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タトラスのバッグとアーティスト片岡亮介のインスピレーショントリップ。
Packing inspiration into TATRAS

タトラスのバッグとアーティスト片岡亮介のインスピレーショントリップ。

アーティストとして、多彩な表現方法で活動の幅を広げている片岡亮介さん。今回は彼が創作活動において、インプットを得る手段として位置付けている“東京散歩=ショートトリップ”に同行させてもらいました。旅の相棒として、〈タトラス〉の新作バッグを携え、どんなインスピレーションを得たのかを一緒に巡っていきましょう。

  • Photo_Ryutaro Izaki
  • Hair_KANNA
  • Text_Yasuyuki Ushijima
  • Edit_Shun Koda

at お台場 日常と非日常の対比が見ている人の心を動かす。

東京タワーの次に降り立ったのは、お台場。実はお台場も初めて訪れる場所。

「誰もが知っているお台場。自分は来たことはなかったけど、映像や画像で何度も見ている風景が目の前に広がって……、デジャブというか、なんだか不思議な感覚ですね」

そこから目指したのは、レインボーブリッジが望むお台場海浜公園。実はここに来る前に有明にある手芸屋さんで、いくつか毛糸を購入していました。

「ちょっと試してみたいことがあって、毛糸を手に入れました。面白いことしましょう(笑)」

今回の撮影を担当したフォトグラファーであり、彼の友人である井崎さんと相談し、何かひらめいた様子。お台場海浜公園に到着すると、先ほど購入した毛糸玉を〈タトラス〉のブロック トートバッグに放り込み、木と木の間を右へ左へと歩き始めます。

「レインボーブリッジは、ある種の“東京”の象徴。それをバックに、木と木の間を往復して毛糸を橋に見立てたものをつくるというのは、この場所でしかできないこと。簡易的な作品ですけど、“日常と非日常の対比”が心を動かすものになるのかなと。毛糸を切って木と木をつなぐというのは日常の何気ない作業ですが、普段やっている“折る”とか“包む”とか“巻きつける”という単純な行動が、レインボーブリッジをバックにすると、暗喩というのか、対比で面白く見えるんです」

「それに誰がやっても同じにならないところもいいですよね。選ぶ毛糸の色も違うだろうし、こうやって上下で間をあけて巻きつけるやり方も、人と同じにはならない。そういった唯一無二なところも面白いと思います。そしてこの即興性がリアル。偶然と必然というか……、偶発的にできたものをどれだけいじって作品にできるのかが大切。木がたまたま、レインボーブリッジの前にあって、その木の間に毛糸をかけていくけど、最後は自分の意志で、どう面白くするかが、今の往復にあったと思います」

なるほど! そういった風景の切り取り方や違った角度から物事を見ることがアートなのかと妙に納得してしまいます。そして、「このバッグも即興アートの一部です」と手に取ったのは、〈タトラス〉のブロック トートバッグ。

「パソコンを持ち歩くときには便利なサイズ感ですね。やはり、ナイロンというところがポイント。軽いし、容量もあるので普段使いに重宝しそう。オリーブの色はカジュアルだけど、品のある雰囲気もありますね。基本はトートだけど、ストラップをつけることでショルダーとしても使えたので散歩には最適です」

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