CLOSE
FEATURE | TIE UP
大橋高歩と小島奉文が語る、グリップスワニーについて。
What about GRIP SWANY?

大橋高歩と小島奉文が語る、グリップスワニーについて。

ときは1848年。アメリカがゴールドラッシュに沸いた時代に、鉱夫たちから絶大な信頼を得たのが〈グリップスワニー(GRIP SWANY)〉のアウトドアグローブでした。そこから150年以上のときがたち、いまやこの老舗ブランドはアウトドアという垣根を越え、ファッションシーンからも支持を集めています。そんな〈グリップスワニー〉の真髄を探るため、ブランドの代名詞である「ギアショーツ」を起点に、2人のキーパーソンに話を聞きました。

ギアショーツは究極のアイコンであり大定番。

PROFILE

小島奉文
アトモス メンズ シニアディレクター

1981年生まれ、埼玉県出身。文化服装学院を卒業後、2000年に「テクストトレーディング(現フットロッカーアトモスジャパン)」入社。現在は「アトモス」のクリエイティブディレクター&メンズシニアディレクターとして、運営統括やバイイングを手掛けている。
Instagram:@koji198139

ー「アトモス」はこれまでも〈グリップスワニー〉とのコラボを数多く取り組んできたと思います。まずは、はじめたきっかけから教えていただけますか?

小島:知人からの紹介だったんですけど、当時は、正直〈グリップスワニー〉の存在を知らなくて。だからぼくらも「コラボして大丈夫?」と半信半疑だったんです(笑)。

ー最初は〈グリップスワニー〉のショーツを別注した形でしたよね。

小島: アニマル柄でショーツをつくらせてもらいました。当時、うちで「エアマックス」の別注を販売していたんですけど、それと同色で、“スニーカーに合わせるショーツ”をつくろうということで。それが2020年くらいでしたかね。

ー結果、かなりの反響があったと。

小島: そうですね。いざ販売したら、朝から並びが出て。そこから社内でもいい意味で、印象や見方が変わったんです。同じようなことがこれまでもあって、〈ホカ (HOKA)〉とか〈オン(On)〉とか〈サロモン(SALOMON)〉も、ずいぶん前から取り扱ってたんですけど、最初はみんな「これ、どうなの?」って感じだったんです。それがいまは、全店で置きたいみたいな状態になっていて。〈グリップスワニー〉のアイテムも、まさにそんな感じで。

ーいままでコラボレーションしてきたブランドの中でも、〈グリップスワニー〉はちょっと異質のようにも感じているんですが、一緒にやることになった決め手みたいなものはあったんでしょうか?

小島: 例えばですけど、去年スタートしたドメスティックブランドとなったら、ちょっと考えるかもしれない。でも、〈グリップスワニー〉は1848年にアメリカで創業したブランドで、歴史も150年以上あるというところで興味を持って。あと、やっぱりアメリカンカルチャーが好きな人間なんで、そこも決め手ではありましたね。

ー早速ですが、小島さんが思う「ギアショーツ」の良さってなんでしょうか?

ギアショーツ3.0 各¥9,020
計9つのポケットを備え、あらゆるシーンで活躍する万能ショーツ。コットンのような見た目と柔らかさを持つサプレックスナイロンを採用し、街にも馴染むルックスに。やや膝上のシルエットは、アクティブなシーンで快適な足捌きをサポートしてくれる。

小島: やっぱり、ポケットが多いところ。自分、ポケットがいっぱい付いている服が好きなんですよ。ショーツなのに、9つもポケットありますからね。特に何も入れないんですけど、男心がくすぐられるじゃないですか(笑)。

ー素材はどうですか?

小島: サプレックスナイロンはすごい気に入ってます。ナイロンナイロンしていないというか、ちょっとコットンライクな風合いもあって。あと、ぼく、基本服は黒を着るんですけど、黒って色あせるじゃないですか。でも、サプレックスナイロンなら色あせることもないので。

ーデイリーウェアとして気兼ねなく穿けると。

小島: あと、定番で、いつでも買えるものっていうのも好きなんです。コレクションブランドとかだと、超気に入ったパンツがあったとしても、そのシーズンで終わっちゃう。その点、「ギアショーツ」は、毎シーズン買えるので。ある程度、年を重ねると、気に入った形をずっと穿くようになってきて。

ー勝手なイメージでしたけど、小島さんは逆だと思っていました。希少なものを、たくさん持ってらっしゃると。

小島: たしかに靴はそうです。ただ、服に関しては自分のなかの定番があるので、いつでも買えるものがよくて。「ギアショーツ」は丈感もちょうどよくて、太すぎず細すぎずのバランスも好みで、ぼくのなかでは定番です。値段も1万円を切るから、気軽に買えるし。

ーたしかに、気に入った形のものは、ずっと買い続けたいですよね。

小島: で、ちょっと面白いのが、「ギアショーツ」みたいな定番品って、スニーカーに近いんですよね。要は定番のものを持ちながら、それに付随するカラバリを集めたくなる。コレクティブなものであるかどうか、というところ。

ー定番のブラックやオリーブもありながら、「アトモス」の別注カラーも欲しくなると。

小島:そうです。「エアフォースワン」も、結局白白が1番売れますし、「スタンスミス」も白緑。それって年中買えるんだけど、たまにイノベーティブで珍しいアイテムが同じ型で出て、それが欲しくなるのと一緒ですね。〈グリップスワニー〉のショーツも、そうなりつつあるのかなと。やっぱり定番みたいなものがあるブランドは強いと思います。

ー「アトモス」との別注は、いつもいい意味で際どいカラーで、たしかにコレクションしたくなりますよね。

小島: うちは、毎年際どいのしかつくってないですね(笑)。それと、コラボレーションの意味合いとしては、やっぱりお互いが、知らないお客さんにブランドを紹介し合うっていうことだと思うんです。 うちのお客さんのなかで初めて〈グリップスワニー〉を買ったひともいれば、〈グリップスワニー〉目当てで「アトモス」を知ってくれたひともいるんじゃないかなと。

ーこれまでもたくさんのコラボレーションを出してきましたけど、相性の良さは感じるものでしょうか?

小島: アウトドアブランド全般とスニーカーって相性がいいと思いますよ。そもそもファッションも多様化していて、いろんな垣根もなくなってきていますからね。昔だと“アウトドア系”のような明確なカテゴライズがありましたけど、いまはまったくないんで。

ーちなみに、今年の〈グリップスワニー〉の別注は、いつ頃発売予定でしょうか?

小島: 7月15日ですね。うちで、パイソン柄のスニーカーを定番で出してるんですけど、それと同じ柄の「ギアショーツ」をつくらせてもらいました。今回も、サッと売れ切れちゃうと思います。

ー即完だと。

小島: そうですね。もう〈グリップスワニー〉とのコラボレーションは、ファンもたくさんついているしリピーターも多い。それほど支持されてるショーツだと思います。見た目もそうですけど、機能性もしっかり兼ね備えているところが、愛される理由のひとつですよね。

ーあと〈グリップスワニー〉と言えば、オリジナルの難燃素材「BRAZE SHLELD」も有名です。

昨年11月に発売された〈グリップスワニー〉〈アトモス〉〈クロックス〉のトリプルコラボモデル。ブーツスタイルの「Classic All-Terrain Clog」をベースに、シャフトとアッパーカバーに〈グリップスワニー〉の難燃素材を採用し、キャンプや焚き火をするときでも安心なアウトドア仕様に。

小島: この〈クロックス〉は、〈グリップスワニー〉の難燃素材を使わせてもらってつくりましたけど、反響はすごかったですね。めちゃくちゃ売れたんですよ。

ーとてもユニークでしたし、驚いたひとも多かったと思います。ちなみに、難燃素材のスニーカーってあったりするんでしょうか?

小島: スポーツメーカーから出てるの見たことないです。そもそもキャンプに特化した靴ってないですからね。

ー〈グリップスワニー〉の難燃素材にはどんな印象をお持ちですか?

小島: 〈グリップスワニー〉=難燃素材、みたいなイメージはやっぱりありますよね。ぼくはキャンプはしないんですけど、アウトドア好きにはめちゃくちゃいいと思いますし、いま、ちょうど次回作の話も進めているので、ご期待いただけたらと。

ーコラボレーションを重ねていく上で、反響も大きくなってきた実感はありますか?

小島: そうですね。初めはショーツだけでしたけど、いまはテントまで一緒につくっていて、だいぶコレクションの幅は広がっていて。ただ、ゴールがちょっと見えないです(笑)。やっぱりハードルを自分たちで上げてる部分があって、毎回、前年を超えてかなきゃいけないので。

ただ、それもやっぱり〈グリップスワニー〉はベースが本物だからこそ、ここまでの反響があるんだと思います。ショーツも難燃のジャケットも、街でもアウトドアでも、間違いなく活躍してくれるものですから。

INFORMATION

スワニー販売


オンラインストア

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事#GRIPSWANY

もっと見る