KENSEI with Decade GORE-TEX Moccasin アウトドアブランドがつくったとは思えないシューズ。

PROFILE
1984年生まれ、神奈川県出身。モデルや俳優業のほか、現在はアパレルブランド〈クライマーズ クライマックス〉のディレクターを務める。最低でも月1回は家族でキャンプをするほどのアウトドアマンであり、近年はバス釣りにどハマり中。二児のパパでもある。
Instagram : @kenseimikami
ー水上さんはモデルと俳優業のほか、昨年からは〈クライマーズ クライマックス(CLIMBERS CLIMAX)〉のディレクターに就任するなど、多方面で活躍中ですね。
水上: 今年6月にはじめてブランドの内覧会をさせて頂いて、たくさんの方に足を運んで頂き本当に感謝の気持ちでいっぱいです。いまは来年の展示会に向けて絶賛準備を進めています。
ー水上さんがディレクションされているブランドは、すべて機能性に特化したものですが、普段選ぶものも機能服が多いですか?

水上: そんなことはなくて、基本的になんでも着るんです。モードっぽいときもあるし、今日みたいな感じの日もある。あえて、あんまりルールを設けないようにしていて、なんでも着ることが自分のスタイルという感じですかね。とはいえ、やっぱり機能的な服がここ最近は多いかな。
ーご自身のブランドはアウトドアブランドという立ち位置ではないんですよね。
水上: 立ち位置はあえて設けずにいます。いわゆる本格的なものではなくて、 あくまで街で着用してもらうことを前提にアウトドアの要素を組み込んでつくっています。スタイルの違いはありますが、悪路や環境の変化が激しい場所には基本行かない事もありスペックを弄んでしまう印象があります。アウトドアに必要なスペックと街で着れるデザインのバランスを重視しつつ、街からそのまま自分が好むフィールドに行けるような製品を意識しています。
ー本日履いていただいている〈ザ・ノース・フェイス〉のモカシンも、まさにアウトドアの合理性と機能を街用の靴に落とし込んだものです。


水上: パッと見はアウトドアブランドがつくった靴とは思えないデザインで普段使いにも馴染みますよね。クラシカルなモカシンにヒールのスタビラーザーのパーツも、ミクスチャー感があって面白い。一方でやっぱり〈ザ・ノース・フェイス〉がこれまで培ってきたアウトドアのノウハウは半端じゃない。靴は山であれ街であれ、蒸れたり汚れたりもするし、クッショニングやグリップも大事になってくる。ある種、いちばん機能がものをいうアイテムだと思うんですよね。

ー今作は機能もそうなんですけど、アッパーにはエコペットレザーを採用したり、ビブラムソールもリサイクルラバーを使っていたりするんです。そうしたエシカルな素材に興味はありますか?
水上: もちろん。ブームという側面もあるかもしれないけど、今後はそうしたキーワードがものづくりの上では大事だし、選ぶ側としてもひとつの基準になってきますよね。
ーそうした環境配慮の素材に意識が向いたきっかけはありますか?
水上: 環境配慮とは少しニュアンスが違いますが家族ができてから、まず食べるものが変わってきたんです。子供には安心・安全なものを食べさせたい。そこから自然と、素材にも意識が向いていった感じです。自然の中で趣味をさせてもらってるからこそ、環境への配慮は必然だと思います。やっぱり押し付けるものではないと思うので、自分で感じた事、出来ることを今後もやっていければと思っています。