WIDE:You Tanaka 動いたときにかっこいい服は素敵だと思う。

田中遥 / PRディレクター
大手セレクトショップで販売とPRを経験後、独立。現在はフリーランスのPRとして、さまざまなブランドのプロモーションはもちろん、ビジュアルのディレクションや、SNSの運用コンサルタントなど、PRにまつわるあらゆることを手がけている。
ー田中さんはどういうファッションが好きなんですか?
田中: いろんなファッションを通ってきて、歳を重ねるごとにどんどんシンプルに削ぎ落とされていった感覚はあります。むかしはデザイナーズが好きだったりしたんですが、いまは結構古着も着たりしてますね。なるべくクリーンでミニマルな装いを心がけてます。
ーその中でもパンツを選ぶ基準はありますか?
田中: 太めのワイドなシルエットは好きですね。とくに冬はロングコートを着ることが多くて、そうするとパンツの露出が減りますよね。だから太くて分量感がしっかりしているものや、色がついたアイテムをよく選んでますね。するとチラッとパンツが見えたときに印象も変わってくるので。


ー今回のスタイリングで気にしたことはありますか?
田中: あえて大きめのパーカやスニーカーを合わせて、ちょっとカジュアルなスタイリングにしたところですね。色もオレンジを選んで、華やかさとカジュアルさを同居させるようなイメージでスタイリングしました。
ーオレンジを差し色として使っているのがすごく印象的です。
田中: 自分の中でオレンジは特別な色で、前職のキーカラーでもあるし、あとは〈エルメス〉に代表されるように高貴な色でもあると思うんですよ。だから自然と手に取ることが多いんです。あと冬場はベージュとかブラウンなど、暖色系のアイテムを着ることも増えてくるので、そうした色との相性もすごくいいんです。

ー実際に〈アレリー〉のパンツを穿いてみていかがでしたか?
田中: 生地の光沢感がよくでていて、高級感がありますよね。それでいてコストパフォーマンスが高いというのに驚きました。その気軽さとアイテムの上質さのコントラストがすごく魅力的なアイテムだなと。あとは穿き心地がすごくよかったです。軽快な感じがしたし、とくにシルエットが「WIDE」だと、歩いたときに生地が揺れて動きがでるじゃないですか。動いたときにかっこいい服ってなんか素敵ですよね。
ーこのパンツで他にコーディネートを組むとしたら、どんな着こなしをしたいですか?
田中: ダブルのブレザーを合わせたいですね。王道的にはブレザーにはチノパンを合わせると思うんですけど、あえてオレンジのスラックスっていうのがおもしろいかなと。あとは、ハイゲージのタートルネックニットをコンパクトなサイズ感で着て、それをタックインして上下でシルエットのコントラストをつくるのもよさそうです。結構いろんな着こなしができるアイテムだと思いますよ。

ーワイドパンツはすごくデザインされたものが多い印象です。穿くだけでおしゃれになるというか。
田中: そうですね。太いことでしっかりとインパクトが出せるので。とはいえ、穿き方も大事だと思います。腰の位置とか、股上のバランスをしっかり見る必要があるかなと。
ーサイズの選び方や、ウェストの位置などで意識することはありますか?
田中: 基本的にワイドパンツはウェストのサイズをジャストで選ぶのがいいです。ぼくはウェスト位置はやや上にしてますが、〈アレリー〉の場合はコストパフォーマンスも高いので、ウェストよりも丈感を気にして穿くのもアリだなと。なので、あえて大きなサイズを選んで、フルレングスで穿くのもよさそうですね。それこそサイズ違いで2本買いして、気分によって使い分けるのもいいんじゃないかと。これだけシルエットと色のバリエーションがあれば、いろんな着こなしができる。すごく魅力的なコレクションだと思いますね。