいらっしゃいますか?

今野:ありがとうございます。20周年を意識しだしたのが2年ほど前で、無事に迎えられてよかったなというのがいまの気持ちです。そのあいだにパンデミックが起こり、予想以上に大変な2年でした。

ー あっという間の20年でしたか?

今野:細かく振り返ると長いような気もするんですが、感覚的にはもう20年なのかというのが正直なところです。

ー ブランドを20年続けるのは簡単なことではないと思うのですが、その秘訣はどんなところにあるのでしょうか。

今野:ぼくはファッションの専門学校を出ていないんですよね。だから、自分はそうした人たちを追いかけながらものづくりをスタートしました。知らないことが多いぶん、常に勉強をしている意識で取り組んでいて、それを楽しみながらできたのがよかったのかなと思います。そうして得た知識を実際に現場で活かしながらやってきたんです。そのお陰で服づくりの大変さをやりながら知ることができましたし、それがとにかく楽しかったので、それが20年続いているという感覚です。

ー 〈ネクサスセブン〉のものづくりを見ていると、お客さんが欲しくなるものももちろんなんですが、それ以前に今野さん自身が欲しいと思うものをデザインされているように感じます。

今野:そうですね。結果的に誰かが求める1着になればいいと思っていて、まずは自分が満たされることが前提としてあるんです。自分が満足できるものをつくらないと、他の人に満足してもらうことはできないと思うので。そこはすごく意識しながらやっています。

ぼくはやっぱり古着が好きで、そこにアレンジを効かせて自分の欲しいものをつくるというか、バージョンアップさせるようなイメージで服をつくっているところがあります。それが結果的に古着好きや服好きな方々に気に入っていただけているのかなと。なのでぼくのものづくりは古着屋さんありきなんですよ。それがなかったらできなかったと思いますね。

INFORMATION

V.E.L.

住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-52-5-1F
時間:12:00~20:00
電話:03-5771-4774
nexusⅶ.jp

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