Interview with Satoshi Yamane スタイルの一部であり、快適な旅の相棒。
PROFILE
シーズン毎に地球上にあるひとつの国をテーマに掲げて、旅のインスピレーションから機能的かつデザイン性の高いプロダクトを生み出すブランド〈エフシーイー(F/CE.)〉を手がける。デンマークのテントブランド〈ノルディスク(NORDISK)〉世界初のオフィシャルコンセプトストアを東京にオープンさせたほか、バンド「toe」のベーシストとしても活躍するなど、幅広いフィールドで才能を発揮している。
Instagram:@satoshiyamane
―ブランド〈エフシーイー〉やバンド「toe」のツアーなど、お仕事でもたくさん旅に行かれていますよね。パッキングはお得意ですか?
山根:得意ですし、大好きです(笑)。家族4人でヨーロッパに1ヶ月くらい滞在するような、長期用も自信ありますよ。きっちり収まったときに気持ちが良くて。旅に行く前に必ずパッキングした状態を写真に撮って、インスタグラムにアップしています。自己満ですけどね。
―荷物のなかでも、特に欠かせない物はありますか?
山根:傘が苦手なので、嵩張りますがレインポンチョは欠かせません。あとはホテル用にサンダルを必ず持参。長期の旅なら、ゴアテックスのスニーカーを履いて、予備のスニーカーを用意します。ノートパソコンとiPad、読書が好きなのでKindle、カメラ、ヘッドフォンなどのガジェット系も持っていきます。
―用意周到! そうすると荷物は多くなりますね。さっそく、なかを見せてもらってもいいですか?
山根:奥さんには「なんでそんなに荷物が多いの?」ってよく言われます。現地ではタイトなスケジュールが多いので、これがない! と焦るのが嫌なんです。パッキングは得意ですが、それでも必然的に荷物は多くなってしまいますね。
―さすが美しく収まっていますね。山根さんの几帳面さがよくわかります。
山根:荷物を小分けするパッキングキューブは必ず使います。テトリスのように収まる瞬間が気持ちいいんです。ホテルでは荷物を出さず、キャリーケースを開いたまま使うので、中身が一目でわかり、すぐ使えるというのが重要ですね。
―今回はどんな旅をイメージしましたか?
山根:この前、「toe」のツアーで台湾に行きました。ちょうど2泊3日だったので、最適なサイズ。そのときを思い出しながら、パッキングしました。
―旅行用カバンはたくさんお持ちだと思いますが、選ぶときに大切にしていることはありますか?
山根:ファッションの仕事をしているので、全体の見え方に気を遣います。ぼくは基本的にカジュアルな服装なので、カバンは質のよいものを持つように心がけています。年齢も年齢ですし、上質なものと上手に付き合いたい。特にキャリーケースは、よいものを使った方が絶対にいいです。本体の耐久力で、旅が快適になるかどうか決まりますし、もし旅の最中に壊れてしまったら、不便なまま持ち歩くか、新しいものを買うしかない。そこに時間も手間も取られて、気分が下がりますよね。