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小牟田亮
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山本博史
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石井陽介
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村松諒
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鈴木悠介
10回目のパリ。
この原稿はパリのホテルで書いています。コレクションの度に渡仏させていただき、数えてみたら今回で10回目でした。となると、もう手慣れたもんで、といいたいところなのですが、小さいトラブルは毎回必ず起きます。ですがそのトラブルを笑ってやり過ごせるぐらいにはなっています。
agnès b.
アニエスベーのスエードブルゾン
濃紺の色味がまた良くて。
定期的に革ものに惹かれる時期が来るのですが、今季はぶっちぎりでこれが好きでした。〈アニエスベー〉の定番であるカーディガンプレッションを思わせる、フロントのボタン使いがキュートなスエードブルゾンです。フレンチファッションってひとによって思い浮かべるスタイル、様式がバラバラで、いい意味で多様性があると思うのですが、この一着は間違いなくフランスの香りが濃厚に香る一着です。石畳のパリの街をこれ着て歩いたら、さぞ気分がいいだろうなぁ、といまパリコレ取材に来ている自分はそんなことを思うのでした。が、残念ながらこの逸品、日本での展開はないそうで。気になる方は海外のお店から買うことになるようです。日本で買えるものだと、レザーカーディガンプレッションのスタンダードモデルなんかはいかがでしょうか。
1350ユーロ
アニエスベー
03-4355-0110
https://shop.agnesb.co.jp
Loro Piana
ロロ・ピアーナのカシミアスカーフ
一流をまとう。
昨年「AH.H」で〈ロロ・ピアーナ〉の記事を作る機会をいただき、その際に手に入れた一品です。キング・オブ・カシミアの異名は伊達ではなく、本当に素晴らしい質感、肌触りをたたえた極上の一級品です。ブランドはスカーフと呼んでいますが、実質マフラーくらいの大きさで、素材が極上がゆえにラフにざっくり巻いても、勝手に品が出てしまうという代物。ブランドについての詳しい説明は「AH.H」を読んでいただきたいのですが、カシミア、ベビーカシミア、ビキューナ、ウールなどのトップオブトップを使っているブランドを、この価格で堪能できるというのは、かなりお得なのではないかと思っています。2月末まではイニシャルの刺繍サービスも行っているので、ぜひ。
¥82,500
ロロ・ピアーナ ジャパン
03-5579-5182
www.loropiana.com
Sporty & Rich
スポーティアンドリッチのスエット
とにかく洒落てます。
いっときすごくハマっていたブランド、〈スポーティアンドリッチ〉。洗練されたロゴ、タイポグラフィーが本当にかっこよくて、ブランドのビジュアルやムードボードとしてのインスタなど、どこを切り取ってもスタイリッシュでした。いくつかのアイテムを手に入れたあと、自分的なブームが一回落ち着いていたのですが、「ウィズム」の渋谷店をふらっとのぞいたときに発見したこのスエットを見て、手が止まりました。わりとがっしりとしたアメリカ産のコットンを使用しており、身幅がたっぷりで丈はかなり短かめ、極端にボクシーなフォルムを持つハーフジップのスエットなのですが、ぱっと着るだけでものすごく雰囲気出るんです。今回選んだのはネイビーで、エンブレムものでしたが、他にもバリエーションあるので、ぜひ店頭をチェックしてみてください。
¥26,400
ウィズム 渋谷店
03-6418-5034
http://wism-tyo.jp/
cote & ciel
コートエシエルのバッグ
上質なテッキー感。
〈コートエシエル〉はあの特徴的なバックパックも非常に魅力的なのですが、そのエルゴノミックなデザイン哲学は、こうした小さなサイズ感のバッグにこそ活きるのではないかと思っています。伝統的な流鏑馬で着用する胸当てからインスパイアされたというスリングバッグ。これひとつを身体にまとわせれば、服はごくごくシンプルでもファッションめいた感じになるという、非常にキャラクター性の強いアイテムです。ついつい全身モノトーンが多くなってしまう秋冬シーズンでも、その異彩は輝きを放ってくれるでしょう。
¥35,200
コートエシエル東京
03-3475-7030
@coteetciel
守谷ハーフマラソン
そういえばハーフマラソンなんて、めっきり出ていないなあ。それはそれでキツいんですよねえ。ついつい頑張っちゃうし。ぼくの実家にみんなで民泊して、翌日二日酔いと戦いながら21.0975kmのレースに挑む。いやはやどうなることやら。
BILLIONAIRE BOYS CLUB x FIRST DOWN
ビリオネア・ボーイズ・クラブ×ファーストダウンのダウンキャップ
暖かくて、グラフィカル。
ほぼ毎日、帽子を被っています。ただ散髪してないだけのロン毛がとっ散らかっているのみすぼらしいので、とりあえず帽子で身なりを整えるようにしています。と言いつつも、ファッション的にもアクセントやハズしになるし、ぼくのなかで帽子は自分のスタイルを整える役割も担います。さらに、こうも寒いと防寒性も選ぶうえで重要なポイントになります。そこでチョイスしたのが〈ファーストダウン〉の名品「バブルダウンジャケット」をモチーフにしたダウンキャップです。保温性に優れた700フィルパワーのダウンを採用し、表地には優れた防水・透湿性を備えたマイクロフト®を配置。シワにもなりにくく、コンパクトにもなるので、普段使いはもちろんのこと、山への携行も想定できちゃいます。ちなみにこちらは〈ビリオネア・ボーイズ・クラブ〉とのコラボレーションバージョン。時代を超越した珠玉のグラフィックの数々が、ぼくの物欲をくすぐってきます。
¥12,100
BILLIONAIRE BOYS CLUB
billionaireboysclub-store.jp
Mountain Hardwear
マウンテンハードウェアのエアメッシュフーディ
三拍子揃った冬の中間着。
走ると汗をかくけど、止まると寒い。冬のランニングってのは、レイヤリングが難しい。求めるのは、脱いだり、着たりを繰り返すことなく、スムーズに体温調節ができるもの。そんな悩ましい問題をズバッと解決してくれるのが、〈マウンテンハードウェア〉のエアメッシュフーディです。素材には軽量で、吸汗速乾性に優れた帝人のオクタを採用し、重量はわずか83g(Mサイズ)。しかも、裏起毛による空気層が保温性を高めてくれて、ベンチレーションメッシュ加工により通気性も抜群。なんならちょっと涼しいくらい、通気を感じることができます。さらに袖口にはサムホールが設けられているので、手の甲を暖かくカバーしてくれます。暖かくて、通気性に優れ、めっちゃ軽い。まさに三拍子揃った、使い勝手のいいミドルレイヤー。春の訪れを感じるまでヘビーローテーションになりそうです。
¥10,450
Mountain Hardwear
電話:0120-193-803
www.mountainhardwear.jp
karrimor
カリマーのキャップ
見た目も機能もぼく好み。
寒い冬は耳当てのあるキャップを被ることが多いです。暖かいというのはもちろんだけど、単純に見た目が可愛いじゃないですか。垂らしたときも、折り曲げて収納したときも。寒さが厳しい時期だからできる、ファッション的な遊び心みたいな感じ。ゆえに先に挙げたダウンキャップよろしく、最近はその手のものをディグっています。〈カリマー〉のウィンターキャップも、その流れて見つけた一品。表地には防風性に優れたナイロン素材を合わせ、撥水加工も施されているので、ちょっとした雨なら難なく弾いてくれます。耳当て部分には保温力のある中厚手のフリースを組み合わせ、バックルも付属しているので、サイズを調整して固定も可能。山で使える機能を備えながら、街にも馴染むシンプルデザインというのも魅力的。悩ましいのは、カラーバリエーションが3つあること。個人的にはベージュが好みかなあ。
¥6,380
カリマー インターナショナル
電話:03-3221-6883
www.karrimor.jp
TELIC
テリックのキルティングブーツ
冬のレースの相棒。
基本的にレースの前後ではサンダルを履いてます。簡易的なビーチサンダルのときもあれば、いわゆるリカバリーサンダルであったり。前後の移動を快適に過ごすために、欠かせないギアの1つと言えます。とはいえロードレースシーズンの真冬にサンダルは寒々しい。脱ぎ履きが楽で、足にも優しく、なおかつ暖かいもの。そこでご紹介するのが、日本人の足に合うようにアレンジされたリカバリーサンダルを展開する〈テリック〉のキルティングブーツです。ソールには独自配合したオリジナルEVAを合わせ、軽量かつクッション性に優れた履き心地を実現。ロッキングチェアのような形状に加え、ラバーのアウトソールも搭載しているため、自然な体重移動を効率よくサポートしながら、確かなグリップ力も備えた仕上がりになっています。しかも、キルティングの内側にはボア生地を合わせているので、寒さを凌ぐのにはもってこい。冬のレースの相棒として、1足持っておきたいなと。
¥14,960
テリック
telic.jp
久々の海外。
トランジットで訪れたイスタンブール空港がとにかくでかくて驚いた。中でも各国の有名ブランドが軒を連ねる免税店エリアは圧巻で、並のデパートよりも充実している。が、いろいろ見てまわるも結局買ったのはスノードームだけ…。ま、そんなもんだよね。
NEEDLES
ニードルズのトラックスーツ
星をまとう。
シーズンの立ち上がりということで、今回も例に漏れず〈ニードルズ〉のトラックスーツからスタート。毎シーズン数着づつ買い足している、自分にとっての大定番です。数ある色柄から今回ピックしたのはご覧の星柄。星条旗を彷彿とさせるド派手な1着、手に取らずにはいられませんでした。今期の〈ニードルズ〉は50年代のアメリカやエルビスを彷彿とさせるアイテムが豊富で、この柄にもそんなアメリカ黄金期の華やかなイメージが投影されています。フィフティーズを意識して、オープンカラーシャツやナッソージャケットなんかと合わせるのがベターでしょうか。一方で個人的にはピーター・マックス的なニュアンスも感じたので、サイケに取り入れても良いかも!? と思ったり。強烈な見た目の割に、意外と振り幅がありそうです。
ジャケット ¥27,500、パンツ ¥ 22,000
ネペンテス
03-3400-7227
nepenthes.co.jp
EARLY WINTERS
アーリーウィンターズのフォトグラファーズジャケット
通好みの逸品。
70年代から80年代にかけて良質なアウトドアプロダクトを生み出してきた、あの〈アーリーウィンターズ〉が実名復刻するという一報を聞いたのが昨年。一発目は何をリリースするんだろう、やっぱり定番のマウンテンパーカかな、なんて思っていたら、まさかの「フォトグラファーズジャケット」でした。80年代に流行したサファリスタイルの流れを汲んだこのジャケットは、古着好きの間でも隠れた名作として知られています。胸元のフィルムポケットや背面に設けた三脚ポケットが特徴で、同じくポケットフルなウエアを展開するフィッシング&ハンティングカテゴリーにはないディテールワークを有します。その他にもデタッチャブル仕様のアームなど、とにかく作りが面白い。この手のアイテムが好きな自分も昔よく着ていたので、懐かしさと嬉しさもあって今回取り上げてみました。釣り着として良さそうですね。
¥57,200
マルベリー
mulberryco.jp
DRESS
ドレスのタートルネック
いなたくてほっこり。だがそれがいい!
気に入ったものは何度もリピートしてしまうタチでして。で、いま激しくハマっているのが〈ドレス〉のタートルネック。以前にも紹介したのでその素晴らしさについては省きますが、今シーズンはご覧のボーダー柄を追加購入しようかと。アメリカのストアブランドや大衆向けカジュアルブランドにありそうな、ピッチの細かいボーダーと配色がなんともいなたくて良い。この感じのボーダーって、いざ探してみると本当にないんですよね。ちょうど最近はアースカラーやほっこりした色味が気になっていたので、自分のテンションとドンズバでマッチしました。先に紹介したフォトグラファージャケットやカーキ系のハンティングジャケットのインナーに差したら良さそう。ひたすらアースカラーを上に重ねて、デニムパンツにワークブーツでヘビーデューティなサファリルックの出来上がりです。
各¥12,100
にしのや
03-6434-0983
HOKA
ホカのSPEEDGOAT 5 GTX
ホカの代わりって他にある?!
1月はコロナ禍以降初となる久々の海外出張でパリファッションウィークに訪れました。この期間はとにかく歩きに歩きまくるので、動ける“相棒”を物色中に手に取ったのが、個人的にしばらくご無沙汰だった〈ホカ〉でした。4、5年前まではちょこちょこ履いていたのですが、一連のブームもあってここ最近は正直なところ履くのを躊躇していたのです。が、改めて見てみるとやっぱり格好良いんですよね。スタイリッシュなデザインだから厚底でもぜんぜん野暮ったくないし、カラーパレットもクールで都会的。もちろん履き心地は言うまでもなく、いくら歩いたってへっちゃら。よく歩く日の相棒に、これ以上ないパフォーマンスを発揮してくれます。写真の「SPEEDGOAT 5 GTX」は、アッパーにゴアテックスを、アウトソールにヴィブラムソールをそれぞれ採用しているので、雨や雪だってどんと来い。やっぱり、良いものは良いんだよなよ再認識。一周まわって、いままた〈ホカ〉がモーレツに気になるのです。
¥24,200
デッカーズジャパン
0120-710-844
www.hoka.com/jp
エンジン全開。
あっという間に過ぎ去った正月休み。その余韻に浸る間もなく、年始早々からフルスロットルで仕事に励んでいます。気づくともう1月下旬。もっと時間を大切にしなければ。
LACOSTE
ラコステのフーディ
春よ、来い。
いま欲しい服といえばフーディです。クルーネックのスウェットシャツもいいんですが、寒さのせいもあって首まわりがスースーして物足りないんです。その点、フードがあるといざという時、頭まで覆えるから安心(笑)。以前と比べて、フーディ自体が市民権を得たせいか、街でそのままフードを被っていても変な目で見られることが少なくなったように感じます。これはあくまでも私見ですが。今回、数あるフーディのなかでピックアップしたのは〈ラコステ〉の新作。ご覧の通り、左胸にあしらわれた、異なる3つのワッペンが最高にキュートだと思いませんか。アーカイブからイメージを膨らませたような、このレトロなデザインがとっても洒落ています。ネイビーのボディを使っているのでジーンズはもちろん、カジュアルなスラックスでも合わせられるんじゃないかと。春の訪れはもう少し先ですが、これからの時期の主役に相応しい一着です。
¥26,400
ラコステお客様センター
電話:0120-37-0202
www.lacoste.jp
adidas Originals
アディダス オリジナルスのスニーカー
名作、再び。
かつてよく履いていたスニーカーといえば「スタンスミス」です。アッパーが白ベースの定番カラーはもちろんですが、特に「ABC-MART」限定のオールブラックのモデルが好きでした。それこそこの「Shopping Addict」でも7、8年前に取り上げたような気がして、ググってみたら出てきました。こちらの記事です(笑)。そんな思い出深いスニーカーに今回、新作「スタンスミス ラックス」が登場しました。ディテールやデザインはそのままに、アッパーに高級感のある素材を使用。ソフトなライニングなので、足馴染みがいいところもポイントです。久しぶりに「スタンスミス」に挑戦してみようと思っている今日この頃。春先の足元はこれで決まりです。
¥16,500
adidas fashion group
03-5547-6501
shop.adidas.jp
RIMOWA
リモワのスーツケース
二度目のアメリカ。
2月上旬、撮影でアメリカ・サンディエゴに行くことになりました。渡米するのはこれが人生でニ度目。初回も仕事で、遡ることいまから4年前、その時はサンフランシスコとヨセミテでした。特にヨセミテの方はスティーブン・ショアの写真集『Uncommon Places』で見たままの壮大な風景が広がっていて大感動。日本と異なる強い日差しとカラッとした空気が加わり、なんとも言えないムードを味わいました。そもそも自分のファッション自体、10代後半から20代に掛けてアメリカンカルチャーから受けた影響が色濃く、いまでも服のタグに “Made in USA” って付くだけで贔屓目で見るところがあります(笑)。そんな場所に再び行けると思うだけで楽しみなのですが、今回の旅も事前の準備が大切です。ポイントのひとつはスーツケース。荷物の収納や持ち運びのしやすさを踏まえると、〈リモワ〉の最軽量のシリーズ「エッセンシャルライト」のものは使い勝手が非常によさそう。なかでも新色のアイボリーはクセがなく、どんな場所にも連れて行けるんじゃないかと。買うなら一番大きなサイズの「チェックインL」がいいなと思っています。
¥115,500
リモワ クライアントサービス
電話:072-994-5522
www.rimowa.com
PUEBCO
プエブコの “コロコロ”。
商品化構想10年。
服好きに欠かせないものといえば “コロコロ” です。この正式名称ってご存知ですか? 暫く考えてみたのですが、どうしても出てこなくてググってみたところ、“ホコリ取り” や “衣類クリーナー” のワードが挙がってきました。なかにはそのまま「コロコロ」と名付けられた商品も(笑)。やっぱり “コロコロ” ですよね。で、こちらの〈プエブコ〉の “コロコロ” なのですが、デザインが非常にモダンだと思いませんか。特にこのスチールのハンドルの形状がスタイリッシュで美しい! しかもスタンド型だから保管時に粘着テープが壁や床に付かないように考えられています。実はこちら、構想から商品化に至るまで約10年掛かったシロモノ。粘着テープを両方向から挟み込み、外に引っ張れば外せるようになっているのですが、そこを緩すぎず固すぎず、いい塩梅にするのがすごく難しかったといいます。見た目にその苦労を微塵も感じさせませんが(笑)。粘着テープはオリジナルのものが1本付属。これを使い終わった後は、一般的なモノでも合わせられるようになっているのでご安心を。
¥2,200
プエブコ 三宿店
03-5432-9081
puebco.jp
30代ラスト。
先週誕生日を迎え、ここまで健康に育ててくれた親にまずは感謝。去年はかなりいろいろあった1年だったので、30代最後の今年はできるだけのんびり平和に過ごしたいです。
CABARET POVAL
キャバレー ポヴァールのクルーネックスウェット
UK好きスケーターのマニアックさ。
ふとなんとなく無地のクルーネックスエットが着たいなと思ったとき、〈キャバレー ポヴァール〉のユウヤくんのnoteを1年くらい前に読んだ記憶がフラッシュバック。365日ほぼクルーネックで生活していると冒頭に書いてあるように、たしかにユウヤくんがパーカを着ているイメージはありません。noteに詳細なこだわりが書かれたクルーネックスウェットは、“Alpha”と名付けられたひとつ前のシーズンににリリースされたモデルで、こちらの“Wardroom”はそれの派生モデル的な感じ。グレー? ベージュ?のような上品な印象の独特なカラーのボディは、背中と肩から袖にかけての切り返しのデザインがミリタリーコートのような雰囲気を演出し、身幅がありながらダボっとしすぎないなどの仕様は、アラフォーの自分にとってうれしい限り。ユウヤくんのつくる服は、正統派なUKの空気感はもちろん、アメリカナイズされたUKっぽさだったり、スケーターらしい重箱の隅をつつくような、“それ、ほとんどだれも気付きませんよ…”的な職人気質でマニアックなこだわりが個人的にすごくすきです。
¥20,900
キャバレー ポヴァール
https://www.instagram.com/cabaretpoval/
https://www.cabaretpoval.com/
JEVA
ジェヴァのサラメシ/Repetition 7inc EP
祝!! EPリリース&テレビ出演。
ラッパーのJEVAを知ったのは、本名である『伊藤純』と題したアルバムがリリースされた2017年ごろ。当時自分がつくっていた雑誌の取材で、三重県にお邪魔させてもらい会ったのが初めましてでした。個人的にJEVAの1番の好きなところは、自分の生活を自分の言葉でRAPしていること。サグだろうがチャラチャラしてる感じだろうがなんだろうが、どんな環境でもその人の生活をその人の言葉でRAPすることが大切だと思うので、『伊藤純』に収録されている『RAP』をライブで聴いた時は特にグッときました。そんなJEVAの代名詞とも言える曲の『サラメシ』と、新曲の『Repetition』を収録した7インチのEPがリリース。昨年の10月には本物(?)のNHKの『サラメシ』にも出演し、タイミングよくオンタイムで観ることができました。JEVAが中井貴一のナレーションにのって登場したときは、めちゃくちゃうれしくてすぐ本人へLINE。『サラメシ』への出演はある意味HIP HOPドリームのひとつの形だと思うし、JEVAのRAPがもっと色んな人に届いて欲しいなと思います。
¥1,200
172
172のニットハット
インスタからはじめまして。
ある日曜日の夜、ソファでダラダラとインスタを見ている手が止まった、吉祥寺の「ジ アパートメント」で働くShunくんの投稿。〈172〉というニットブランドを紹介していて、どのニットハットも手編み感が独特な雰囲気を放ち、特にShunくんがモデルとして被っていた形&色のものが、個人的にグッときました。数日後にブランドのオンラインショップで販売と書いてあったので、その日時にアラートを即セット。後日、無事に購入することができました。〈172〉の方と面識はないですが、女性が1点1点すべてひとりでつくっているブランドらしく、ハンドメイドらしい手作り感は巣鴨あたりにいるお年寄りの方とかが被っていそうで、どこかほっこりする感じもお気に入り。いつかお会いすることがあったら、お礼を伝えられたらと思います。ネームバリューがあるブランドやメーカーももちろんいいけど、全部それだけっていうのは味気ないし、“シャネルもドルチェもバーキンのバッグも捨てな。ブランド物を全部捨てたらお前になにが残る?”って、ケンドリック・ラマーがRAPしてたっけ。
¥3,500
172
https://www.instagram.com/172_ch/
https://172ch.thebase.in/
Stroll
ストロールのナプキン
右後ろポケットにしのばせて。
おふくろが新宿区生まれ&育ちなので、自分も小さいころは春がくると新宿御苑や神田川へ桜を見に、夏になれば花園神社の夜祭り、正月は“おすわ様”と呼んでいた諏訪神社に初詣へ。さらに前職の会社が高田馬場と西早稲田にあった時期が10年ほどあり、新宿区には少なからず思い出があります。2022年の6月10日にオープンした「ストロール」は、そんな新宿区に隣接する文京区に構えるカフェ。近くを流れる神田川ののどかな雰囲気が、自分の知る新宿区と似ている気がします。お店では美味しいコーヒーとホットドッグとサンドイッチをオーダーし、のんびりと過ごさせてもらいました。そして個人の方が営むお店の楽しみといえば、店主の趣味趣向をそのまま投影したようなマーチャンダイズ的なオリジナルアイテム。「ストロール」のナプキンは乾きがはやく衛生的にも優れたリネン素材を採用し、バッグブランドの〈テンベア〉へ依頼してつくられたもの。個人的に1番好きな色であるブルーがとても印象的で、自分はハンカチとして使用。パンツの右後ろポケットがいつもの定位置です。
¥2,310