ひとつのデザインに固執しないように、ジャンクな要素を加えた。
今回のコラボモデルが生まれた背景を語ってくれた落合さん。実際に自身がデザインしたモデルで「MY G-SHOCK」を体験してもらいました。
「こういうカスタムサービス、むかし一度やったことあるんですよ。でも、迷ったらすぐやめますね。いいものできないから(笑)」
そんなことを話しながら、さまざまな組み合わせを試す落合さん。文字板からスタートして、ベルト、ベルトループと順を追って決めていくのではなく、まるでパズルゲームを楽しむかのように、手を止めずに各パーツをスピーディーに組み合わせ、いろんな可能性を探っていく様子が印象的でした。
「単色でやるのもかっこいいけど、カスタムサービスだし、どうせならいろんな色を組み合わせてかっこいいアイテムをつくりたいじゃないですか」
カスタム開始からわずか数分。「はい、これで」とひと言放って生まれた落合さんの「MY G-SHOCK」がこちら。組み合わせるのが早過ぎて面喰らってしまいましたが、遊び心とクールネスが同居した落合さんらしい1本が誕生しました。
「ライムイエローがすごくいまの気分に合っていて好きな色なんですよ。でも、これにホワイトを合わせるとちょっとイージーかなと思って。それに色を濃くしたいっていうのもあったので、ベルトはスモークブルーにして。それくらいの簡単な理由ですね」
ベルトループは文字板に合わせたライムイエロー。これにはどんな理由があるのでしょうか?
「スモークブルーだとつまらないし、だからといってレッドを持ってくると、ちょっと強くなりすぎるかなと思ってライムイエローにしました。そんな感じでなんとなくバランスをよくしたんですけど、ライトをつけるとモンスターが浮かび上がってジャンクになる。そうやって自分の好きなカルチャーが詰まっているところが魅力的だなと思って、我ながら気に入ってますね(笑)。かわいくないですか?」
実際に「MY G-SHOCK」を体験してどんなことを感じたのか尋ねてみると、こんな返答が返ってきました。
「単純に楽しかったですね。〈G-SHOCK〉がもともと持っているアイテムの特性と、こういうカスタマイズサービスの相性はすごくいいと思います。可能性を探れるというか、そういうのがおもしろい。実際にこのサービスを通して、ぼくがデザインしたアイテムを、街の人はどんな風にカスマイズしているのか自分でも見てみたいと思います」
普段はバイクに乗って移動をしているという落合さん。自身のライフスタイルともマッチしそうだと語ります。
「バイクに乗っているとスマホが見れないんですよ。だから腕時計がいますごく重宝していて。自分のライフスタイルの中で重要アイテムのひとつなんです。とくに〈G-SHOCK〉のようにタフな時計なら、なおさらぼくの生活に合いますね。あと、ブルーが好きでバイクもブルーだから、この時計はそれにマッチするのもうれしいですね」
時計としての機能を搭載しているのはもちろんのこと、腕元のアクセントとしてアクセサリーのように身につけられる〈ファセッタズム〉とのコラボモデル。これから「MY G-SHOCK」で自分好みのアイテムをつくる人たちに向けて、最後に落合さんにアドバイスをもらいました。
「朝起きて思いついた色でカスタムするのがおすすめですね。朝って、その日の気分が色濃く反映されると思うんです。服を決めるのも朝じゃないですか。それによってその日がいい1日になるし、ひいては人生の彩りが豊かになる。そういう選択からスタートする朝って素敵だなと思うんです。その日の天気とか、毎日のニュースとか、そういうところから毎日の気分って決まってくると思うし、それを反映させるとおもしろいものができそうですよね。オシャレにする必要はまったくなくて、本当に自分がいいなって思うものをつくって欲しいですね。組み合わせは自由なので」