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東京・八丈島で出会う、贅沢なひととき。元島民と巡る1泊2日の旅。
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東京・八丈島で出会う、贅沢なひととき。元島民と巡る1泊2日の旅。

東京の沖合に浮かぶ伊豆諸島。大島や新島、三宅島などの有人島と、そのほかの無人島あわせて100以上の島々から形成されている。そのうちのひとつである八丈島は、大島に次いで人口の多い島。そこで生まれ育ったのが笹本海人a.k.a.KOZAKANAくん。おらが町の魅力を教えてもらうべく、9月中旬にKOZAKANAくんを引き連れ、一路八丈島へと向かいました。

八丈富士で絶景ハント。

島のいたるところから見ることができる八丈富士。

八丈島空港を降り立ち、早々に向かったのが八丈富士。ひょうたん型の島の西側に位置する、標高854メートルの八丈島最高峰。

「島のシンボルなんですけど、実は初めて登ります。八丈の人も、あたり前にあるものだから、別に登ったりもしないんです。だけど、両親がここに登ったときに撮影した写真がいまも家にあって、いつかは登りたいなと思ってて。でも、今日は天気があいにく過ぎましたね(笑)」

そう、この日は登山口に到着するなり濃い霧があたりを覆い、ときには雨も降るという悪天候。木々に囲まれて風の少ない登山道は、まるでスチームサウナのよう。「思えばいつもこんな天気で、晴れる方がラッキーかも。これもまた八丈島の魅力なんで」と笑って答え、取材陣を横目に1280段ある階段をスタスタと登っていく。

晴れることを願いながら、整備された道を進み山頂を目指す。それにしても、平地の何倍も湿度がある。ムッとする。低山だからといって油断は禁物、水分の携行は必須。

途中、大きな岩をひっくり返して虫がいるか確認したり、野花に近づいて香りを嗅いだり、大きな虫がTシャツに止まったとしてもはらうことはせず、顔に近づけて観察したり。KOZAKANAくんのように、ただ景色を見るだけじゃなくて、花鳥風月を全身で浴びて感じられたら、天候なんて関係ない。八丈島ならではの生態系は、東京であって東京じゃない。ちょっとした異国のジャングル。

40分ほどで山頂に到着すると、吹き飛びそうなほどの強風に包まれる。「この辺から八丈島を一望できるはずなんですけど…」と思わず、KOZAKANAくんが呟く。

本来なら、ここからズコーンと八丈島を眼下に見下ろせるらしい。加えて、火口を中心にすり鉢のようになっている八丈富士の山頂は、1時間でぐるっと一周できる、「お鉢めぐり」と呼ばれる定番観光スポット。そしてこのお鉢、一説によると映画『君の名は。』の山頂で互いに名前を呼び合うシーンの舞台とも言われているらしい。

天気のいい日は360度の絶景を見られるらしい。

せっかくだからと持ってきたランチは、八丈島グルメの島寿司。空港内にある「レストラン アカコッコ」でテイクアウトしたもの。1日に10個しかつくれないから事前の予約は必須。KOZAKANAくんの大好物でもある。

「島寿司のネタはカンパチ、キンメ、シマアジなんかが主流なんですけど、今回はカンパチですね。自分もカンパチの島寿司が、一番好きなんです」

島寿司はマグロの漬けのようにネタを漬け込んであり、わさびではなく、からしを使うのが特徴。たいていの居酒屋で提供されているし、専門店もある。KOZAKANAくんのフェイバリットは、八丈島に住むおじいちゃんがつくる島寿司。漬ける時間が長くて、味が濃いのが特徴らしい。

レストラン アカコッコ
住所:東京都八丈島八丈町大賀郷2839-2 八丈島空港ビル 2F
電話:04996-2-3829
時間:8:00〜17:00
定休日:なし

腹ごしらえも済ませ下山したあと、ちょうど中心部への帰り道にある「ふれあい牧場」に立ち寄った。ここまで下ると、山頂の天候とはうって変わって、晴れ間も覗いてきた。八丈島は雲の流れが早く、天気が変わりやすいみたい。

「ふれあい牧場」で放牧されているジャージー牛。

八丈富士の山頂まで行かずとも絶景にありつける展望台。町並みが一望できて気持ちいい。

放牧されている牛の真ん中を通りたどり着く展望台からは、山頂同様に島全体を見渡すことができる。さらには、ひょうたんのくびれ部分にある飛行場に、飛行機が離着陸する様子も見ることができて、これがまたなかなかの景色。事前に飛行機の時刻表と照らし合わせて訪れるのもいいかもしれない。

地上から見た八丈富士。この日は午後から天気が回復し、全貌を拝むことができた。

八丈富士
住所:東京都八丈島八丈町三根

八丈富士ふれあい牧場
住所:八丈島八丈町大賀郷5627-1
電話:04996-2-1125(八丈町産業観光課)
時間:9:00~16:00
定休日:なし

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