FEATURE | TIE UP
ディレクター吉川基希と共に編む、BEAMSの解体新書。第6章「真柄尚武と振り返る、Y2Kのカルチャー」

ディレクター吉川基希と共に編む、BEAMSの解体新書。第6章「真柄尚武と振り返る、Y2Kのカルチャー」

いま再び盛り上がりを見せる2000年代のファッション。今季の「ビームス(BEAMS)」も「Y2K」をテーマに、90年代を経て生まれた2000年代のカルチャーに焦点を当てたものづくりがされています。そうして誕生したウェアの数々には、どんなビハインドストーリーがあるのか? メンズカジュアル部門のディレクター、吉川基希さんとともに、今季のオリジナルアイテムの攻略法を探ります。
今回のゲストは、古くから原宿のファッションやストリートシーンを牽引してきた「A-1 CLOTHING」の真柄尚武さん。90年代を経て生まれた2000年代のカルチャーについて、当時のことを振り返りながら、今季の「ビームス」のアイテムについて深掘りしていきます。

  • Photo_Houmi Sakata
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Video Director_Udai
  • Edit_Yuri Sudo

原宿へ行くと必ず「ビームス」に寄っていた。

ー今回は90年代からファッションシーンを牽引する、真柄さんがゲストです。

吉川:真柄さんとは共通の知人を介して2年くらい前に知り合いました。それからたまに飲みに行ったりして、セッションする機会をいただいて。真柄さんは90年代に「VINTAGE KING」という古着屋のバイヤーをやられていて。ぼくが高校1年生のとき、バイトの給料を握りしめて新潟から原宿にあるお店に行ったんですよ。それが94年だったんですけど、当時お店にいました?

真柄:94年はもういなかったかもしれないですね。

吉川:そうだったんですか。「VINTAGE KING」のお店のつくりって、レジカウンターがフロアよりも少し高い位置にあったんですよ。それで店員さんに見下ろされる感じになっていて、それがいい意味で緊張感を生んでいて、憧れたのを覚えています。

真柄:そうだったんですね。

吉川:その後に真柄さんは裏原のカルチャーを牽引することになりますよね。もちろんそのご活躍もぼくもずっと憧れの視線で眺めていて。要するにぼくにとっては原宿カルチャーの生き字引というか、大先輩なんですよ。

ー真柄さんはもともと古着がお好きだったんですか?

真柄:そうですね。ポパイ世代だったりもするので、“MADE IN USA” にひたすら憧れていました。そこからファッションに入ると、やっぱり当時「ビームス」は避けて通れないお店だったんですよ。いちばんいいアイテムが置いてあったので。それで〈ナイキ〉の「エア ジョーダン」のファーストを買ったような気がします。たしか黒赤だったかな。自分が大学生くらいの頃の話なんですけど。

吉川:へぇ~! そんなアイテムを扱っていたのは初耳でした。

真柄:あとは〈コンバース〉の「ウエポン」とかもあったような気がします。原宿へ行くと必ず「ビームス」に寄っていたんです。本当にワクワクしたんですよ。

ー当時といまの「ビームス」では、印象に変化はありますか?

真柄:いまはもう規模がすごく大きくなりましたよね。とはいえ、根本的な部分に変化はないと思うんです。店員さんがかっこよくて、そこに来るお客さんもかっこいいひとが多いという印象です。

INFORMATION

BEAMS 23SS COLLECTION

公式サイト
Instagram:@beams_official @beams_mens_casual

関連記事#BEAMS

もっと見る