兄弟 カパンネリ・ダリオ(兄) × カパンネリ・アミル(弟)

PROFILE
イタリア人と日本人の親の元に生まれ、マレーシアで生まれ育ったインターナショナル兄弟。その後、大学入学のためにカナダとイギリスへそれぞれ渡り、2020年、日本へと帰国。現在は東京・代官山にてレストラン「BONTA ITALIA」を家族で運営している。
ー おふたりは、最近日本にやってきたと伺いました。
ダリオ:そうです。それまでぼくがロンドン、弟のアミルがカナダの大学にいたんですけど、コロナが流行りはじめた2020年にそれぞれ大学を卒業して、日本に帰ってきたんです。
ー そしてこのレストラン「BONTA ITALIA」をオープンされたと。
ダリオ:はい。僕がマネージャー的に経営のことをやっていて、アミルがピンサのレシピを開発をしています。お母さんがイタリアのお惣菜を作ってくれていて、それも販売しています。
ー ピザはわかるんですけど、ピンサはあまり聞き馴染みがないんですが、どういうものなんでしょうか?
ダリオ:見た目はピザと似ているんですけど、ピザの生地は小麦粉だけなのに対して、ピンサの生地は小麦粉のほかに米粉や大豆粉が使われているんです。なので、ピザよりもヘルシーで、食感がライトで。
アミル:イタリアではポピュラーなんです。ひとりで1枚を全然食べられます。ちなみに一番人気は、サルシッチャか生ハムを使ったクルードです。


ー お母様のイタリアのお惣菜というのはどういうものなんでしょうか?
ダリオ:お母さんがイタリアのおばあちゃんから本場のレシピを教わって、そのレシピを元につくっています。ちなみに、トマトソースもおばあちゃんの自家製で。
ー といいますと?
アミル:イタリアだと、トマトソースはそれぞれ家庭の味があるのが当たり前で。なので、うちのピンサに使われているソースも、おばあちゃんのレシピを再現しているんです。
ー ちなみに、お父様はいま、どちらにいらっしゃるんでしょうか?
ダリオ:カザフスタンで、エコノミストをやっています。
ー インターナショナルな一家ですね。
アミル:昔から、マレーシアとかフィリピンとか、いろんな国に住んでいたので、もう当たり前の感じになっていますけどね(笑)。ぼくらふたり以外に兄もいて、彼はオランダ在住です。
ー そして、〈ナナミカ〉のお店が徒歩数秒の位置にあると。
ダリオ:もうすぐそこですね(笑)。
ー 行かれたことはありますか?
アミル:もちろんです。結構買ってるよね?
ダリオ:そうだね。この間も、帽子を買わせてもらいました。

ー どんな印象がありますか?
ダリオ:シンプルでかっこいいです。そしてエレガント。ぼくら普段、コンフォータブルな格好をしているので、そういう雰囲気にもフィットしていて。このコートもBritish Gentlemanみたいで好きです。
アミル:あと、日本の服はサイズの問題がいっぱいあるんです。短すぎたり、小さすぎたり。でも〈ナナミカ〉の服は、どれを着てもサイズがちょうどよくて。
ー おふたりに着ていただいているコートは、ゴアテックス®︎を使っているから、防水でもあるんです。
ダリオ:日本には梅雨があるから、そういうときにもいいですね。ちょっとした雨だったら、ぼくら傘をささないので。
アミル:本当に傘ささないんです、ちょっとやそっとじゃ。
ダリオ:あと思ったのが、見た目以上に動きやすい。
ー そうなんです。肩部分の仕様にもこだわっていて、肩の上げ下げもストレスが少ないと思います。

アミル:仕事中にってわけにはいけないけど、普段にも、デートにもいいですね。
ー 最後に、素朴な疑問なんですが、イタリア人はそんなにピザを食べるんですか?
ダリオ:そうですね、本当にいつも食べてます(笑)。週に3回だったら少ないぐらいですかね。パスタとピザばっかり食べています。


ー 逆に、日本のデリバリーピザとかは食べるんでしょうか?
アミル:まったくです。
ダリオ:たしかに、全然食べないですね。生地がふわふわ過ぎてイタリアっぽくないし、ちょっと重たい。その点ピンサは本当に軽く食べられるので、ぜひみなさんに食べていただけたらうれしいですね。
