トレンドを掴んで発信するスピードの速さに加え、自らがトレンドを生み出す発信源となっている館はそうそうありません。
パルコがまたもおもしろい企画を立ち上げたようなので、ご紹介させてください。韓国のアーティスト・AOKIZY(アオキジ)の日本初個展「プラナリア」です。
「デジタル時代におけるオリジナリティ」をテーマに作品制作を行うAOKIZY。人間の顔をクローズアップして描いた作品が多く、そのどちらともつかない表情や独特な作品の佇まいにはファンが多いそうです。
その証拠に、韓国のヒップホップアーティストやバンドのジャケットを手がけるなど、異なる業界からのラブコールも熱いのだとか。
しかし日本での知名度はまだまだ。「パルコ」はその火付け役となるべく、日本初個展をオファーするに至ったそうです。
展覧会のタイトルは「プラナリア」。
プラナリアとは、分裂法を以て繁殖する生物が由来となっています。それにちなんで、作品のイメージが絵画、映像、彫刻などさまざまな形でアウトプットされていき、さらには表面上から空間へと拡張しつづける姿を、本展覧会では見ることができます。
プラナリアのようにどちらが親でどちらが子なのか、どちらが原本でどちらが複製なのか、その区別ができない今の時代に対するメタファーを表しています。
会場では、新作14点と立体作品3点の合計17点を展示販売し、さらにはソフビフィギュア2種(各100点)の限定販売もするとのことです。
個展自体はすでに開催中。6月24日(月)までの開催かつ、入場料は無料なので、渋谷に降り立った際にはお立ち寄りを。オフラインならではの、作品の質感や佇まいをぜひ感じてみてください。
そしてフイナムでは、AOKIZY本人にメールインタビューを敢行! 制作の話から、好きな日本のアーティスト、韓国のアートシーン事情まで、さまざまなトピックを投げかけてみました。
日本のウェブメディアでのインタビューは初めてだそうなので、貴重なAOKIZYの言葉をぜひ読んでみてください。記事はこちらから。
AOKIZY「プラナリア」
会場:渋谷PARCO 4F・PARCO MUSEUM TOKYO
期間:2024年6月7日(金)~2024年6月24日(月)
営業時間:11:00~21:00
※入場は閉場の30分前まで。
※最終日は18時閉場
入場料:無料