一枚携帯しておくと便利なジャケット。

ー それこそ、旅先でのランニングにもよさそうな服ですよね。
そうですね。普段は、タイツやアウトドアウェアを組み合わせてランニングすることが多いんですが、街だとちょっと浮きますからね…。お店に入るとちょっと恥ずかしいです(笑)。街着として、またランニングウェアとしても併用すれば、旅先への荷物が少し軽くなりますね。そういう意味では、仕事帰りの帰宅ランにもハマりそうです。
ー 相手先の方々は、仕事中にどんな格好をしていることが多いですか?
スタートアップ企業の方は、スーツやシャツというよりも、Tシャツにスニーカー、夏はハーフパンツみたいなスタイルが多いですね。それはコロナ前から変わらず。スタートアップで働く人たちは、必ずしもお客さんと話す機会が少ないというわけではないんですけど、会社の持ってるカルチャーみたいなものが、ラフな格好を許しているところはあるのかもしれません。

ー 着る服でカルチャーが見えるということですよね。
着る服に関しても、みんなと一律一緒というよりは、自分たちがリラックスできるか、自由でいられるかという感覚が出ているかもしれません。
ー 対して、山口さんは仕事着にどのような服を選ばれているんですか?
ジャケットやセットアップですね。クライアントワークとして行くので、あまりにラフ過ぎるのも嫌なんです。たとえば、セットアップを着て、中はTシャツにするとか。もしくはジャケットなしで襟付きのシャツ1枚くらい。足元はスニーカーで行くことがほとんどです。「THE CITY」コレクションのセットアップもめっちゃよかったです。体になじむし、ストレッチも効いているので、すごく着やすくて。

ー セットアップを着崩すのは、相手に合わせたTPOを意識しているからでしょうか?
そうですね。ぼくがかっちりとしすぎた格好で行くと、相手との距離感が出すぎてしまう可能性はありますから。ぼくらも、新しい働き方や場所のデザインを提案しているのに、「あれ、本当にそのカルチャーわかってる?」と思われたら本末転倒じゃないですか(笑)。なので、会社に新しいメンバーが入ってきた時は、硬すぎない仕事に合う服装について話をします。
ー 運営している檜原村のキャンプ場「HINOKO TOKYO」では、森ワークと銘打っているぐらいですからね。普通のスーツにネクタイだと浮いてしまいそうです。
このジャケットもそうですけど、しわになりにくいジャケットを車に置いていて、都内に戻ってきたらジャケットを着て打ち合わせするとかあるんですよ。カバンの中に忍ばせておいてもいいですからね。寒い季節はダウンを羽織ったりして、いろいろと使えると思います。