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マジックナンバーを形づくる、中村竜という男の話。
SEE YOU IN THE WATER.

マジックナンバーを形づくる、中村竜という男の話。

プロサーファーであり、アパレルブランド〈マジックナンバー〉のディレクターを務める中村竜さん。早いもので、ブランドを立ち上げて今年で15周年を迎えました。5年続けるのも難しいと言われるアパレルの世界で、竜さんはいかにして時代の波に乗り、ブランドを成長させ、いまに至るのか。彼の過去と現在に見る、〈マジックナンバー〉への思いと、その輪郭。

  • Photo_Sohei Kabe
  • Surf Shot_Nao Miyake
  • Text_Keisuke Kimura
  • Edit_Hideki Shibayama

中村竜の血が通うものづくり。

明くる日に訪ねたのは、15周年を機に大きく刷新された〈マジックナンバー〉の展示会。

これまでと違うのは、前述したようにブランドのタグラインを「SEE YOU IN THE WATER」にしたことと、ブランドの魂とも言えるロゴの変更でした。デザインを手がけたのは、1996年にサインペインターとしての活動をスタートし、これまで多くのショップサインやグラフィックを手掛けてきたNUTS ART WORKSさん。

ロゴ以外にもAtoZのフォントも制作し、今後はそれらが〈マジックナンバー〉の顔となっていきます。

オリジナルのルックブックも、今回を機に制作。装丁や製本にも徹底的にこだわった本の冒頭には、竜さんの言葉で、こう記されています。

“始めてのExhibitionからもう15年が経つ事が信じられない位にあっと言う間の15年。その時に形にしたかった事、やりたかった事と向き合ってきて今日がある事に感謝したい。たくさんの愛と助けと激励。悔しい思いも、たくさんの間違いも全ては成功の為のエッセンスだったと思える様になった。関わって頂いた皆さんに心を込めてありがとう。

そしてMAGIC NUMBERは自分1人では何もできない。企画、デザイン、生産、営業、PR、ライダーのチーム全てがMAGIC NUMBER。今までもこれからも”(原文ママ)

そんな竜さんの思いが詰まったブックには、アイテムの説明に加えて、これまでブランドと関わってきた人たちが紹介されています。みな飾らず、自然体で、竜さんの思いに共鳴した人たち。みんな本当に、いい顔してる。表紙を飾っているのは、未来を担うキッズたち。詳細はぜひ、店頭で。

展示会で見た〈マジックナンバー〉は、サーフブランドにも見えるし、ストリートブランドっぽくもあり、アスレチックの香りもある。最後に聞いたのは、竜さんが思い描いている〈マジックナンバー〉の輪郭と、今後について。

「自分がサーフィンを軸に生きているから、サーフトランクスはつくるけど、サーフブランドとは思っていません。『自由にやりたい』って気持ちで始めたので、ジャンル問わず、そのときにつくりたいものを妥協せずにつくってきたし、これからもそれは変わらないと思います。いまも立派なセレクトショップに置かせてもらってるし、一方で地元の小さなサーフショップにも置かせてもらってる。その感じが、うちらしいかなって思うんです」

これからも〈マジックナンバー〉は、竜さんの血が通ったものづくりを続けていって、いまの密度のまま、20年の節目を目指していきます。

Tシャツ ¥6,380
パンツ ¥19,800
キャップ ¥6,600

INFORMATION

マジックナンバー

Instagram:@magicnumberjp
https://magicnumber-jp.com/

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