FEATURE | TIE UP
ニューヨークに想いを馳せて。アヴィレックスとWakuのストーリー。
NEW YORK STORY

ニューヨークに想いを馳せて。アヴィレックスとWakuのストーリー。

〈アヴィレックス(AVIREX)〉が、2023年秋冬のテーマに選んだのは、ブランドが誕生した地、ニューヨーク。都会的でタイムレスな魅力が詰まったコレクションを、アーティストのWakuに身に纏ってもらいました。かつてニューヨークにてネオンづくりの修行を行っていた彼は、〈アヴィレックス〉の服ともその街で出会ったという。今回は、そんなWakuが現在拠点にしている都内の工場にてシューティング。ネオンづくりを始めたきっかけから、ニューヨークでの思い出についても語ってもらいました。

  • Photo_Jose Rondliman
  • Text_Sota Nagashima
  • Edit_Soma Takeda

ニューヨークでの出会いと経験。

―少し話が戻りますが、「シマダネオン」に通い出した翌年にはニューヨークへ行かれたんですよね?

Waku:そうですね。日本でネオンをつくらせてもらうこと自体難しいことだから、すごく有り難いことだったのですが、毎日作業できる環境じゃないと上達しないと思って。それで、大学を休学してニューヨークの「ブルックリン・ガラス」という工房へ行きました。そこはネオンだけじゃなくコップとかもつくっているところで、すごく大きな場所でした。

―留学しながら、そこで修行もさせてもらうことになったと。

Waku:はい。とにかく毎日ずっとガラスを曲げ続けていました。ネオンは、基本的に誰かに教えてもらってできるものじゃなくて、ガラスに息を吹いて、火の温度と空気の温度、全てのタイミングを自分で感じてやる必要があるから。基礎のやり方を「シマダネオン」で知り、その練習を「ブルックリン・ガラス」でずっとやり続けるという感じでした。一応、1週間体験コースみたいなものも受けて、そのときの先生をやってくれたコディが、ちょうど日本人の女の子と遠距離恋愛していたということもあって、すごく良くしてくれたんです。

―すごい縁ですね。

Waku:つい先日、その彼がニューヨークから大阪に来て結婚式をやっていたのでお祝いしに行ったんです。後から思い返してみると、コディの存在は自分にとって大きかったなと改めて感じました。ニューヨークへ行ってなかったら、いまの自分はないと思います。それぐらい本当にいいひとたちとたくさん出会えて、自分はいつもスーパーラッキーボーイだなと。

―ニューヨークという街自体やひとは好きでしたか?

Waku: もちろん。一般的に見たときの話ですが、他人に対して開けているひとが多いイメージがあります。自分も少なからずありますが、日本人の場合、他人は他人という意識が強い感じがする。心の距離っていうと大げさかもしれないけど、目の前にいるひととの距離が、ニューヨークの方が近い気はしますね。

―ニューヨークでは他にどんな経験をされましたか?

Waku:夜はクラブにも遊びに行ったり。遊んではネオンを曲げてという日々でした。印象的だったことでいえば、ニューヨークのレイヴシーンの人間の解放具合はすごかった。多様なひとたちが、社会と関係ないところで自由やエネルギーを身体で感じて、自分を解放しているんです。そこは東京とは圧倒的に違っていて、ぼくも自分を解放することができたから、それはすごく良かったなと思います。

INFORMATION

AVIREX 新宿

電話:03-5367-2013
オフィシャルサイト
特設サイト
Instagram:@avirex_jp