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FEATURE|ブランド設立5周年を迎えるセヴシグが放つ! 5人のクリエーターによる5つのライダースジャケット。

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定番から進化していくライダースジャケット。

いま80年代後半から90年代にかけてライダースが流行っていたというお話がありましたが、2017年のトレンドと照らし合わせたときに、ライダースジャケットはどんな活躍をしてくれると思いますか?

小林ダブルのライダースは人気がでそうですよね。

長野うん、ぼくもそう思います。いわゆるダブルのライダースジャケットに、デザインが加わったものが気になりますね。例えば刺繍入りのアイテムなど。

有働あとはヴィンテージの加工がしてあったりとか、そういうアイテムが増えてきましたよね。

長野ライダースを素材として考えて、それがどう料理されているのか見るのも楽しいです。

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増井ライダースジャケット自体がすでに定番のアイテムになっていますもんね。バイカー界では、エアバックがついたライダースとかもあるんです(笑)。

すごい進化ですね(笑)。ちなみに、着こなし方についてはどうでしょう。着方の提案などある方はいらっしゃいますか?

小林Gジャンの上に丈の長いコートを着ているスタイルがあるじゃないですか。あれと同じような着こなしは最近見ます。それこそイタリアではアメカジブームが起こっていて、ライダースの上からテーラードジャケットを羽織るスタイリングをしている人がいました。

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なるほど、ライダースジャケットをインナーとして使うと。

小林そうです。ライダースジャケットは襟が大きいから、ダブルのフォーマルベストを着ているような見え方になって、すごく格好よかった。

安部〈セヴシグ〉の受注会でお客さんと話す機会があるんですが、なにと合わせてきればいいんですか? という質問が結構多いんです。ぼくはシンプルにTシャツとデニムを合わせればいいと思いますね。ベタかもしれないけどそれだけで様になりますし。もちろん、ブランドとしてルックを制作するときはもっと幅のあるコーディネートを提案しているんですが、まずはTシャツとデニムで合わせて、それからスタイルを進化させていけばいいんじゃないかと思っています。

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THE GREAT BURGER × SEVESKIG

普段の自分のワードローブに合わせやすいものとして、ボア素材を使用しました。というのも、ぼく自身、レザーのライダースジャケットを着たことがないので、つくるなら違う素材でつくりたいな、と。素材のクオリティーやボアの質感、あとは着心地にこだわってデザインしています。あとは付属パーツとの配色にも注目して欲しいですね」(車田) ¥59,000+TAX

大事なのは足し算ではなく、掛け算をするということ。

いま、別注やコラボレートというアプローチはいろんなところで行われていますが、そのなかで意味のあるコラボレートをするために、みなさんはどんな工夫が必要だと思いますか?

有働作り手が楽しんでやることが大事だと思います。

安部ぼくも同感です。楽しいっていう気持ちが商品に反映されると、やっぱりいいモノが生まれる。そうじゃないとお客さんに伝わるものがつくれないというか。

長野今回の5周年の企画でいえば、ここにいる5名の方々とどんなアイテムをつくろうかディスカッションを重ねて、ぼくと安部だけでは考えつかないアイデアがたくさん生まれたんです。

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有働自分のブランドでは、デザイナーである自分に100パーセント決定権があって。すべての想いや考えをアイテムに落し込むことができるんです。でも、今回のようなコラボレートでは決定権を50パーセントずつ譲り合う形になる。そうすると、なんとなく最終の仕上がりは想像できるんだけど、50パーセントを委ねているぶん、実際にできあがったものは自分のイメージの枠を飛び越えているんですよ。やっぱりそれがコラボレートの醍醐味だと思います。

小林〈セヴシグ〉のふたりと話しているといろんな提案をしてくれますよね。普段我々が行っているのは、いわば工場とのコラボレートなんです。でも、安部くんも長野くんも、工場が持っていないコンテンツを山ほど持っていて、「こういうアイテムをつくりたい」と話すと思ってもいない答えが返ってきたりする。それが楽しいんですよね。

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SLOWGUN × SEVESKIG

ぼくはバイクに乗らない人間なので、ライダースジャケットというアイテムをフラットに見つめられて、自由にデザインをすることができました。コンセプトは“ラウンジ ライダース カーディガン”。部屋着をイメージして、リラックスして着れるものをつくりました。ボディのボアはイタリア製でハリコシのある生地を選び、袖のレザーはマットなベビーカフを使用していて、柔らかくコンフォートでありながらも、どこか男らしさを感じるアイテムに仕上がったと思います」(小林) ¥99,000+TAX

売りに走らず、非効率だとしても、いいものをつくる。

みなさんショップの別注などもやられていると思うんですが、今回のようなケースではそれとは違う頭の使い方をされるんですか?

有働ショップの別注は、もとからあるアイテムの素材替えや色替えをすることが多いんです。でも、今回はデザインをイチから考えるから、ある意味効率が悪い(笑)。そこをいかに面白く感じられるようにするかが、我々の仕事だと思うんです。

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津吉売上げを求めてやっていないですよね。でも、そういうアイテムが意外とお客さんに響いたりするんです。実は去年、〈セブシグ〉と〈ファンダメンタル〉でダブルネームのライダースジャケットをつくったことがあって、なにかおもしろいことを仕掛けようという気持ちでデザインしたんです。そうしたら、お客さんの反応がすごくよかった。有働さんが仰ったように非効率なものをつくろうという気持ちでデザインしたから、変わったアイテムができあがったって、それが結果的に好成績に繋がったんです。

安部売りに走ってしまうと、つまらないものができあがってしまうケースが多い。とくにいまの時代はお客さんも情報を持っているから、見透かされやすいと思うんです。でも、今回みなさんとやり取りをしながら、情熱をもって取り組んでいただいているのがすごく伝わってきて。それがぼくらのエゴであったとしても、確実に魂が宿ったアイテムができあがったと思っています。

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FACTOTUM × SEVESKIG

コンセプトは“レザー×デニム”。安部くん、長野くんとの打ち合せの際に、お互いのアイコンをミックスさせたいという話があって、このアイテムをデザインしました。一見するとデニムに見えますが、素材はレザーです。でも、しっかりとインディゴ染めをしているので、藍の鮮やかな色合いも楽しめる一着になっています」(有働) ¥120,000+TAX

つねにアクションを起こすことが大事。

安部さんと長野さんは、みなさんとのやり取りを通して得られたものはありますか?

安部いろんなことを勉強させてもらいました。普段話をしているだけだとアイデアってなかなか吸収できないんですよ。でも今回は話をしながら実際に形あるものをつくっているので、いろんなことを学ぶことができました。

長野また新しいことにチャレンジできそうだし、していきたいですね。

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最後に、今後の〈セブシグ〉の目標や展望について考えていることがあれば教えてください。

安部ずっとブランドを続けていきたいというのが素直な気持ちです。ここ数年、ファッションに関する明るいニュースが少ないなかで、ここから先も生き残っていくには、行動をすることが大切だと思うんです。いろんなことを考えて、いろんなアイデアを出して、そこで生まれた発想を行動して実現させる。常にそのサイクルでブランドを動かし続けていこうと思います。あと、ライダースジャケットといえば〈セヴシグ〉、と言われるようなブランドにしていきたいですね。

SEVESKIG(株)アパートメント
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