懐かしのボードショーツと、当時憧れていたブランドをミックス。
Case 01 Yonosuke Kikuchi
PROFILE

1979年生まれ。文化服装学院卒業後、スタイリスト熊谷隆志さんに師事。メンズファッション誌を中心に、芸能や広告など多方面で活躍中。20代後半で釣りに目覚め、腕前はエキスパート級。今年2月に行った島根遠征ではルアーでタイを爆釣り。
Instagram:@ynsk0909

ー 菊池さんは最近どんなショーツが気分ですか?
今年に限らずなんですけど、ゆったりとしたシルエットのものが好きですね。短丈のショーツでも大き目のサイズを選んで、腰より少し下げて穿くようにしています。特に街でボードショーツを穿く時は、リラックス感が大事。サーファーが海で使うならジャストサイズがいいと思うけど、ファッションアイテムとしてなら、ユルっと穿いた方が都会的だと思います。
ー 今日穿いていただいたショーツのシルエットはどうでしょうか?
程よくリラクシーで好きなシルエットです。それに、膝上丈なので動きやすいですね。
ー 素材にはリサイクルポリエステルやヘンプが使われていて、製品染めによるユーズド感も特徴です。
環境に配慮されているのは嬉しいですし、何よりこの風合いが抜群に良い。品番はブラックですが、個人的にはストーンウォッシュのグレーに近い印象。今日のスタイリングはもちろん、ワードローブの服にも絶対にハマると思いました。

ー コーディネートのポイントを教えてください。
ショーツの風合いを活かして、トップスも同じく褪せ感のあるシャンブレーシャツを合わせてます。足元は万能な「ワラビー」。ローカットとミッドカットの両方を持っているんですけど、ショーツには断然ミッドカットです。あとはチェッカーフラッグをコーデに馴染ませるように、ほかのアイテムを黒で締めてます。大人しすぎないけど使っている色は2色だけで、街に馴染むスタイリングにしてみました。
ー ラフな着こなしですが、どこか品も感じられます。
Tシャツは〈ジルサンダー〉、中のバッグは〈ロエベ〉です。ハイブランドとサーフブランドのミックスも、意外性があって面白いかなと。80年代や90年代の匂いがするチェッカーフラッグを、当時手の届かなかったブランドの普遍的なアイテムと合わせる。若かった頃とチョイスするブランドを変えてみても、違和感なく穿けるんだよ、ってことを表現したかったんです。


ー 穿き心地はいかがでしたか?
ボードショーツって、割とストレッチが効いてないものが多い印象なんですけど、これはビヨンビヨン伸びてくれますね。穿いていてラクでした。夏場だったら、これで釣りにも行けちゃいそうです。その帰りにリースも回れるんじゃないかな、魚臭くなければ(笑)。