「厄年でしょ、あんなん。」

ー 聞くところによると、今年は厄年にあたる年だったとか?
加納:そうですね、33歳になる年だったので。
ー 大丈夫でしたか? これといった災厄には見舞われなかったですか?
加納:週刊誌の突撃*でしょ! 厄年でしょ、あんなん(笑)。でも、それぐらいかな。でかい病気とかはしてないですね。
*注:今年9月、「週刊女性PRIME」より突撃取材を受け、結婚について報じられた。
ー スクープされた時期のことを聞いてもいいですか…?
加納:スクープされてからは、もう、鬼のように話し合いしてました。社長も交えて5、6時間話すこともあったし……地獄……。地獄の1週間でしたね。ラジオでどう喋るのかとかも、朝から話し合ったりもして、「どうなってんだ!」って言われたりして。「ちゃんとプランニングをしてないからこんなことになるんだ!」と。セルフプロデュースできていないことを痛いほど実感しましたね。

ー セルフプロデュース……昨今の芸人さんには求められてますよね。
加納:元々は、そんなこと考えなくて良かったはずなんですがね。いまは、セルフプロデュースがうまいやつが残るんですよ。その点わたしたちは、いい塩梅でお仕事ができてるんで、恵まれているほうだとは思います。今年も忙しかったですけど、別にテレビで大ブレイクしたわけじゃないし、売れている芸人に比べたら大したことはないです。けど、個人的にはキャパオーバー気味でした。書き物の仕事やネタ書きとか、いわゆる創作の面と、演者としての面をやっていると「時間足りね〜!」みたいな。これ以上テレビ増えたら、気が狂うんじゃないかなって(笑)。そんな怖さもありました。ちゃんと配分せんとあかんし、何が何でもテレビ出まくるぞっていう感じではないようにしていこうとは思っています。
ー 連載だけでも毎月2本のエッセイを書いて、小説の発表もありました。筆は早いほうですか?
加納:むっちゃ遅いんですよ。だから、画面の下の文字数カウントばっかり見て「まだこんだけ、まだこんだけしか書けてへん!」って焦りながら書いてる(笑)。エッセイと小説とネタ書きと、それぞれに難しいですね。
ー そこにラジオとテレビが入ってくるとてんやわんやですね。そのうえで、来年に力を入れてやりたいことはありますか?
加納:来年は、全国ツアーを単独ライブでできたらいいなとは思ってますね。自分たちのでかいイベントを年に4回、季節毎に1回ずつくらい打てたらネタの部分では満足かなって思ってます。