SELECTOR 2. KIMI TSUCHIYA 古今東西の食を知り尽くした猛者の2本。
PROFILE

フードディレクター。食のクリエイティブエージェンシー「ヨークアンドカンパニー」代表。学芸大学に店舗を構えるモダンベトナム料理店「チェーバーバーバー」の運営や、ケータリング、商品開発、イベントなど食にまつわるプロデュースをしている。
Instagram:@kimifoodie
NO.1 「ANTELOPE」の「Kinoshita / ピンクグレープフルーツと唐辛子のミード」

¥2,860(ANTELOPE)
はちみつが原料のお酒「ミード」を専門的に醸造する、滋賀のブランド「アンテロープ(ANTELOPE)」。「Kinoshita」は、タコスとお酒とアートが楽しめる名古屋のお店「KINOSHITA」とのコラボアイテムで、ピンクグレープフルーツをたっぷりと贅沢に使用し、アクセントに唐辛子を少し加えたミードです。複雑なフィニッシュを演出してくれます。
「アンテロープさんと出会ったのは、つい最近。それまでミード自体も知らなかったのですが、イベントでご一緒する機会があり、試飲させていただいたのが初めてでした。実はそこまでアルコールに強くないのですが、このミードは、豊潤な蜂蜜の甘い香りと、微炭酸が爽やかで、そんな私でもとっっっても飲みやすく、本当に美味しい!個人的には、ナチュールワインとクラフトビール のちょうど中間、良いとこどりのお酒のようなイメージで、とにかくジューシーという言葉がぴったり。『Kinoshita』ピンクグレープフルーツと唐辛子のミードは、果汁感ありつつも、ドライ目な味わいなので、キリッと冷やして、お食事とも合わせやすいと思います!食卓にそのまま置いておいても可愛いパッケージも気に入っています。」
NO.2「ANTELOPE」の「What Churchill Said / ジュニパーベリーとライムのミード」

¥1,870(ANTELOPE)
同じく「アンテロープ」のミードからもうひとつ。「What Churchill Said」はカクテル界の王様であるジントニックからインスパイアされたクラフトミードです。ジンに使われるボタニカルのジュニパーベリーとライムを合わせています。ジュニパーベリーの特徴的な香りのうえに、ライムの爽快な柑橘の香りがのっていて、まるで複雑なカクテルのような香りと味わい。ちなみに問いかけるような商品名は、かつて、英国首相ウィンストン・チャーチルが「ジントニックは、英国の全ての医師より、英国人の命と心を救った」と評したことから由来しているそう。このミードが、ジントニックのように日本人の心を救ってくれるお酒になってくれれば、という思いが込められています。
「『What Churchill Said』の方は、私のように甘いお酒が好きな方には本当におすすめで、蜂蜜の香りとライムの爽やかさがマッチしてゴクゴク飲んでしまいます。」
土屋的家飲み論
Q1. 普段どんな「家飲み」をすることが多いですか? 「外飲み」と比べて「家飲み」 はどんなところに魅力があるのか教えてください。
家飲みの醍醐味は、日本中の美味しいものを一度に同じ食卓に集められること。旬のフルーツや、有名店のお取り寄せ餃子、あの店のテイクアウト、大好きなお店のケーキに、お気に入りのお酒など、自分が好きなものだけを、好きなだけ一度に食べられる、至福の時です。
Q2. いつも「家飲み」をするときに用意する料理はありますか?
家飲みするときは、だいたいお取り寄せをしますが、最近ハマっているのは、「越田商店」のサバ文化干し。冷凍で届くサバの干物なんですけど、これをカリッと焼き目がつくまでグリルで焼けば、最高のおつまみになります。 洋風な気分のときは、サンデーフロマージュのコンテチーズも大好きです。ミードとの相性もバッチリです。
Q3. 思い出に残っている「家飲み」を教えてください。
これまで圧倒的「外飲み」派だったわたしも、コロナ禍を経て、お取り寄せの楽しさに気づき「家飲み」の良さにどっぷりハマりました。同じ趣味の食好きメンバーで、自分の選りすぐり「お取り寄せ品」を持ち寄った、飲み会は、最高の時間でした。
GLASS&BOTTLE
飲めりゃなんでもいいだなんて無粋なことは言わず、まずは容器からこだわってみましょうよ! それぞれのショップの特徴が色濃く反映されたグラスやグラウラーで飲むお酒は、きっといつもよりも美味しく感じるはずですよ。