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渋谷パルコ3周年の夜をフォトレポート。&限定アイテムを勝手にショッピングアディクト!
Happy 3rd Anniversary

渋谷パルコ3周年の夜をフォトレポート。
&限定アイテムを勝手にショッピングアディクト!

豊かな発想力でさまざまなキャンペーンを打ち出し、毎月トピックに欠かない「渋谷パルコ」。2019年から動きはじめた歯車は3年の時を経て、さらに磨かれ勢いを増しています。去る11月18日、そんな彼らの3周年を祝うレセプションが開かれました。今年のテーマは「音」。館内のそこかしこで音楽が流れ、お客さんもスタッフも音に身を委ねグルーヴィーな雰囲気に。今回はそんな現場の温度感を、写真と文章に代えてレポートします。
さらに、周年記念で発売される約50の限定アイテムを勝手にショッピングアディクト! 忖度なし、超個人的な紹介文もあわせてご覧ください。

3周年に華を添えた、世界的クリエイターとアーティスト。

入り口でお出迎えしてくれたのは、〈ポルシェ(PORSCHE)〉とアメリカの現代アーティスト、ダ二エル・アーシャムがコラボレートした作品「Bonsai 356」(ボンサイ 356)。

1955年製の「ポルシェ356スピードスター」を採用していて、原材料をむき出しに日本の美意識 “わびさび” を表現した駆動可能な作品です。車の製造の歴史に寄り添いながら、車の経年変化や摩耗を明らかにするために約2年間の制作期間をかけたとのこと。

インテリアは、日本のファッションデザイナーである小木 “Poggy” 基史さんと藤原裕さんとともに制作するというこだわりで、藍染めのパッチワークのテキスタイルや藍染の綿布、日本製のデニムなど、日本の伝統的なファブリックで構成しました。

その荘厳な佇まいには、〈ポルシェ〉が歩んできた軌跡を感じるはず。すでに「渋谷パルコ」1Fの公園通り側入り口での作品展示は終わってしまいましたが、これ以降ポルシェスタジオ銀座、ポルシェスタジオ日本橋と巡回していきます。ぜひほかの会場に足をお運びください。

©︎James Jarvis Courtesy of Nanzuka

4Fの「PARCO MUSEUM TOKYO」をピンクカラーに染めたのは、イギリスはロンドンを拠点に活躍するアーティスト、ジェームス・ジャービス。ちょうど昨年、2G内にあるギャラリー「NANZUKA」にて展示を開催していましたが、今回は3周年を祝うために再び渋谷パルコに帰ってきました。

今回の展示は、ドイツの教育機関「バウハウス」へのパロディーでありながら、日本の “Kawaii ”文化を昇華させたという、ジャービスにとっても新たな挑戦となりました。

3F〈フレッドペリー(FRED PERRY)〉の店内ではライブペインティングが。その中心にはアーティスト・モデルとしてマルチに活躍する大社カリンさんがいました。白のポロシャツに白のペインターパンツ姿で、お店の壁面を鮮やかにペイント。まっさらな店内に赤とブルーのペンキがビビットに映え、アートとファッションが同居する稀有な空間になりました。

そして、2Fの〈マークジェイコブス〉には俳優・モデルの安斉星来さんが特別来店。全身〈マークジェイコブス〉を着こなしていて、本人のクールな雰囲気とも相まってソリッドなスタイリングに仕上がっていました。

ジャパニーズ・シティポップの世界的リバイバルの立役者の一人、DJ/プロデューサーの「Night Tempo」が韓国から来日し、ロエベと一夜のコラボレーション。噂を聞きつけたひとが詰めかけ、過去最高の動員数となった。スペイン坂にあの頃の昭和ポップスが響き渡りました。

1F「WAVE」のポップアップスペースでは、DJ DARUMA & JOMMYが登場。臨時DJスペースで下が、自分たちの空気感に持っていくあたりはさすが。目当ての客を中心にフロアを沸かせました。

2F〈アンダーカバーノイズラボ(UNDERCOVER NOISE LAB)〉横ではCALPISSさん、そして3Fの「CASETiFY STUDiO」前ではPELIさんとUNO FUMI さんがそれぞれDJを。買い物目的のお客さんも立ち止まって聴いたりと、まさに音楽と生活が地続きになる瞬間を見ました。

4Fエスカレーター横の吹き抜けでは、SONIKKU、MIQ ADDAMS、SZK from WASABITCHcream DJ’sの3組が代わる代わるDJをまわしました。取材班が行った時はちょうど「MIQ ADDAMS」のDJタイム。冷蔵庫やソファなどの生活感のあるものが並び、摩訶不思議な空間に。

3Fの「FAN」では普段レジとして使用しているスペースが、DJスペースに。DJのBungoさんらが登場し、一瞬にしてメロウな空間になりました。そして忘れてはならないのが10F「ComMunE」…

∈Y∋(BOREDOMS)や日本発のGQOMパーティ・クルー「TYO GQOM」が登場。金曜の夜の鬱屈とした空気を吹き飛ばす選曲とアレンジで、ファンのみならずお客さん全員を踊らせました。なかでも取材班は、一心不乱にノッテいるおばあちゃんに注目! 音楽に世代など関係ないことを実感しました。

「音」がテーマの今年らしく、レセプションではさまざまな音楽に触れることができました。エスカレーターのすぐ下で、通路の脇で、お店のレジで、臨時のDJブースがたてられ、DJたちが珠玉の音を奏でる。買い物の空間と音楽空間が地続きになり、こんなにも音楽が生活と密接なものかと驚きます。同時に、渋谷パルコという館自体が、あらゆる人や音楽を受け入れる大きな器だということにも気づきます。

3周年のレセプション全体を通し、「渋谷パルコ」はカルチャーの渦をつくりだす装置として豊かに働き、これからも時代をつくっていく館だとあらためて感じました。そんな気づきに代えて、このレポートを終わりとします。渋谷パルコ、3周年おめでとう!

勝手にショッピングアディクト。

周年を記念して、各ショップから約50の限定アイテムがリリース。そんな噂を聞きつけ、どれどれと公式サイトを見物していると、おなじみのブランドでも限定色がでていたり、パルコとコラボしたグラフィックのものがあったり、不思議と物欲が…。ということで、フイナムの名物企画「ショッピングアディクト」特別編を勝手に実施! 若手編集部員5名が気になったアイテムをピックアップ&超私的な目線で紹介します。

黄田駿
須藤結理
竹田崇真
柴山英樹
古賀結花
LINE UP
  • 黄田駿
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01 09
黄田駿

上京とほぼ同時にリニューアルした渋谷パルコ。この3年間、公私ともにかなりお世話になりました。感謝感謝。欲を言えば、中畑貴志さんみたいなキャッチコピーの仕事もしたい。そのときパルコは何周年を迎えてるんだろう。

ANREALAGE

アンリアレイジのスエットシャツ

A to Z

「パルコ」と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、ストライプが交差するアイコニックなロゴ。時代がどれだけ経過しても古びることがない、そんなタイポグラフィをモチーフに、〈アンリアレイジ〉のAとZを重ねてデザインしたのがこの一着です。コートやダウンのインナーに差してもほど良く主張する大きなプリントサイズ。それにモノトーンなので、悪目立ちすることもありません。AtoZで何でも揃うパルコも表現してるんじゃないかと思えてきます。
¥20,900

アンリアレイジ 渋谷パルコ
03-6809-0220

須藤結理

取材含めて、これまで50回以上は訪れました。館内の各所に思い出が落ちていて、魅力的なひとにもたくさん会いました。それでもまだ行きたくなるのは、きっと運営スタッフの飽くなき探究心や企画力あってこそ。お客としても編集者としても、いつ来ても心踊る場所が渋谷パルコです。3周年おめでとう!

FRED PERRY

フレッドペリーのトラックジャケット

サイズはもちろんタイトで。

視覚的なものに影響を受けやすいタチで、広告とか街なかで見かけただけですぐグーグル。今回もそんな機運がありました。これにセンタープレスが入ったスラックスを合わせてスタジアムマフラーを巻くっていうスタイルが好みで、”サッカー大国の若者感“ が最高。〈フレッドペリー〉のこれは光沢のあるトリコット素材で、ジャージ然としていながら品がある。色はブラックもありますが、よりラフなネイビーが気分。ちなみに冒頭の話に戻ると、今回はサッカー中継の観戦客でした。テニスじゃないのか!というツッコミは受け付けません。
¥16,500

FRED PERRY 渋谷パルコ
03-6455-2570

BAIT

ベイトのキン肉マン「マッスルブラザーズ」のフィギュア

半開きの口もオツ。

前略、キン肉マンに詳しくありません。なのに惹かれてしまうのはきっと不変的な/普遍的な魅力があるから。キャラ物コラボにおいて追随を許さない「BAIT」の新作は漫画『キン肉マン』の「マッスル・ブラザーズ」がモチーフ。幾度も他ブランドからリリースされていますが、こちらは筋肉隆々のかっこよさというより、愛くるしさが際立っています。色合いといいなだらかなフォルムといい、これならマニアでなくとも近くに置いておきたい一品ではないでしょうか。パルコでは抽選販売がすでに終了していますが、近々続報があるそうなのでお楽しみに。
¥27,040(セット価格)

BAIT渋谷パルコ
03-6809-0867

竹田崇真

地方出身のぼくは「渋谷パルコ」に初めて行ったとき度肝を抜かれました。これまで自分の中にあったパルコ像とは全く違うパルコがそこにあったから。これからもファッション・食・文化、さまざまな方面から驚きを与えてくれることを期待しています!

金子眼鏡

金子眼鏡のニキチェーン / グラスコード

眼鏡のお守り。

ついこの間、愛用していた眼鏡を失くしました。これが中々ショックでして、、。次の眼鏡には絶対グラスコードをつけたいなと思っているのですが、〈金子眼鏡〉のそれが調子良さそうです。オーダージュエリーブランド〈Niki〉とコラボレートし、ブラックオニキスとゴールデンパイライトという天然石を繋げ合わせたデザインは、ちょうどいい塩梅の主張具合。眼鏡の引き立て役として、そして顔まわりを彩るアクセサリーとしても活躍してくれるはず。
¥19,800

金子眼鏡店 渋谷パルコ店
03-6433-7841

A.P.C.

アー・ペー・セーのマフラー

冬の首元にパステルカラー。

毎年この季節になると、首周りの隙間風が辛い。だから今年はスカーフを取り入れてみよう、と思っています。大体冬の格好はトーンが暗めになるから、個人的には明るめの色味のものを差し色として使いたいところ。この〈アー・ペー・セー〉のマフラーは、淡いパステルカラーにグリーンがポイントに入ったタータンチェックで、首元のアクセントになってくれそうです。どちらかといえば可愛らしい色味なので、女性へのプレゼントにもいいかもしれませんね。
¥31,900

A.P.C. SHIBUYA
Tel: 03-6416-0036

柴山英樹

リニューアル3周年を記念して、17日間連日におよぶ怒涛のイベントラッシュを展開中の「渋谷パルコ」。オープンニング、ガールフイナム、ニュートマガジンと3回のイベントに行ったのですが、どれも楽しい催しでした。いまHPをチェックしたら、「SOMA」のポップアップもやってたんですね。完全に見逃してました。。

THE NORTH FACE LAB

ザ ノース フェイス ラボのジャケット

心まで気持ちよくなるジャケット。

サスティナブルを全面に打ち出したプロダクトにはどうも惹かれません。(個人的にですが)結局のところ、魅力を感じる服というのは、デザインや機能が充実した一着。そうして手にした服がたまたま環境配慮型のアイテムだった、という購入体験に付加価値を感じるのです。ここでセレクトしたジャケットは、3層構造のゴアテックスを採用し、防水・透湿性に加えてタフで軽やかな着心地を実現。グレーを基調にしたカラーブロック、身幅広め×丈短めのデザインは、極めてモダンで都会的なムードを醸し出します。それでいて従来のアイテムよりも生地の廃棄量を削減させたという、理想的な環境配慮型ウェアです。
¥39,600

THE NORTH FACE LAB
03-6455-0586

nest Robe / CONFECT

アップサイクルリノ のフーディ&スウェットパンツ

天然染め × 裏毛仕様の超便利なセットアップ。

この褪せた風合い、グッときませんか? インディゴや墨といった天然染料にしたこちらのセットアップは、化学染料にはない、ざっくりとしたムラ感が魅力的。裏毛仕様なので保温性や吸水性にも優れており、ファッションアイテムとしてはもちろん、ライトなトレーニングウェアとしても活躍してくます。ジムで走らない時はあまり汗をかかないので、これにライトダウンを羽織れば手ぶらで通えちゃいそうです。
フーディ ¥20,900 、パンツ ¥19,800

ネストローブ / コンフェクト 渋谷店
03-6416-3771

古賀結花

“新しいパルコ、もう行った?”が合言葉だったのも3年前なんですね。相手によって立ち寄る階が違うので、フロアごとに思い出があります。今年は、その思い出群の中に、フイナムのイベントを開催した屋上階が仲間入り。

HAT MAKER KIJIMA TAKAYUKI

キジマ タカユキのアビエイターキャップ

帽子だけでもキメておく。

気取った言い回しというのはここぞというとき効いてくるもので、多用しているとクドクドしてよくない。…というのはよく分かっているのですが、つい使いたくなるのは編集者の驕り高ぶりですね。“アビエイター”というのはパイロットの古い言い方なのですが、『トップガン』で“You’re a pilot?”と聞かれたトム・クルーズが言うのです。“That’s right.A naval Aviator.”と。まあこれくらいキマってなくちゃいけませんね。
¥22,000

KIJIMA TAKAYUKI
03-5422-3454
info@kijimatakayuki.com
http://www.kijimatakayuki.com

ISSEY MIYAKE SHIBUYA

グッド グッズ イッセイ ミヤケのトート

冬こそ派手に。

冬が苦手です。本当に。背中を丸めて歩くせいで、背中がカチコチになる感じとか、着込んでも着込んでも忍び寄ってくる北風の容赦なさとか。街中も、夏とは打って変わってトーンがグッと暗くなるので、影響されやすい自分は気分まで暗くなってきます。気持ちだけでも上がるように、なるべく派手で色鮮やかなものを選ぶよう毎年心がけています。ということで、今年はISSEY MIYAKE SHIBUYAで買えるこのバッグがよさそうです。
トートバッグ ¥18,700、ポシェット ¥14,300

ISSEY MIYAKE SHIBUYA
03-5422-3540

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