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18歳は大人の印。KEN THE 390の夢追い新成人相談所。
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18歳は大人の印。KEN THE 390の夢追い新成人相談所。

2022年4月1日、いままで20歳とされていた成年年齢が18歳に引き下げられました。もちろん、エイプリルフールではありません。今後、18歳以上は未成年ではなく、成人した大人となるわけです。では、大人の階段を登ることとなった若者はどんなことに興味があり、何を感じているの? そんな疑問を、お買い物から夢の実現を応援するあと払いサービス「ペイディ」のサポートのもと探ります。公募したなかから夢を持つ若者3名に集まってもらい、現状をラッパーで音楽レーベル「DREAM BOY」を主宰するKEN THE 390さんに伺ってもらいました。その模様を記事とYouTubeでお届けします。

  • Phto_Masashi Ura
  • Movie_Ryota Kuroki、Koya Matsuba(BONITO / Rhino)、Yuma Izuka
  • Hair & Make-up_Asuka Mitani(KEN THE 390)
  • Edit_Shuhei Wakiyama

好きだって感情が最後は強い。

イシイ:この間ポップアップをやった時も、絶対これイケるみたいなTシャツがあって、一番在庫を抱えたんですよ。いま着てるんですけど、この「タートルヘッド」っていうTシャツで、超ダサい感じがいいなみたいな。紙一重でイケる、絶対流行るぞみたいに思ってたら2枚しか売れなくて、嘘やんみたいな。

一同:(笑)。

白川:「周りのヤツ、分ってねえな」っていうマインドになった?

イシイ:なったすね。「次、これ超える服つくれるんか?」ぐらいのテンションだったから。だから、オレにしか分からないんだな、この面白さって考えに落ち着いたんです。

KEN:でも、夢中にはなれてるわけだよね?

イシイ:夢中になれているんですけど、悶々としている理由はもうひとつあって。本当に服なのか、固執しすぎてるんじゃないかって。自分はどちらかというと、オタク気質じゃないんですよね。ひとつこれが好きっていうのがいまはなくて、いろいろ迷ってるんです。いまのところ自分を一番表現できるツールとしては服が一番いいから、好きだしつくっているんですけど。

KEN:オタク気質じゃないっていうのを自己認識できてるのはいいよね。やっぱり18、19歳の頃って理想の自分でいたいから、こうありたいけど残念ながらそうじゃなかったって発想までいけてなかったよ。歳を重ねてくると自分を客観視できるから、こういたいけど実はこういう人で、みたいに分離できるんだけどね。

イシイ:オタク気質な人になりたかったですね。めちゃくちゃカッコいいと思っていて、職人とかそっち系もカッケーとなるんです。でも、自分は違うけどそれはそれで個性だし、まあいいかってなってます。

KEN:それをもう分かってるのがいいよね。当時、自分はこうでありたいっていうのがあったし、大学生の頃は本当にヒップホップ以外の音楽は何も聞いてないぐらいにのめり込んでたから。歴史を振り返るみたいな歌番組を観ても、2000年から2005年のヒット曲が何も分からないの。前にTwitterで大人から叩かれてた人がいたけど、「ヒップホップ最高だから、それしか聴かなくていいぜ」っていう。大人から見たら「視野狭いな」なんだけど、当時の自分も本当にそうだった。ヒップホップ最高だし、他の音楽聴いてる時間ないでしょって思ってたから。

白川:めっちゃ分かります。

KEN:大学を卒業したり、自分がプロになったりして、いろんな音楽をちゃんと聴いておこうとなって、聴くといい音楽はたくさんあった。でも、大学4年間で狂ったようにジャンルに特化して音楽聴いて、そこに対して自信を持っていたかどうかでも、その先は違うんだよね。狭く、深く、そのカルチャーに携わってきてよかったと思ってる。大人は合理的に「いろいろな音楽があって」とか、「歴史の系譜があって」とか言うけど、自分の居心地のよさを知ることの方が大事かもしれない。心地よかったり、好きだったりする感情が最後は強い気がするから。服じゃないのかなってなったら、いろいろ見てみるのもいいと思うな。

KEN:レーベルをやってるから自分以外のアーティストも見るんだけど、うまくいく人ってだいたいすごく楽しんでる。ラップがめっちゃ好きっていう人が、時間がかかっても最後に勝つっていうのはすごく多い。なんでかと言うと、やらなきゃいけなくてやっている人と、やりたくてやってる人は、使ってる時間が比じゃないんだよね。後者は心地がいいから、言われなくても勝手にやる。心地いい瞬間を見つけられるかはすごく大事だし、見つかった人はハッピーだと思う。だから、無理にやるよりもいろんなことを見る方が楽しいとか、アンテナを広げて新しいことに触れるのが面白いなら、それをやった方がいいよね。そこに関しては、できない人よりは君の方ができるんだよ。それが武器になるから。

イシイ:ブレる時期とかはなかったですか?

KEN:ラップしてる瞬間がすごい好きだからつくる量も多くて、アルバムも11枚とか出していて、同業者からも「なんでそんなに曲つくれるの?」って言われるんだけど、家に帰ってNetflixをつけるのと曲を書くのが同じテンションなの。それは忙しくなればなるほど、そうなんだ。レーベル業もやるし、テレビとかも出るから、制作に取れる時間も以前ほどない。家に帰ってきて、「やったー自分の時間だ、曲つくろう」ってなるの。

白川:仕事とかじゃなくて、趣味の一環みたいな、楽しむこととしての曲づくりですか?

KEN:そうだと思う。家を出る時に、平日と休日で何も変わらないんだよね。会社員もやったからそう感じるのかもしれないけど、休みの日に家を出る時と、音楽をしにいく時と、仕事に行く日の玄関を開ける気持ちって、普通全然違うんだよ。でも、いまはずっと一緒。仕事も、友達と飲みにいく日も、家族で休日に出かける日も、ほぼ同じテンションでやってるね。

イシイ:飽きたりはしないですか?

KEN:細かく、ミクロで見たらあるよ。曲をつくっていて思ったようなフレーズが出てこないとか。カッコいい曲ができたと思ってレコーディングしてみても、もう歌ってる途中で分かるわけ。できる前に分かるのに完成させなきゃいけない、全然カッコよくねえじゃんって、ブースの中で萎えるんだよ。けど、基本的には好きでやってるから、やらされてる感じはないかな。ある程度いい感じでやれてるのは、それがデカいかなって思う。

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