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グラミチを “真の定番” に導く、イノベーターの手腕とは。
FUTURE IS IN THE PAST

グラミチを “真の定番” に導く、イノベーターの手腕とは。

ゴリゴリのクライマーだった〈グラミチ(GRAMICCI)〉の創業者。岩を登るのに最適なパンツを追求した結果、みんなが知っているコットンのパンツを完成させました。当時は技術革新が進み、もっと高機能な素材を使うこともできたはず。けれど、彼は愚直なまでにラギッドな雰囲気と穿きやすさにこだわった。その真摯な姿勢と美的感覚が、ジャンルを飛び越え、西海岸のヒッピーやサーファーたちに支持されていったのです。そして時は現代。〈グラミチ〉もさまざまなアップデートを続けるなかで、よりアウトドアライクなものが増えてきました。そこに一石を投じたのが、2022年春夏シーズンからブランドを手掛けるステファンさん。温故知新の精神でコレクションをつくる新クリエイティブディレクターにこれからの〈グラミチ〉を語ってもらいました。

「ジーンズだったらリーバイス」。グラミチも、そんなブランドに育てたい。

ー ステファンさんが手掛けたものを見ると、〈グラミチ〉へのリスペクトを感じつつ、ストリートだったりレイドバック的な思いを感じました。

ステファン:ありがとうございます。けれど、すでに〈グラミチ〉はこれだけ世界のユーザーから愛されているわけなので、どこを改善すべきか頭を悩ませました。

ー ディレクションをする上で、テーマにしていることはありますか?

ステファン:「ニューネス」です。

ー 意味を教えてください。

ステファン:「新鮮さ」です。ただ、あくまで〈グラミチ〉のヒストリーを大事にしながら、ですけどね。次のシーズンからは、オリジナルをもっと打ち出す予定で、過去のものもたくさん復刻される予定です。そこにぼくの知見を混ぜることで、オーセンティックであり、ニューネスなアイテムが増えていくと思います。

展示会でお披露目された2022年秋冬コレクションのアイテム。発売は今年の秋以降だが、これまでの〈グラミチ〉にはなかったデザインが随所に散りばめられている。

ー ちなみにステファンさんは、どのパンツがお好きですか?

ステファン:もちろんすべてに愛があるけど、何をよく穿いているかってなると、やっぱり「グラミチパンツ」かな。ハイキングにもスケボーにも街穿きにも、どんな時でも使えるから。靴も〈ビルケンシュトック〉であれ〈サロモン〉であれ、なんにでもマッチしますしね。

ー 最後に、ステファンさんは〈グラミチ〉をどんなブランドに育てていきたいですか?

ステファン:大きな改革をするイメージはないです。前述したように、ルーツやヒストリーを大切に。なので、80年代と90年代の〈グラミチ〉に戻していきたいと思っています。

それと、ひとつ明確に思っているのが「ジーンズだったら〈リーバイス〉の501だよね」のように、「パンツなら〈グラミチ〉だよね」と言われるようなブランドに育てたい。何年かかるか分からないし、難しいことかもしれないけれど、あと一歩で〈グラミチ〉もそのステージに上がれると思っているんです。

INFORMATION

インス

電話:0120-900-736
グラミチ オフィシャルサイト

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