スペシャルなガイドと、まだ見ぬ世界へ。
ーではマックスさん、改めて「カムイ」とは何かをご説明いただけますか。
マックス:日本各地のガイドが提供する自然体験を予約・体験できるWebサイトです。加えて、そこにテクノロジーを活用することで、いままでリーチできなかった多くの人たちにも自然を体験してもらい、 ライフスタイルに組み込むこんでもらえたらと考えています。

ー具体的にどんなテクノロジーを活用しているんでしょうか?
マックス:まだローンチしたばかりで実装まではできていないですけど、今後はブロックチェーンなども活用していく予定なんです。
ーブロックチェーンということは、メタバースであったりNFTといったデジタルなものと、リアルな自然がリンクしていくと。
藤原:メタバース上で、実際のルートを作って体験してもらったりとかね。
マックス:まだ、そこまでの計画はないんですけど、デジタルなレイヤーを作っていくことに関しては、来年の前半には形にしたいと考えています。
ーたしかに、それによってリスクを軽減できたり、追体験ができるようになると、もっといろんな広がりがありそうですね。それと、webサイトのビジュアルもとても洗練されています。

イアン:デザインに関しては、ぼくがアドバイスさせてもらいました。ロゴをはじめ、ストーリーテリングの部分もだし、実際にブッキングするところのUIやUXも。
ーデザインの秀逸さもですが、なんといっても「カムイ」最大の特徴は、優秀なガイドさんとマッチングできる部分です。選定基準などはあるんでしょうか?
マックス:これまで、実際にお世話になったガイドさんもそうですし、元々アウトドアメーカーに勤めていたメンバーがいるので、そのなかで繋がりのあったトップレベルのガイドさんたちがラインナップされています。

マックス:もちろんユーザーに向けてはガイドの素晴らしさが売りではあるんですけど、実は日本のガイドさんたちは、すごい安いフィーで働いているんです。 海外の場合だと5倍以上は稼げる。その部分も「カムイ」でどうにかサポートできないかなと思っていて。
ーアウトドアガイドの価値の向上も目指していると。
マックス:そうです。例えば、海外のマーケットにアクセスすれば、1日で50万円ぐらい払えるお客さんもたくさんいる。もちろん金額だけの話ではないんですけど、実際にガイド業をやりたいとしても、金銭面で難しい部分もでてくる。そこを「カムイ」が少しでも解消できたらと。
ーちなみに、皆さんも登山やバックカントリーをされると思うのですが、ガイドの重要性は感じますか?
イアン:それは間違いないですね。いるといないとじゃ、体験がまったく異なるから。
マックス:例えば、バックカントリーに関しては、かなりリスクが高いわけです。雪崩で危険な目にあう可能性もあります。だから、そのフィールドのことをしっかり理解している人ではないといけないですよね。

藤原:そこには行っちゃダメとか、それをやってはダメとかの制限ばかりだとつまらないし、逆にどこへ行ってもいいっていうのも、それはそれで問題。なので、ガイドのパーソナリティが、自分の感覚に合うかどうかは大事だと思います。
ーその点、「カムイ」のガイドはどうですか?
マックス:「カムイ」では200人ほどのガイドと話を進めていて、サイトではそのうちの100人程度を公開しています。アクティビティの内容や場所によってはクオリフィケーション(能力や資格)が必要な場合もあって、もちろんそうした技能を持ったガイドもいますし、危険の少ないアクティビティ、例えば畑体験や瞑想のガイドは、単純に人を楽しませることがとても上手な方がいたりします。
ー「カムイ」に掲載されているガイドたちのページへ飛べば、経歴や技能のほかにも、自然に関するQ&Aがあったりするので、より自分にフィットするガイドにお願いできそうですよね。

藤原:それもあるし、逆にガイドをお願いする側も、そのガイドに対するリスペクトみたいなものを常に持っていかないと楽しめないと思います。お金を出してるからゲスト、という考えじゃなくて、ガイドに連れてってもらってる意識は必要で。
ーイアンさんは、実際にローンチイベントで「カムイ」のガイドたちにガイドをしてもらったんですよね。
イアン:瞑想からはじまって、ツリーハウスで食事をして、次の日はマウンテンバイクとSUPとサウナをして盛りだくさんでした。20人くらいの参加者がいて、もちろんみんなレベルはバラバラ。だけどガイドの人たちはどんなレベルであれ対応してくれるから、参加者みんなが、終始楽しめていたと思います。それとガイドたちがとにかくユニークで、楽しませ上手なので。