次は大阪。そして世界へ?
ーお話を伺っていると、スタジオ運営は山下さんにとって代理店業とはまた違う価値がありそうです。
代理店には代理店の楽しさももちろんありますが、スタジオ運営はワクワクできますね。自分が手掛けてるスペースを、これだけいっぱいのお客さんに使ってもらえるのは、シンプルに嬉しい。代理店業が長いし仕事のメインではある一方、ぼくは自分が手がけるコンテンツを持っているということを喜ぶタイプなので、他にも色んなコンテンツを展開してて大忙しです(笑)。
ーある意味、ご自身の聖域のような?
多く利益を出す必要もないし、それが目的なら、そもそも使用料をパーセンテージにした方が絶対に儲かりますからね。でも、固定費にして、使い勝手良くリピートしてもらう方がいいし、福岡とかそのエリアを好きになってもらう方がいいことだと思うので。


ーもともと人が集まれるような場所づくりがお好きなんですか?
そうですね。一番最初に友達と二人で福岡で「GoOn」の前身をつくるときに、スタジオをつくるか、スナックをつくるかの二択だったんです。結果、その友達が乗り気だったこともあってスタジオになりましたが、結構スナックも本気で。スナックみたいなみんなが集まれる癒しの場をつくって、面白いおばちゃんとかにママとして立ってもらって、ということを本気で考えてました(笑)。
ーでは、スタジオの将来について、これから先のことは何か考えてますか?
いまは、いい場所として認知していただいてるお客さんが増えてきているので、一度使ってもらったらリピートにつながるように、満足していただけるようにがんばりたいなと。あとは年内に大阪にもつくりたいです。最近、大阪ではやらないの?と問い合わせ多くいただくので、年内にできたらなと。そうしたら、それこそアーティストのツアーじゃないですけど、東京、名古屋、大阪、福岡というツアーをしてもらったりとか。実際いまもうすでに東京、名古屋、福岡でやってくださるブランドさんも複数いるので。全国ツアーできる箱を目指したいですね。
ー山下さんご自身も中国やシンガポールあたりと親交も深いので、そっち方面というのも面白そうです。
いやー、それはわかんないですね。でも、グローバル思考なのは間違いないので、いろいろと仕掛けたいとは思ってます。いま台湾でのポップアップの話もありますし、先日はイギリスのブランドさんからがZOOMで内見して実際に決まったので、海外との縁はありそうです。自分でもびっくりしましたけど(笑)。