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クリエイティブの塊、スケートビデオをどう観る? ヴァンズの『Nice To See You』を解説。
The Identity of Skateboarders

クリエイティブの塊、スケートビデオをどう観る? ヴァンズの『Nice To See You』を解説。

カルチャーとファッションをサポートし続ける〈ヴァンズ(VANS)〉が、フルレングスのスケートビデオをリリースしました。タイトルを『Nice To See You』と銘打ち、世界中に点在する〈ヴァンズ〉コミュニティが1本のビデオに集結しています。気鋭のライダーや注目のニューカマーが出演し、日本のセクションも収録されている意欲作。スケーターでなくとも観るべき作品ですが、スケボー経験者と未経験者ではビデオの着眼点が異なるはず。そこでスケーターのお二人を招き、スケートビデオの注目すべきポイントを教えてもらいました。

  • Photo_Naoki Ono
  • Text_Shogo Komatsu
  • Produce_McGuffin

〈ヴァンズ〉初となるグローバルプロジェクト。

スケーターの足元を支えるシューズと言えば、古今東西〈ヴァンズ(VANS)〉が不動の人気を集めています。クラシカルな面構えに最先端テクノロジーを備えた数々のシューズは、スケートボードのみならず、ファッションシーンからも厚く支持されているのはご存知のとおり。

そんな〈ヴァンズ〉がリリースした『Nice To See You』。アメリカをはじめ、ヨーロッパやオーストラリア、アジアなど、各地域のライダーとフィルマーが1本のビデオのなかでコラボレーションしているスケートビデオです。その試みは、〈ヴァンズ〉にとって初となるグローバルプロジェクトであり、そこに日本人スケーターも参加しているのが、注目すべき大きな理由です。日本からフィーチャーされたのは、星野大喜と座間翔吾と守重琳央の3人。それに加えて、サポートメンバーとしてショー・ウエスト、長堂良明、竹井勇磨、長谷川絢之介、前田日菜の映像も収録されています。

YouTube『Vans Skateboarding Presents: Nice To See You | Skate | VANS』より

このビデオが制作されたのは、コロナ禍がきっかけ。渡航が制限されて海外ツアーに出られなくなりましたが、スケーターたちのクリエイティビティは止まりません。それぞれのいまを共有するべく、各地域で撮影が始まりました。海外の仲間たちと直接会えなくても、映像を通して会うことができる、その思いが作品名の『Nice To See You』に込められているのです。

YouTube『Vans Skateboarding Presents: Nice To See You | Skate | VANS』より

YouTube『Vans Skateboarding Presents: Nice To See You | Skate | VANS』より

ディレクションを手がけたのは、映像作家/写真家として活躍するグレッグ・ハント。90年代にプロスケーターとして活躍し、2000年以降は映像と写真の活動を本格化しました。いまも語り継がれる名作スケートビデオを多数残し、キャット・パワーのMVや大手ブランドのPVも手がけています。

そんな『Nice To See You』を観ながら、スケートビデオを楽しく観るポイントを教えてくれたのはこちらの2人。なんとお二人も、『Nice To See You』の制作に携わっていたそうです。

PROFILE

梶谷雅文(右)
VHSMAG編集長

小中学校をアメリカ・シアトルで過ごす中、スケートボードに出会う。1989年に帰国後、国内のスケートシーンを牽引。スケートボード専門のウェブメディア『VHSMAG』で編集長を務める。『Nice To See You』ではディレクターとやりとりをし、ジャパンチームをサポート。

亀井強太(左)
カメラマン

中学生からスケートボードを始め、仲間と滑る遊びの延長で撮影を開始。数々の映像作品にてアディショナルフィルマーとして参加し、2019年に初めてのフルレングスビデオ『QUANTIZE』をリリースした。『Nice To See You』の日本セクションで撮影・編集を担当。

INFORMATION
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