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FEATURE|JOURNAL STANDARD meets Delicious vol.02 ジャーナル スタンダードが出会う、これまでにないほどインディペンデントなアメリカンユースカルチャー。

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JOURNAL STANDARD meets Delicious vol.02

ジャーナル スタンダードが出会う、これまでにないほどインディペンデントなアメリカンユースカルチャー。

ここ最近「ジャーナル スタンダード」の動向がおもしろい。元来、アメリカンカジュアルやスポーツ、アウトドアを主軸としたオーセンティックな印象が強かった同ショップですが、ここ数シーズンの展開には、新しい指針のようなものが見受けられる。特に、20周年を迎えた今シーズンはよりそれが顕著に表れていて、例えば実験的なルックブックの製作や、LAの音楽レーベル「STONES THROW」のポップアップショップ、映画『トレインスポッティング』の続編で『T2 トレインスポッティング』とのコラボレーションアイテムなど、良い意味でこれまでのパブリックイメージを裏切るような、刺激的なアプローチを行なっている。

そんな「ジャーナル スタンダード」が新たに仕掛けるのは、仙台のセレクトショップ「デリシャス(Delicious)」のショップインショップ。アメリカのインディペンデントなブランドを多数展開する今回の試みは、いずれもこれまでの「ジャーナル スタンダード」には無い新たな風を吹かせるもので、表参道と新宿の2店舗のみの開催だったのが、大好評につき名古屋と大阪でも催されることが決定している。ここでは、ショップインショップに並ぶブランドの中から4つにフォーカス。つくり手へのインタビューをメインに、前後編に分けて紹介していく。後編は〈トール キャン ボーイズ(TALL CAN BOYZ)〉と写真家の〈ティノ・ラゾ(TINO RAZO)〉。

  • Photo_Asato Iida
  • Text_Maruro Yamashita
  • Edit_Jun Nakada

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世界的に盛り上がりをみせているインディペンデントなブランドの数々。その中でもスケートボードのカルチャーをベースに持つブランドが持つ魅力は、いつの時代も僕たちをワクワクさせてくれる。現在、LAを拠点に、アメリカ各地のコミュニティと結びつき、自分たちのライフスタイルをZINEやスケートビデオ、アパレルを通して発信している〈トール キャン ボーイズ(TALL CAN BOYZ)〉は、そんなブランドの中でも特に熱い注目を集めている存在。同ブランドの中心人物であり、ビールとスケートボードをこよなく愛するクリスに話を聞いた。

〈トール キャン ボーイズ〉(以下、TCB)のバックグラウンドを教えてもらえますか?

クリスTCBをスタートさせたのは、俺たちがアメリカの色々な街で、それぞれがクールなことをやってる友達同士の集まりだったからだよ。それぞれの街の文化的側面や、俺たちがどんなにクレイジーに生きているかってことを35mmカメラを使って記録してさ。だから、ZINEをつくるっていうのは、俺たちからすれば当然のことだったんだ。TCBのコンセプトは、ブランドじゃないってこと。俺たちの生き方を君たちに届けることさ。

TCBって名前はどうやってつけたんですか?

クリス俺たちはビールのロング缶をたくさん呑むからだよ!

クリスの生まれ育った街について教えてもらえますか?

クリス生まれも育ちも東海岸。ワシントンDCやバージニアでスケートをしたり、パンクのライブに行ったり、やんちゃしながら成長したよ。ネルソン・ロドリゲスにシャウトアウトを! 彼無しでは現在の俺はないね。

いまはどこに住んでいるんですか? また、どうしてそこを好きになったんですか?

クリスいま住んでいるのはLAだよ。最高なアレがあって、完璧な気候で、水の入って無い空のプールがあるところが気に入っているよ。

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最近のLAで何に注目していますか?

クリスLAにおいて最も素晴らしいことはカルチャーだね。本物のウェストコーストのやつさ。ローライダー、パームツリー、そしてスケートボーディング。ブランドで挙げるなら、ジェフ・カッターの〈ボーイズ オブ サマー〉はクールだね。ハビエル・ヌネズが始めたばかりの〈スロー クレーズ〉もイケてる。ダサいやつなんてクソくらえだ!!

TCBではZINEをたくさんつくっていますよね。どんなメッセージを込められていて、また、ZINEを通して何を表現したいと考えていますか?

クリス俺たちは皆コンスタントにフィルムで写真を撮っているからね。だからコンテンツが生み出せるんだと思う。それに俺はグラフィックアーティストだから、ZINEは自分のアートワークを披露する良いはけ口なんだよ。写真を元にして、ZINEの為のコンセプトやアートワークを生み出すんだ。それを基に、服やピンズ、帽子、すべてのものにデザインを落とし込んで製作するのさ。ZINEに込めているメッセージは、自分の人生を楽しめ!っていうことだよ。日々の生活に、すべてのビールに、友人や家族と過ごすすべての瞬間に、そういうものに対して感謝の気持ちを持つべきなんだ。TCBを通して、ある決められた何かとは異なる生き方を表現したいと思ってる。皆が俺らがやっていることみたいな経験をする訳じゃないだろ? だから、ZINEやスケートビデオを通して、そういったものを皆に届けたいんだ。

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デザインのアイデアはどうやって生まれるんですか?

クリスほとんどのデザインは、ホーミーと連んでるときや、俺らのライフスタイルを反映させるものを考えるときに生まれるんだ。インスピレーションのほとんどは、音楽や身の回りのこと、何年もの間ずっと集めているガラクタなんかから受けているよ。

フェイバリットアーティストは?

クリスフェイバリットアーティストを選ぶのは難しいな… けど、ロバート・クラムかな。

夢は何ですか?

クリスFree BeerにFree Weed。

この先のTCBのプランを教えてください

クリスただ俺らのやり方を続けるだけだよ。たくさんのビデオ、たくさんのZINE、たくさんの服をつくること。まぁ期待しててくれよ!

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次のページでは〈ティノ・ラゾ〉について紹介します。
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