PROFILE

1971年にカナダで生まれ、現在はロサンゼルスに拠点を構える。 繊細な線に大胆な色使いで描かれるモチーフ、独特な遠近法を使用したシンプルなグラフィックで、これまでも「ペプシ」や「アップル」といった大企業をはじめ、スパイク・ジョーンズ監督の映画『かいじゅうたちのいるところ』『her/世界でひとつの彼女』などでグラフィックデザインを担当。アパレルブランドとのコラボレーションも多数。
IG:@mcfetridge
東京=ロサンゼルス、日光=ヨセミテ。
ー 久しぶりの来日と伺いましたが、前回は何年前だったんですか?
ジェフ:正確な数字は思い出せないんだけど、「プレイマウンテン(Playmountain)」で展示をやったときだから、たしか2013年頃だったと思う。
ー そのときと、日本の印象は変わりましたか?
ジェフ:渋谷や原宿は街自体が大きく様変わりしていたね。とくに「渋谷PARCO」は、以前よりも随分ファンシーな雰囲気になったと思う。なぜ「渋谷PARCO」を例にあげたかと言うと、ぼくが初めて日本でショーをやったのが「渋谷PARCO」でね。
ー そういえば、さきほどインスタのストーリーズに猿をポストしてましたよね(笑)。
ジェフ:見てくれてたんだ(笑)。そう、日本に猿がいるのは知ってたけど、初めて見たから、ついね。


ー 日本の猿は冬に温泉に入るんです。
ジェフ:本当に? それはアメージングだね(笑)。
ー ジェフさんは、日本お好きですか?
ジェフ:I love Japan。本当はもっと早く来たかったんだけど、コロナもあったし、なかなか難しくて。
ー 日本のどういうところが好きですか?
ジェフ:土地でいえば、いちばん好きなのは北海道。前回の日本旅行で北海道に行くことができてね、そのときに見た自然の豊かさには感動したな。広大で、アウトドアのフィールドもたくさんあって、農場や牧場もそこら中にあるでしょ。ここ(栃木県日光市にある中禅寺湖)を今回の会場に選んだのも、北海道で見た自然と似ているからっていうのもあるんだ。

ー なるほど。なんで中禅寺湖で?とは思いました。
ジェフ:もちろん、ここがトラウトのメッカだっていうのもひとつある。それと、ぼくがいま住んでいるのはロサンゼルスなんだけど、そこから数時間もクルマを走らせれば、ヨセミテ国立公園に行くことができるんだよ。だから東京=ロサンゼルス、日光=ヨセミテのように、そんな距離感も気に入っていて。