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FEATURE
NEAT PARIS。服の豊かな物語について。金子恵治×西野大士。
Narrative about NEAT PARIS.

NEAT PARIS。服の豊かな物語について。金子恵治×西野大士。

〈ニート(NEAT)〉と「レショップ(L'ECHOPPE)」。両者の協業により2018年に始動したのが、海外生産の別注シリーズです。大反響を呼んだ海外生まれの〈ニート〉は、USA、 ITALYと続いて、PARISへとたどり着きました。手がけるのは名だたるメゾンの生産を手がけてきた名門ファクトリー〈ベルナール ザンス〉。この対談では、「レショップ」バイヤーの金子恵治と、〈ニート〉デザイナーの西野大士に、ファッションのアンスペックな側面について尋ねました。機能、合理、品質だけではなく、大切なのは物語、情熱、ロマン。ファッションという奥の深い遊びに、新しい補助線が引かれてゆくような二人の対話を、服の楽しさを知るあなたに向けてお届けします。

  • Photo_Yuki Kawashima
  • Edit&Text_Taiyo Nagashima

あくまでパンツとしては端正でオーセンティック。間違いなく使えると思いますよ。

ー実際に〈NEAT PARIS〉をどんなふうに穿きたいか。どんな人におすすめしたいか。教えてください。

西野:ぼくは革靴を合わせたくなりましたね。実際、パリにはローファーを履いて行ったんです。普通の〈ニート〉ならルナサンダルみたいなラフなもので合わせたと思うけど、フランクさんに会うっていうシチュエーションもあったからか、普通の〈ニート〉より上品に穿きたい気分になりました。

金子:それは、〈ニート〉でもあるけれど〈ザンス〉でもあるからかもしれないですね。ぼくは振り切って〈ザンス〉の文脈で穿くのがいいと思っていて。自分にとって〈ザンス〉と出会うきっかけになったのは、「エミスフェール(HEMISPHERES)」というウィメンズのお店なんです。そこには、ぼくの師匠のような女性がいて、その人が〈ザンス〉にウエスタンブーツを合わせたりしていて。

西野:日本のお店ですか?

金子:昔、玉川高島屋にあったお店です。ぼくが23歳くらいの時、そこにいたキド・マリコさんという方に出会って、それからずっと頭の片隅で彼女のスタイルを追い続けています。そこでは〈ザンス〉のツープリーツが定番品として展開されていて、〈メレル(MERRELL)〉のトレッキングブーツを合わせたり、アウターに〈グレンマック(Glenmac)〉を着たり、かっこいい女性たちがいたんですよ。ぼくはそのお店で〈ザンス〉を知ったので、〈ザンス〉と言えばツープリーツという感覚がありました。

西野:その合わせ、めちゃくちゃかっこいいですね。

金子:「エミスフェール」のスタイルは、ヨーロッパとアメリカのミックスの走りみたいなものだったので、シャンブレーシャツを合わせたり、ウエスタンブーツを合わせたり、パリのパンツに、アメリカの匂いのするものを合わせたいなと。〈ザンス〉のヴァノーをエミスフェールスタイルで着る。そんな感覚を楽しみたいですね。

西野:最小の36サイズは女性で穿ける方もいると思うので、実際に女性にも穿きこなしてもらえたらいいですね。〈ニート〉の42より、ほんの僅かに小さいサイズ感かなと思います。

ー日本、アメリカ、パリ。いくつかの要素が重なり合っているからこそ、どこを抽出するかで着こなしの幅が広がりそうです。

金子:混沌としていますよね(笑)。でも、パンツとしては端正でオーセンティック。間違いなく使えると思いますよ。

西野:でも、ヴァノーって名前、いいですね。気に入ってきました。

金子:スーパーニートって言ってたの、もう忘れてるでしょ(笑)。いつか〈ザンス〉でも売ってほしいね。気づいたら展示会に出てるとか。

西野:遠い未来、古着屋で誰かが見つけて、復刻するなんてことがあったらいいなって思います。それこそロマンですよね。

INFORMATION

NEAT PARIS

発売日:7月8日(土)11:00 ~
(※オンラインストアは同日11時からスタート)
販売価格: ¥57,200
サイズ展開:36, 38, 40, 42
カラー: White, Olive, Navy, Black
発売店舗:L’ECHOPPE 渋谷店、BAYCREW’S STORE(EC)
Instagram:@lechoppe.jp
lechoppe.jp

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