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3人の上田歩武が着る、ナンガ。
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3人の上田歩武が着る、ナンガ。

スリーピングバッグ由来の高機能なダウンアイテムで、高い支持を得る〈ナンガ(NANGA)〉。いまやアウトドア好きに限らず、さまざまなシーンで多様な人々に愛用されています。今回はそれぞれ違った場で活躍する3人に、定番のダウンジャケットを着てもらい、そのスタイルにフォーカスします。

  • Photo_ Hiroyuki Yamada
  • Text_ Yasuyuki Ushijima
  • Edit_Yuka Koga

失恋をきっかけにはじめた刺繍が今は仕事に。

PROFILE

上田歩武
刺繍作家

1980年生まれ。彼女に振られたことをきっかけに始めたという“刺繍”。仕事として、ポップアップやイベントで展示する作品をつくる毎日を送る。2020年には刺繍のレシピ本である『ひまつぶ刺繍』を出版。現在は手刺繍を施した自身のキャップブランド〈goodwalkin〉を手掛ける。

― 刺繍作家への道のりを教えて下さい。

2016年ごろに付き合ってた彼女の趣味が刺繍だったんです。“今度教えてよ”なんていってたんですけど、教わらないままフラれてしまって。それがちょうど年末だったので、なんか悔しくて年明けから一念発起して独学でつくりはじめました。

― いつの間にか仕事になってた、という感じでしょうか?

毎日、SNSに作品をアップし続けてたら、ありがたいことに某セレクトショップの方に“イベントやりませんか?”ってお声がけいたたいて。その当時、ちょうど別の仕事で注目してもらっていたんですけど、“上田のインスタ、刺繍の作品の方が多いやん”みたいな感じで、見てもらえてたみたいで。そこからインストアのイベントをやったんですが、初回だしってことで軽い気持ちで行ってみたら2日で80件のオーダーがきてしまって焦りました…。

当時アルバイトもしていたのですが、長年働いていて融通が利くところだったので休ませてもらって、なんとか仕上げました。そこからありがたいことにイベントが目白押しで、作品も鋭意制作中だから、現在もバイトは休ませてもらっています。

― 刺繍はどんなモチーフが多いのですか?

食べ物とか、日常のワンシーンとか。最近のヒットは“LINEが既読無視される様子”を刺繍で表現したもの。それに関してはつくっていてなんだか悲しくなってきましたけどね(笑)。あとは、サッカーの元日本代表でフリーキックの名手、中村俊輔選手が現役を引退したので、チャンピオンズリーグのマンチェスターU戦(アウェイ)で決めたフリーキックのワンシーンを再現したり。

― 刺繍の作業環境ってどんな感じなんでしょう?

ソファに座ってiPadで映画見ながら…というのが多いパターンですね。刺繍は成り行きで始めたんですけど、いまでは毎日1作品つくるようにしてます。モチーフにもよりますが、簡単なものは2時間ぐらいでできるので、必ずつくってますね。

― いまではライフワークになっていると思うのですが、上田さんが感じている刺繍の魅力はどんなところでしょう?

不器用な人でも、センスがなくてもできるところですかね。本当に誰でもできると思います。だって、ぼくでもできたんやから! あとは自由で楽しいところ。モチーフはなんでもいいんですよ。みんな難しく考えすぎだから、地の底ぐらいまでハードルを下げて(笑)、挑戦してみて欲しいですね。

― 現在は、キャップやハットなどの小物に刺繍する作品が主ですが、他につくりたいものややってみたいことはありますか?

すこしサイズは大きくなってしまうのですが、将来的には額装できるものをつくりたいなとは考えています。ってことで、小さめのキャンバスと花瓶をうまく組み合わせて、刺繍された花瓶を本物の一輪挿しに仕立てるアイデアを考え中です。まあそれは今後のお楽しみということで。これからポップアップイベントや展示会などもやっていきますが、機会があったら別の仕事も絡めて活かしていきたいですね。

― 最後に、このダウンを着てみていかがでしょう?

今回、カート・コバーンが着ていたパジャマ柄っていうかなりインパクトのあるセットアップを着てみたんですが、〈ナンガ〉のダウンを着ることでバランスが取れてるかと。このコヨーテカラーもお気に入りです。軽いし、ダウンのモコモコ感も気持ちよくて、外のベンチとかでうっかり寝てしまいそう(笑)。

― 最後に、このダウンを着てみていかがでしょう?

今回、カート・コバーンが着ていたパジャマ柄っていうかなりインパクトのあるセットアップを着てみたんですが、〈ナンガ〉のダウンを着ることでバランスが取れてるかと。カート・コバーンつながりで、足元は〈アンダーカバー〉とコラボしたジャックパーセルを選びました。

このダウンのコヨーテカラーもお気に入りです。軽いし、ダウンのモコモコ感も気持ちよくて、外のベンチとかでうっかり寝てしまいそう(笑)。

オーロラライトダウンジャケット ¥77,000
肩の部分はバックパックを背負っても生地が破れないよう摩耗性の高い生地に切り替えられている。フードは立体的な構造になっており、2方向からドローコードを絞ることで頭部のフィット感を高めてくれる。またフードのツバ裏には、キャップなどが風で飛ばないように連結できるフックが設置されている。

INFORMATION
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